私とドラマ(2023)
2023年もついに終わる。浮き沈みはもちろんあったが、総じて心身ともに生きることができた1年だった。自分の人生の主軸でもあるドラマや映画、本にも恵まれていい1年だったな~と思うことができるこの現状にこのうえない幸福を感じる。心のどこかに残っていても、目まぐるしい日々の中で忘れてしまうことも多いだろう。いつか道標になるよう、このnoteは自分のためだけに書きたい。
2023年の私とドラマ
2023年にみたドラマは103本(完走25本)でした。
リアルタイムで視聴しているものに関しては放送枠なども増え、手を付けられない作品も出てきたが、「まず1話見る。ハマらなかったら何話目であれ、離脱する」という自分の中での基本原則を徹底できたので良かったと思う。
お気に入りランキング(2023年放送ドラマ対象)
🥇ブラッシュアップライフ(出演:安藤サクラ、夏帆、木南晴夏ほか)
🥈大奥(出演:冨永愛、福士蒼汰ほか)
🥉今夜すきやきだよ(出演:トリンドル玲奈、蓮佛美沙子ほか)
【特別賞】 らんまん(出演:神木隆之介、浜辺美波ほか)
こんな感じ!!『らんまん』も大好きなのですが、朝ドラという特異な枠である事を考慮し、別枠でカウントした。
続いて、クールごとの総括(むしろこちらのほうがメイン)
1~3月
まだまだ社会人1年目だったこの時期、WBCの大谷翔平やダルがカッコよすぎて痺れていたという記憶。お2人の体調管理への意識の高さに触発され、栄養を考えた自炊を始めたこの時期。ランキングからもお分かりの通り、このクールが1番楽しかったな!!
『ブラッシュアップライフ』(日テレ/安藤サクラ・夏帆・木南晴夏・水川あさみ)は今年ベストにとどまらない生涯ベスト級の作品。キャスト・脚本・美術のどれもが高クオリティだった『大奥』(NHK/冨永愛)や結婚を含むジェンダー問題をポップかつ丁寧に描いた『今夜すきやきだよ』(テレ東/トリンドル玲奈・蓮佛美沙子)、静的な作品でありながら心にじーんと響く『6秒間の軌跡』(テレ朝/高橋一生・本田翼)など2023年1番いいクールだった。完走せず離脱したものの『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS/広瀬すず・永瀬簾)の劇中におけるヨルシカの音楽の使い方が最高でハマり、ライブに行くまでになったのもよき思い出。
#ブラッシュアップライフ 完走。SF要素と日常要素が無理なく同居するバカリ脚本と、演者のささやかな好演が光った傑作。物語の展開から小ネタまで遊び心溢れる作りに脱帽。2023年冬はこのドラマで乗り切れたといっても過言ではない。続編希望!! https://t.co/ZcnHwWdyTF
— ドラジ (@FujiDorama) March 16, 2023
#ドラマ10大奥 最終回。徳川代々の踏ん張りと宿命を背負い続ける覚悟を豪快かつ繊細に描いた名作だった。冨永愛や堀田真由など将軍はさることながら、福士蒼汰や倉科カナ風間俊介など側で支え続けた人々の奮闘の描き方も良かった。映像などのスケール感をみるとやはりNHKでドラマ化してくれて良かった https://t.co/duUTruAubC
— ドラジ (@FujiDorama) March 18, 2023
#今夜すきやきだよ 最終回。蓮佛美沙子×トリンドル玲奈のあたたかみのある同居生活よかった。お互いの弱点を包み隠さず打ち明け、補完し合う関係性は性関係なく尊重されるべき姿であり、令和のロールモデルのひとつだなと。ラストの『今夜すきやきだよ』のタイトル回収も良かった...!! https://t.co/LeuTEO5fju
— ドラジ (@FujiDorama) March 31, 2023
この世に永遠などない。だけど、それは何かを失う儚さなんかじゃなくて、積み重ねていく確かさだと思う。今日も、明日も、明後日も。#今夜すきやきだよ
— ドラジ (@FujiDorama) January 28, 2023
※ちなみにドラマ関連で、千葉雅也さんのTweetに共感して引リツしていたので一応掲載。
めちゃめちゃ分かるなー。
— ドラジ (@FujiDorama) March 19, 2023
