「自称精神病の人」が「本当の精神病の人」を壊したとき、僕は心が痛くなった
これからお話する内容は、一部の方に不快な思いをさせると思いますので、ご了承ください
また、私自身、精神的な病があるわけではないので、誤ったことを伝えたり、医学用語を理解できていない可能性もあります
文章に起こすと苦しくなるので、拙くなってしまったり、省略している箇所もあります
転職するうえで今のうちに心の整理をしたくnoteにまとめました
もしかすると転職先に同じような人がいるかと思い、自身への警告を込めて書いてみたいと思います
1、お願いだから自己診断で精神の「病」を語るのやめて
この話は特にSNSで「私、ADHD気質で」「自称うつ病」「発達障害気味で」と曖昧な表現をする方に届いてほしいと思っています
2、会社の上司Aからの相談
前職で勤めていた会社の上司(Aさん:女性)は部下思いで、上司からも信頼されている社員でした、自分も頻繁に話をしていたりしていました
そんな上司からある日「最近、眠れないんだよね」と相談を受けました
なぜ僕に相談したかというと、私自身寝ていないイメージを持っていたからそうです
確かに私は睡眠時間が短いですし、会社にも良く泊まっていました
睡眠欲というのが自分にはあまりないです
睡眠導入剤をおすすめしようと思ったのですが、自分自身、飲んだこともないので、病院に行くことをおすすめしました
しかし、Aさんのプロジェクトは佳境で中々抜けれないと返されました
3、自称ADHD /うつ/発達障害の厚顔無恥の上司B
Aさんとは別プロジェクトをしている上司B(女性、こいつにはさん付けはしない)、
彼女は思ったことはサバサバ言っちゃうタイプのいわゆる自称サバサバ女
ちなみにこの人が嫌で私は会社を辞めました、この話はまたいつか
普段からどうしても自分語りをしたいのか、社内では一際大きな声で話します
「この前、取引先がー」「ぶっちゃけ、あの人ってさー」
そして決まっていつも言うのが「私って、なんでも本当のこと言っちゃうんだよねー、ADHDだから」と決まり文句を言います
「ヒステリックだから」とか「HSPっぽいところあるから」と
ちょっとずつアレンジします
医学に詳しくないんですが、
こういった病というのは併発するものなのですか?
詳しい方いらっしゃいましたら教えていただけるとありがたいです
4、Aさんの退職が決まった時
日に日にAさんの顔から笑顔がなくなってきました
同じプロジェクトのメンバーには「Aさん大丈夫か?」と聞くと
「正直しんどいとは言ってたけど、最後まであと数日だから頑張るとは言ってた、終わった後には病院に行かせる」と返されました
その後、無事プロジェクトも終わり、残務作業をしていたAさん
近くにいたBは変わらずいつものように無神経な発言を大声で話す
もう思い出したくもないです、
「うつだからー」「HSPだからー」といつものように尾ひれを付け足す
俯いて固まっていたAさんを見て、僕は適当な話をつけて、
Aさんから離すようにBを別の場所に移させました
Aさんは誰とでも分け隔てなく話をして、よくBとも話していました
(本人が好んでお話ししてたかは分かりませんが)
Bが知ってて言ったのか、知らないで言ったのか今では分かりません
その次の日、Aさんは会社を休み、そのまま退職しました
総務によると
「Aさんは仕事を続ける意思はあったが、限界だと感じ辞めた」と聞きました
結局その上司は精神疾患を患っていました(身バレしたくないので、病名は伏せます)
Aさんのことを思うと悔しさが止まりませんでした
原因がBにあったかは分かりません、しかし、あの場にいた私は
「明らかにとどめを刺した」と批判を恐れず今でも確信しております
ここから先は「自称精神病が自分ごと」だと思って
読んでいただけたら嬉しいです
5、「自称うつ」の周りの人は、大抵何もできない
「誰かを助けたい」そう思うのはすごく自然です
しかし、「自分、HSPだから」「自分、うつ病気質だから」
と言われても医者でもカウンセラーでもない限り、何もできません
「餅は餅屋」と言われているように専門の人の知識と指示が必要です
6、「もしかすると」「かもしれない」の間で動くジレンマ
最近流行りのFXについて例を挙げると
海外口座で少ない資金で数千、億を稼いでいることをTwitterで
口座のキャプチャを見せて発信している人がいます
同時に口座画面を偽造して、詐欺の温床にもなっています
では全てが嘘かと言えばそうでもないです
実際に稼いでいる人も一定数います
ここで「信ぴょう性はないが、実際稼いでいる人もいる」
というジレンマにぶつかります
「あの人は自称うつ病だけど、過去に病院で診断されているかもしれない」
「もしかすると、行動から見るにあの人はADHDかもしれない」
と思われることがあるかもしれません
しかし、それが事実かどうかは医者ではない人には判断できません
Bが本当に「うつ病」の可能性もありますから
7、早く診断してもらわないと最悪なケースになる場合がある
仮にあなたが誰かにぶつかったような気がして、右手が折れたような気がするとします
あなたが「あいつとぶつかった、右手折れた!絶対に折れた!痛い!慰謝料払え!許さない!」と周囲の人に言ったとします、当然の怒りでしょう
いざ病院に行ったとき医者から「何も異常は無いですね」と言われたら
どう思いますか?
