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初冬なので鞘師里保さんの楽曲『Melancholic Blvd.』について語らせて

・はじめに~初冬とはいつなのか~


皆さんの好きな季節はいつですか?
私はこの記事を書いている今が一番好きです。

最近私が撮影したマジックアワー
in銀座


春夏秋冬、日本の気候も私が生きてきた数十年の間でだいぶ変わりました。
11月は秋なんでしょうか、冬なんでしょうか。
秋が好き!は広すぎて、残暑の時期も含まれている気がするしなんか違う・・・

いつも
「暑くもなく寒くもない過ごしやすい時期が好き!」って言い方をしていたのですが、

最近は鞘師さんの楽曲の1つである
『Melancholic Blvd.』の季節が1番好き
と自分の中で結論付けています。

では、
『Melancholic Blvd.』の季節
とはいつなのか。

鞘師さんは2ndツアー「UNISON」
の初日(23年11月21日)のMC中にたしか
「今日ぐらいの冬ってほどでもない
12月のイベントごとで街が忙しくなって
キラキラする前までの時期」
という言い方をしていたかと思います。
(季節の話する鞘師さんが好き。
雨季とか言ってみちゃう茶目っ気全開な
鞘師さんが好き。
季節の言い換えって難しいですよね。)

私は人に伝えるとき
「初冬」と言い換える
ようにしています。

では、
「初冬」っていつなのか。笑
ググってみました。
なんとびっくり。
いまこの文章を書いている
今日(11月7日)からみたいです。
こ~わっ。そんなことあります?笑

二十四節気では
立冬(11月7日頃)から大雪(12月6日頃)の
前日までと定義されています、だそうです。

鞘師さんが考えている時期と
ぴったり一緒な気がする!
と、いうことで、そんな初冬を歌った
『Melancholic Blvd./鞘師里保』
について語らせて。

Billboard Liveで雨季の話をする
2023年6月18日の鞘師さん


■鞘師さんが『Melancholic Blvd.』に込めた想いを考察

灰色のニューヨーク

・楽曲の概要

題名:『Melancholic Blvd.』
よみ:メランコリックブールバード
翻訳:Melancholic → 憂鬱な、落ち込んだ
   Blvd.    → 街路樹のある大通り
作詞:おかもとえみ・カミカオル・鞘師里保
作曲:Caroline Gustavsson・Chris Meyer・Carlos Okabe

『Melancholic Blvd.』は色のない憂鬱な冬の季節を、休業を経てソロでのスタートを切るまでの鞘師さん自身と重ねた楽曲。

UNISONツアーMC中の鞘師さん
「色のなかった感情がカラフルになってきて、この季節を過ごすのも悪くないなと思いました。1カ月のツアーを経て、また何色もの色が私に色付けされて、いい冬を最後まで過ごせそうだなと思っています。そして最後は、そんな彩りを持って進む私たちの道の先で、もっと華やかな景色を見られるように。」

ここからは私の推測です。
鞘師さんにとってこの季節が
色のない世界だった理由はおそらく、
モーニング娘。'15の卒業発表から
日本武道館での最後の公演までの
記憶が強烈に残っているから
だと、私は思っています。

モーニング娘。'15の卒業発表
→2015年10月29日

日本武道館での最後の公演
→2015年12月8日

うん、
やっぱりこの季節のことなんだと思います。
リアルタイムでこの時期の鞘師さんを推せていない私がこの日付を見て改めて、卒業発表から卒業までかなりタイトなスケジュールだったんだなと、思いますね。

この
『Melancholic Blvd.』
が収録されているEPのタイトルは
『UNISON』です。

『UNISON』
は過去の鞘師さんと現在の鞘師さん、
2つの音が『UNISON』する、重なる、
という意味が込められております。

私はこの
『UNISON』には2種類あると思っています。

1つは
「前を歩いている過去の私(鞘師さん)に少しは追いつけたかな」
「前を歩いている過去の私(鞘師さん)に少しは胸を張れるかな」
と思いながらも過去の鞘師さんに
「おまたせ!」と"進んで重なる形"。

