『12歳から始める人見知りしない技術』(4)~人見知りがなくなる方法~
書籍『12歳から始める人見知りしない技術』から5回にわたって紙面の一部を公開します。第4回は、第2章・第1節より『授業だけがすべてじゃない。部活動をやってみない?』を紹介します。
第2章 おどろくほど簡単に人見知りがなくなる
授業だけがすべてじゃない。部活動をやってみない?
ここからは、人見知りがなくなる方法を少しずつお伝えしていきますので、自分にあった方法を見つけて実践してみてくださいね。
みんなは、部活動やクラブ活動に参加していますか?
学校での授業はもちろん大切ですが、部活動や課外学習に参加することで、新しい友だちを見つけるチャンスが広がります。
「え~、人見知りだから、そういう輪の中に入っていくのはすごく苦手……」と思った人は、もしかしたら部活動に対する思いこみが強すぎるのかもしれません。
部活動は、スポーツだけではありません。文化系など、さまざまな種類があります。
また、活動の内容も「ゆる部活」もあれば「本気部活」もあります。
どんな部活動があるかは学校によりますが、スポーツであれば野球、サッカー、テニス、バレーボール、バスケットボール、水泳、陸上競技 、卓球など、文化系であれば、吹奏楽、合唱、美術、写真、将棋 、さらにはマンガ研究会やクイズ研究会などもあるかもしれませんね。
自分が興味を持っているものに参加してみることをオススメします。
日常生活の中だけでは、なかなか人と人との結びつきや絆は発生しにくいものですが、同じ趣味や目標を持つ仲間とすごす時間は、かけがえのないものです。
私は中学1年生のとき、卓球部でした。
1年生はひたすら筋トレと素振りと球拾い。2年生になると試合に出られるので続けたかったのですが、中学2年生でお引っ越しをすることになってしまいました。
転校先では、2年生の途中から入部する勇気はなく、それ以降は帰宅部でした。
高校に入学し、新しいことにチャレンジしたくて、まったくの未経験ですがテニス部に入りました。
県内でも強い高校で、当時の部員は100名以上!
まわりはみんな経験者で強い子ばかり、練習はかなり厳しく、ずっと帰宅部で体力のなかった私はついていくのに必死でした。
でも、人一倍努力をして、最後は未経験者としては唯一のレギュラーになることができました。
今とは時代もちがい、一日中炎天下で、お水も飲めないキツすぎる練習も、今となってはいい思い出です(笑)。そのころの仲間とは、今でも交流があります。
部活動での経験は、友だちづくりや人見知り克服のためだけでなく、人生において役に立つことも多いです。
人間関係や上下関係、時間管理、リーダーシップなど、多くのスキルを身につけることができます。
先生や先輩など目上の人にきちんとあいさつする、仲間を全力で応援する、時間や約束を守る、道具を大事にする……すべて部活動をとおして学んだことです。
また、部活動での経験は、自信や自己肯定感を高めることもできます。
自己肯定感とは「自分のことが好き」と思える気持ちのこと。
「あんなつらい練習を乗り越えられた自分スゴイ!」
「目標に向かってがんばるってステキ!」
30年以上たった今でも、テニス部時代の経験が私を支えてくれています。
もし今、少しでも興味があること、チャレンジしてみたいことがあったら、部活動や課外活動に積極的に参加して、新たな可能性を広げてみるのもオススメです!
目次
第1章 どうして人見知りしちゃうの?
なんと7割! 日本人は人見知りが多い!
どうして日本人は「人見知りがあたり前」なの?
人見知りしちゃう原因(1) 警戒心が強い
人見知りしちゃう原因(2) 何を話せばいいかわからない
人見知りしちゃう要因(3) 相手からの評価を気にしすぎる
人見知りしちゃう原因(4) 声が小さい、スムーズにしゃべれない
人見知りしちゃう原因(5) ひとりの時間、家にいる時間が長い
そもそも内向的だったか、自信を失ったからか
「せまい生活」でマスク生活に慣れすぎちゃった?
マスクを取って話したら……まったくの別人!
「スクールカースト」が人見知りをエスカレートさせる
第2章 おどろくほど簡単に人見知りがなくなる
授業だけがすべてじゃない。部活動をやってみない?
「学校の外」に人生を変える経験が待っている
マスク生活で「表情筋」がおとろえていませんか?
鏡の前で笑顔、そしてイメージトレーニング
雑談にルールはない。まずは3分、楽しめればOK
雑談中に「シーン」となっても問題ないよ
話せない? だったら聞き役でいこう!
「おもしろいこと」なんて言えなくていい
自信を持てる「何か」を見つけよう
みんな「人見知り」の仲間、ということを忘れない
「私、人見知りなんで」と言うのもアリだけど……
第3章 すぐにだれともでも打ちとける方法がある!
初対面では、とくに人見知り発動
ルックアップ、視線を上げよう
でも、相手の目を見なくても大丈夫
猫背は人見知りにつながる。背中をのばそう
胸を張るってどのくらい?
発声も大事。あいさつは大きな声を張ろう
スマホを使ってハキハキ話す訓練
声を大きくする方法を教えます
口元が気になる? 今のうちになおそう
身体から緊張状態をなくそう
人見知りに効果のあるストレッチがある
第4章 人見知りをなおした人が意識していること
まずは相手に興味を持とう!
相手をこわがらないで。みんな仲良くしたい
質問上手になろう!
自分のことばかり話すから人見知りになる?
自己紹介は短くして、印象深いワンフレーズを加える
電話が苦手……どうすればいいの?
しゃべりの上手な人のまねをしてみよう
過去の失敗は忘れよう。大事なのは今
どうすれば相手の評価が「気にならなくなる」か?
服装や髪形を少し変えてみるのもアリ
そもそも「人見知り」は悪いことじゃない
第5章 さよなら人見知り! 今すぐはじめてほしい習慣
相手から「見返り」がなくても気にしないでいい
どんなものにも興味を持って学んでいこう
年に何回か複数人の集まりに行く
ドキドキ・オドオドしたら呼吸でなおそう
定期的な運動が心身を整える→自信にもつながる
「本当の自分の声」を知ってあげよう
ミスしても落ち込まない。むしろすぐに忘れて
あまり自分を「完璧」に見せない
自己評価は大きすぎず、小さすぎず
お父さんとお母さんから離れて、少しおとなになろう