【創作】月の下、冬の路地にて

風が尖る　夜の街
アスファルトを叩く　乾いた靴音
吐き出す白い息はすぐ　空に散って
凍える星のひかりに　溶けて消える

街灯は遠く　ぼんやり燈り
指先はしびれ　手袋さえ頼りない
ポケットの奥の　てのひらは
ほんのわずかな　ぬくもりを探す

路地裏の隅では　うずくまる小さな影
柔らかな毛に霜をまっとた　痩せた仔猫
肩をすぼめ　じっと動かない

しゃがみこみ　そっと呼ぶ
かすかに揺れた　小さな小さな耳
ためらうように　一歩
鼻先ひやり　指先にふれる

冷えたてのひらに　小さな命
ふわりと広がる体温　かすかな鼓動
そっと包み込む

こんなに寒い夜だから
ぬくもりが愛おしい

なー

か細い声に　胸が締め付けられる

仔猫を抱いたまま　見上げる空
白い月は　丸く笑う

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こんばんは🌙
ごきげんいかがですか？

今夜はちょっと趣向をかえて
珍しく創作なんかをしてみました。

寒い夜の路地裏での出来事です。
捨てられた仔猫との出会いを
描いています。

仔猫のか細い声は
とても小さいけれど生命力にあふれ
「生きたいの」と囁いているようです。

そんなことを考えながら
創作してみました。

真冬の凛とした空気がわたしは好きです。
きらきら輝く星たちも。
今だけの美しい星空と 遠い月と
白い息のコントラスト。
素敵です。

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桜井明日香