もう1つは
後ろで立ち止まっている過去の鞘師さんに
「いこう。」と声をかけて"戻って重なる形"。

この『Melancholic Blvd.』は後者ですよね。
私はそう思っています。
前者の楽曲ももちろん、ありますよね。

はぁ・・・書いていてまた泣けてきました・・

まずは聴いてみてほしい。

・1番

肩をすぼめてる
どこかの誰か
同じ時を刻んで
足早に過ぎてく
グレーの街に
染まりそうになる
Fear for the gloomy sky
枯れてくダリアに
I feel you
憂鬱な every day
ちょっとくらい
愛せる勇気に変われば
Melancholic Blvd.
寄り添いいつか
君と歩けたなら
この季節も
悪くないかも
そう思えた1歩目
挫けそうな世界の先
徐々に踏み出していこう

『Melancholic Blvd./鞘師里保』

Aメロ(~染まりそうになる)までとBメロ以降で
語り手が違いますよね。

Aメロまでは過去の鞘師さん
(=肩をすぼめてるどこかの誰か)の視点で、
Bメロ以降は現在の鞘師さんの視点ですよね。

立ち止まっている過去の鞘師さんに
現在の鞘師さんが
「この季節も悪くないかもよ。だって2ndツアーという思い出だってできたし!」
「同じようにまた全速力で走りださなくていいんだよ。徐々に踏み出していこう。」
と歩み寄って手を繋いで歩き出そうとしている、そんな光景が思い浮かびます。

・2番

ポケットの中には
剥がれたネイルの
悴んだ指先が
寂しく踊ってるの
気づいてないフリ
出来そうもないや
I'll see what I can do
1人の弱さも味わって
出会えた everyone
辛い日々も
音に乗せて変われたら
重なれ story
いつも隣で
確かめ合っていけたら
揺らめく夜も
仄暗い朝も
動き出せそうだよ
服を着替えて
焦らずに行こう
先はまだまだ長い

『Melancholic Blvd./鞘師里保』


2番も同じ構図かと思います。
Aメロ(~出来そうもないや)までは
過去の鞘師さんの視点で、
Bメロ以降は現在の鞘師さんの視点ですよね。

立ち止まっている過去の鞘師さんに
現在の鞘師さんが
「留学したから出会えた人たちもいるでしょ。
この先も辛いことだってあるよ。でもその都度、未来の私がまた隣に来るから大丈夫。
いままで隣に来れてなくてごめんね。」
と2番では過去、現在の時間軸だけではなく、
”未来”の時間軸も加わっていると思います。
人生、UNISONの繰り返しだよって。

・ブリッジ

yeah...
I hope you know what I feel...
keeping it real...!
少しずつでも
彩(いろどり)だせる未来に

『Melancholic Blvd./鞘師里保』

ここでも同じことを言っていますよね。

自分がいま何を感じて、
いま何を思っているのか、
向き合わないといつまでも灰色のまま、
少しずつでも色がついた自分でいられるように
自分と向き合えたらいいね、と。

・ラスサビ

Melancholic Blvd.
寄り添いいつか
君と歩けたなら
この季節も
悪くないかも
そう思えた1歩目
挫けそうな世界の先
徐々に踏み出していこう
あの角 曲がって
どこまで行こう
この瞬間が So special

『Melancholic Blvd./鞘師里保』


1番のサビに加えて、
「あの角 曲がって
どこまで行こう
この瞬間が So special」
という最後のフレーズ。



いいですねぇ泣



ところで、



私含め皆さん忘れてませんか?



ここはブールバード、
街路樹のある大通り。



大通りの角を2人で曲がるシーンが
この楽曲のラストシーンとなります。



映画のワンシーンみたいですね。

ニューヨークのBlvd.

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