子どもにビジネス感覚を持ってもらうにはカタンが最強説

教育スタートアップHLABを経営している高田です。最近、あるボードゲームにハマり、その魅力を伝えようと、真面目な話ばかりしているnoteで、息抜きの記事を投稿します（笑）

そう、それは、「カタン」。ドイツ発のボードゲームで、世界中でベストセラーのものです。ググれば死ぬほどカタンの魅力は出てくるのですが、今日は「教育」という観点からのこのカタンを切ってみようと思います！

カタンはかんたん！小学生でもできる！

カタンのゲーム内容は、無人島を複数の入植者たちが開拓していき、もっとも繁栄したプレイヤーが勝利するというものです。島で採れる5種類の資源「羊毛」「木材」「粘土」「小麦」「鉱石」を使い、都市や街道を伸ばして発展させていきます。

ルール自体はここでは割愛しますが、カタンを買うと、小学生向けのマニュアルも入っていて、１回やってみれば大体のルールはわかります。

そして、ゲーム自体も運が相当悪くなければ１時間かからない程度で終了します。なので遊びやすい。

そのカタン、私がやり続けた感じ、明らかに「ビジネス感覚」が身につくゲームだということに気づきました。つまり、子供にビジネス感覚を持ってもらいたい親御さんは、是非一緒に遊んだらいいと思うんです！

カタンで身につくのは３つのビジネス能力

カタンを通じて身につくのは、以下の３つの能力だと思いました。

① 交渉力
② 戦略力
③ コミュニケーション力

ざっくり説明すると、手に入れた資源を交換し、自らの欲する資源を手に入れる必要が出てくるため、カタンでは「交渉」が発生します。ここでは交渉力が求められる。

さらに、盤面を見て、自分がどういう資源を手に入れやすく、市場においてどういったポジションをとって勝ち点を取りに行くべきか、戦略を考える必要があります。ここでは戦略思考が培われる。

最後に、交渉もそうですが、基本的には運のみならずコミュニケーションによって成立するゲームで、大人も子供と一緒にプレイすると、「遊びに興じる」大人の姿を見せることができます。これを通じて子供は大人を「マネ」して、学んでいくことになります。こうしてコミュニケーション力が身についていく。

第一の力：交渉力

資源を各プレイヤーが手に入れていきますが、その際に街道を作ったり都市を作ったりする上で、特定の資源が必要になってきます。とはいえ、自分の陣地的にその資源が手に入ることがない場合、「交渉」が発生します。

プレイヤーの陣地配置によっては、市場全体に特定の資源が枯渇していたり、逆にあふれたりするわけで、そのタイミングによって資源の「価値」が決まってきます。全プレイヤーが「小麦」を欲していて、自分が小麦を持っていれば、かなり交渉上有利になる！

子どもと遊べば、市場を見て手持ちの資源の価値上下を理解してくれるマーケット感覚と、そこから発生する交渉の力がつくでしょう！

第二の力：戦略力

カタンのプレー中、陣地配置や資源の流通状況をふまえた上で、戦略を取る必要があります。その戦略は、「麦長者となる」「道伸ばしまくる」「とにかく都市化最優先」「発展カードに賭ける」など、多種多様な戦略を取ることができます。

10点先取で勝ちなので、前半で5～6点取るまでどのように進めていくかがかなり戦略思考が求められます。どういう方針にして、必要なら撤退し戦略変更していく力など、とてもビジネスセンスが求められるものとなります。

特に、カタンをプレーしたあと、初手の配置からどう進めたかをお互い話し合う「感想戦」を実施すると、よりこの戦略思考は高まるでしょう。

第三の力：コミュニケーション力

これ、新規プレーヤーは他の経験者をマネしながらプレイしなくてはならないのですが、その人のほしい資源を探ったり、戦い方を教えてもらったりと、非常にコミュニケーションの多いゲームとなります。

特に、大人も子供と一緒にプレイすると、「遊びに興じる」大人の姿を見せることができることはとても大きいですね。しかも、子供でも大人に勝つことができる。これは間違いなく成功体験も得られますし、何より子供らしく熱く戦う大人を見て学ぶ行為が、成長を加速してくれるでしょう。大人をマネしてコミュニケーション力を身に着けていくよいゲームとなります。

みんなカタンをやろう！

私はあまりにカタンをやりたすぎてスマホアプリまで購入してしまいました。iPadでプレイするととても良い感じのサイズ感です。

もちろん、はじめてやるときにはボードゲーム版がおすすめです。価格もそこまで高いものではないので、是非購入してみんなで遊びましょう！

カタン スタンダード版

  HLABの運営する中目黒のTHE HOUSE by HLABには、私の買ったカタンがありますので、いつでも遊びにきてください（笑）