ドラマとかも一緒で、結論ではなく展開に着目するとまた違う見方ができる。「物語」の結論はほとんどGoodかBadの2択なんだから、あまりこだわりすぎない。登場人物が何をどう語るか、どういう描写なのかを注視していきたい。 https://t.co/SEDwWm74X3
4~6月
坂元裕二×是枝裕和の映画『怪物』公開やKing&Princeの3名脱退、アニメ界では『スキップとローファー』『推しの子』放映などがあったこの時期、ドラマでは高橋海人×森本慎太郎主演の『だが、情熱はある』が好きだった。
ただ、いまいちハマる作品が見つからなかったのもこの時期で、完走作品は『だが、情熱はある』『波よ聞いてくれ』『隣の男はよく食べる』の3作品だけという異例のクールでもあった。
#だが情熱はある 最終回。たりないふたりをジャニーズ2人が演じるってどうなの?身内ウケになるんじゃないの?なんて当初思っていたが、箱を開けると加速度的に面白くなり、最後は現実とドラマの境界が分からなくなるほど再現度も完成度も高い作品だった。アツくなる傑作でした!!! https://t.co/UK1AjqDebU
— ドラジ (@FujiDorama) June 25, 2023
連ドラの面白さ・よさを実感できた作品だった。
アマプラ、Netflixなど動画配信サービスでいつでも手軽にドラマが見れる現代の中でも、週に1回定期的に、3か月にわたって楽しめるのが日本の連ドラの良さだと思うし、自分はその過程自体とか、そこで実感する親しみに心動かされてドラマ好きだな~と感じるのですが、本作はまさにそんな”良さ”を実感できる良作でした。
若林正恭役の高橋海人、山里亮太役の森本慎太郎をはじめとする演技力バケモノのみなさんや、SixTONES『こっから』、新生King&Prince『なにもの』の両主題歌もめちゃめちゃよかった。『こっから』カッコよすぎて今でも定期的に聴いてる。
7~9月
この時期は毎年高校野球に没頭していることもあり、ドラマや映画は自制している。今年は神奈川と千葉の県予選から見たり、甲子園に5日間滞在したり、慶応野球に魅了されたりと高校野球ライフを謳歌していた。このクールもドラマ完走の本数こそ少ないが、田舎の消防団を舞台にミステリアスな展開で放送が楽しみだった『ハヤブサ消防団』(テレ朝/中村倫也・川口春奈)、令和の結婚観をポップかつ正面切って提示した『こっち向いてよ向井くん』(日テレ/赤楚衛二)、就活やその後の社会人人生の苦悩を描く『わたしの一番最悪なともだち』(NHK/蒔田彩珠・高石あかり)など忙しくも追いかけるのが楽しみな作品ばかりだった。
#ハヤブサ消防団 完走。田舎の狭いコミュニティの話かと思いきや、放火や変死、ソーラーパネル設置、宗教団体による蹂躙といった様々な事件が立て続けに起きたので予想外だった。物語の展開力という点では2023夏ドラマで個人的に1位。点と点が線に繋がる感覚を久しぶりに感じた。 https://t.co/RXHHiudFXB
— ドラジ (@FujiDorama) September 16, 2023
#こっち向いてよ向井くん 完走。終始良かった!恋愛に対する疑問から始まり、人生のゴールとは何か?という問いと格闘する向井くんや周囲の人々の葛藤が良かった。恋愛や結婚を"人生の一部"と再定義し、選択した幸せもあれば不幸もあるというグレーゾーンで着地したのは、本作の魅力そのものだった。 https://t.co/iVH49KqjIS
— ドラジ (@FujiDorama) September 15, 2023
#私の一番最悪なともだち 完走。夜ドラの枠初めて完走記念👏 就活全敗に嘆き、やっと決まった大手企業での日々に悩み、地元に帰っても友人関係に悩み〜といった紆余曲折を丁寧に描く良作だった。ユーモアを交えながら逞しく生きる姿よし。お互いを苗字で呼び続ける関係性もなおよし! https://t.co/lvE5SOfatV
— ドラジ (@FujiDorama) October 15, 2023
(余談)
観たドラマの第1話感想は必ずTweetするのですが、『最高の教師』(日テレ/松岡茉優・芦田愛菜)のTweetがずば抜けて大勢の方からいいねもらえる結果になった。このドラマそんなに注目されてたっけ…?