病院に行ったあなたを心配する人たちは、安堵するかもしれませんが、
言った言葉はもう取り返しがつきません
もっと最悪な場合「右手には異常が見つかりませんでした、ただ、精密検査を行ったところ、左足が粉砕骨折していました」と言われるかもしれません
さらに最悪な場合「骨には異常がありません、ただし、ガンが見つかりました」と言われるかもしれません
自称精神病の「かもしれない」は「実際は何にもない」と大事に至らないケースになるかもしれません
しかし、「別の病気」「しかもひどい病気」と言う診断をもらう可能性もある「かもしれない」です
まさにオオカミ少年状態です
8、治療には時間がかかるからこそ、違和感があるならすぐ病院へ
人間ドックや健康診断を受けた方はわかると思いますが、
診断結果はすぐに出ません、時間がかかります
うつ病だと治療に長い場合、数年かかることもあります
「ADHDだから」「アスペだから」と会社や友人など周囲に言ったところで、何も始まりません
何も無いことに越したことはありません、
「あれ?自分て鬱かも?」と少しでも思ったら
LINEでもSNSで呼びかけるのではなく、すぐに病院へ行くべきです
9、周りなんてどうでもいい!自分が大事!だったら、なおさら・・・
Bさんは「自分さえ良ければ良い。周りの人なんて、気にしなくて良いじゃん!」という予防線を張っています
そんな考えだったらなおさら、
会社をバックれてでも病院に行くべきではないでしょうか?
自分さえ良ければ良いと言う通念は大事だと思います
自己防衛は大切です
しかし、自称しているあなたに周りが合わせる理由にはなりません
ここからは「医療従事者の方」と「本気で精神病を克服している方たち」について触れてみたいと思います
10、始祖鳥の話
良い例えが出なかったんで、小学校時の話をします
僕が小学生の頃、歴史や理科で「カリキュラムを増やす」という教育方針が全国の小学校でありました
教科書とは別に、薄い冊子の教材をもらい授業を受けることに
その中で始祖鳥のことが書かれており、すごく興味を惹かれました
しかし、当時の大人たちは「始祖鳥がいた根拠がない」「学校で習うことじゃない」「小学生には内容が早すぎる」「内容を増やす意味があるのか?」という批判が多かったようです
始祖鳥以外にも教材として通説とは異なる歴史の出来事や新しい科学の発見が書かれていました
子供ながら
「どうして学者でもない人が偉そうなこと言うんだろう?」
と疑問に思った
教科書に載るまでどんな努力があったか
途方もない研究
先が見えない調査
学会に提出しては否定されていたかもしれない
何ヶ月、何年もかかったかもしれないし、
もしかして教科書に載ることもなかったかもしれない
批判している人たちは全員学者なのだろうか?
それなのにどうしてとやかく言うのだろう?
子供として理解できなかった
11、医者だって苦しい
あなたが仮に医者で、診療を受けた患者に余命1年の病気を宣告するとします
「どうにか治せないか?」
「現状の医療では治療ができない、しっかり受け止めてもらうしかないのか?」と悩むことでしょう
昨今、コロナのこともあり医療従事者の方達の勤務状況や医療開発の研究開発の資金問題などが話題になっています
「患者を助けたい」その一心で従事しているのに、
救えない人たちもいるのが現状です
そんな状況でも努力している人や理解を求めて発信している人たちがいます
12、映画「マイク・ミルズのうつの話」
2013年に日本で公開されたドキュメンタリー映画
「マイク・ミルズのうつの話」というドキュメンタリー映画がある
マイクミルズはアメリカの映画監督で2010年には「人生はビギナーズ」の脚本・監督を担当してアカデミー賞に輝いた
東京の薬を飲みながらうつ病を治療している方たちを取材すると内容で、
映画ではうつ病を「心の風邪」と例えている
風邪を常態化させて喜ぶ人なんていません
心の風邪に向き合い、治そうとしている人もいれば、
付き合っていこうとする人もいることを知りました
13、知らない誰かを傷つけてしまう前に
「うつ」や「発達障害」など精神的な病は世間にも認知されて、
薬やカウンセリングなどの治療法も発達してきました
いわゆる身体的な病気ではない「心の病気」が
少しずつ医療従事者の方達の研究によって解明されてきています
それらはSNSでも浸透してきています
同時にSNSはいろんな人が情報を発信して見ています
あなたが「うつ」になったとき、「自称うつ」を見てどう思うでしょうか?
今回、ネットで見かけるあってはならない危険なことが
私の目の前で起きてしまいました
忘れないで欲しい
努力している人があなたの隣にいなくても、どこかにいる
「病む」ことは誰にだってあります、
僕もありますし、両親も親友も、上司にも部下にもあります
しかし、そこで「自己診断で付けた病名を持ち出す」のは
卑怯極まり無いですし、
努力している人たちを貶しています
「もしかして自分鬱かも」という気づきがあったら、
病院で一度見てもらいましょう
自称して周囲に理解を求めようとしたところで、
本来治療に専念できるであろう時間を無駄にして、周囲からの信頼も失います
「自称うつ病」や「HSP気質」と発信している人が、これを読んで
「あれー?なんか違う気がしてきたかも?」と少しでも思っていただけたら
明日から注意しながら治していってくれると嬉しい
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