#最高の教師 初回。松岡茉優様と芦田愛菜先生の共演は激アツだが、内容はまずまずという感じ(知ってた)。2人の演技力が化け物過ぎて60分全然見てられるのが改めてすごいなーと。多くは語らない松岡茉優、長尺セリフの芦田愛菜。セリフ量は違えど雰囲気や視線で魅了してくれる。 pic.twitter.com/zNiRZeLh9k
— ドラジ (@FujiDorama) July 15, 2023
9月といえば『らんまん』も終了(泣)。朝ドラの話はのちほど。
"逃げるんじゃなくて、探しに行くんだね"
— ドラジ (@FujiDorama) July 18, 2023
自分に合わないことを辞める人へのエールで、これ以上温かく頼もしいエールがあるか#朝ドラらんまん pic.twitter.com/JKL1SpW5Ne
10~12月
仕事では1年の中で一番の繁忙期であるので残業や連勤が続いたり、今年は転職活動も並行して行ったりとめちゃめちゃ疲れた。ただ、そこで塞ぎ込むのではなく、ドラマ・映画・読書に支えられたので何とか乗り切ることができた。
23年1~3月に放送されていた『大奥』がはやくもSeason2に…!赤面疱瘡という流行り病撲滅をめぐる物語や政治の実権をめぐる問題など、複雑で小難しい展開が続くがキャストの演技力・映像・音楽・美術そして森下佳子の脚本力のすべてがマッチして最高傑作に仕上がっていた。オードリーがやってる『100カメ』でも特集組まれてたけど、裏方の努力が凄まじく無条件で応援したくなるような作品だった。『下剋上球児』(TBS/鈴木亮平)は従来の日曜劇場像を打破する名作で、個人的には2022年4月期の『マイファミリー』以来の日曜劇場感想だった。『コタツがない家』(日テレ/小池栄子)は水10の枠のいいところをしっかりと発揮してくれた作品。家族という社会の構成単位をどうまとめあげていくか?目の前の問題をどのように処理していくか?を面白おかしく書けるのは脚本の金子茂樹の真骨頂であると感じた。
また、西野七瀬ファンである私にとっては彼女が主演を務めた『ポケットに冒険をつめこんで』(テレ東)も印象深かった。正直、物語の展開力などは物足りなさも感じたが、ドラマ好きな人が作品に携わっているんだな~ということを肌で感じることができた点、そこに推しがど真ん中で携わっていた点などがグッときた。推しの乃木坂卒業からちょうど5年。常に進歩し続ける西野七瀬を今後も追っていきたいと強く思ったドラマであった。
#大奥シーズン2 完走。めちゃめちゃ良かった😭😭キャストも脚本も映像音楽もすべてが一級品で抜かりない傑作だった。男女逆転というSF要素と現代にも通ずる社会問題の掛け合わせが見事でした。福士蒼汰と志田彩良よすぎ!! https://t.co/jy89DaIwVm
— ドラジ (@FujiDorama) December 17, 2023
#下剋上球児 完走。いやー良かった!高校野球描写はしっかりとしつつ、球児1人1人のエピソードもしっかりあったから重層的な物語に仕上がっていた。“勧善懲悪""予定調和"路線の日曜劇場をいい意味で打破してくれた作品。鈴木亮平さん、黒木華さんはじめキャストの皆さんお疲れ様でした...! https://t.co/cQDnfYdtGj
— ドラジ (@FujiDorama) December 18, 2023
#コタツがない家 完走。最後まで楽しく見れる日常系ドラマでした!最終回もドタバタ続きで"最終回"という感じがしなかったが、それは日常系ドラマとしてすっかり定着してる何よりの証拠だと感じた。問題続きの深堀家だったがどこか楽しそうだったので見心地よかった https://t.co/1qvIqLqSxS
— ドラジ (@FujiDorama) December 21, 2023
#ポケットに冒険をつめこんで 完走。ドラマが好きなんだな〜という作り手の熱量と年々魅力が増す西野七瀬の演技力を堪能できる作品でした。音楽とか映像へのこだわりが感じられたり、なぁちゃんの新たな一面が見れたりとドラマと西野七瀬のファンとして極上の1作。 https://t.co/6n0Q0ap7vW
— ドラジ (@FujiDorama) December 22, 2023
2023年の朝ドラ
結論いうと、過去イチ朝ドラに恵まれた1年でした。
本放送では『舞いあがれ』『らんまん』『ブギウギ(放送中)』があり、
再放送では『あさがきた』『あまちゃん』『ゲゲゲの女房(放送中)』というさすがに豪華すぎるラインナップ。
朝ドラファンとしてはたまらない1年でした…!
#朝ドラらんまん 酒蔵の閉鎖、園子の死、田邊教授の溺死、関東大震災、寿恵子の病気などセンシティブな描写も多々あったが、物語を盛り上げるため/展開するための"道具"として扱うことなく、どの描写も納得感と没入感があったからこそ、半年続く朝ドラの長期日程と相まって最高の作品に仕上がっていた pic.twitter.com/80DHmLlPrI
— ドラジ (@FujiDorama) September 29, 2023
本日重要なイベントがあったのですが、家を出る前にブギウギ神回に立ち会えるとは...!!ありがとう趣里。ありがとう関係者各位...。#ブギウギ pic.twitter.com/Ivt3jRTXbn
— ドラジ (@FujiDorama) December 7, 2023
#あさが来た 完走。傑作!!派手さはないが途中でダレることがないのは俳優陣の演技力と脚本・演出といった総合力の賜物。銀行、生命保険、女子教育に尽力したあさの功績は今を生きる我々の礎になっていると考えると、じーんと来るものがある。 https://t.co/gGFuSNeSJK
— ドラジ (@FujiDorama) May 25, 2023
潮騒のメモリーズやっと来た!!!
— ドラジ (@FujiDorama) June 1, 2023
2人がとてつもない速度で育んできた友情や負けん気が存分に発揮されるお座敷列車。アキ×ユイの放つ輝きも、それを見守る周囲の温かさも本当に良い...!!#あまちゃん pic.twitter.com/UeM3NZxcJp
終わりに
いろいろなことがあった2023年でしたが、自分や親しい人たちが心身ともに健康でいれたことや、豊富なドラマ・映画・書籍に恵まれたことが何より幸せだな~と実感している。
2024年も何が起こるかわからないけど、分からない中でも楽しくもがいていきたいと思う。 Fin