ラブルスカ、コワニティ、アムレンシスに関して。

世界のワイン用ブドウはほぼ欧・中東系種であるVitis Viniferaに含まれる。
Vitis Labruscaは北米大陸原産。
Vitis Coignetiaeは日本で自生する山ブドウ
Vitis Amurensisは東アジアを中心に自生する。

世界のぶどうについて
世界に約60種類存在するぶどうの「種(しゅ)」が、さらにさまざまな「品種(ひんしゅ)」に分かれており、ワインの原料にされる品種だけでも、約5000を数えると言われています。
 ワイン用としては、世界中で栽培されているヴィニフェラ種(シャルドネやピノ・ノワールなどの品種が含まれる)が有名ですが、そのほかにも日本では、今回の主役である北米原産のラブルスカ種の生食用ぶどう(ナイヤガラや巨峰、デラウェアなどの品種が含まれる)、山ぶどう系のコワニティ種、アムレンシス種の交配品種などからワインがつくられています。


日本では、醸造用としてもラブルスカ種が人気です
 欧州ではあまりワイン醸造には使用されていないラブルスカ種ですが、原産地である米国東部や日本では積極的にワインとして醸造されており、その存在感を示しています。

●ナイヤガラ(Niagara)


アメリカ合衆国ニューヨーク州ナイヤガラで誕生した白ぶどう品種で、コンコードとキャサディの交雑種。マスカットを思わせる白ぶどうの芳香が強く、ワインとして醸造した場合この香りの特徴が強くあらわれます。弊社を代表するワイン「おたるナイヤガラ」の原料ぶどうとして、好評を博しています。

・デラウェア(Delaware)


北米原産で、オハイオ州デラウェアで命名発表されたぶどう品種。種なしぶどうとして生食用でも全国的に人気です。ワインとして醸造すると、フルーティーながらくせのないすっきりとした風味となるので、日本ワインの業界では辛口にも甘口にも醸造されています。

●キャンベルアーリ(Campbell early)


「巨峰」に近縁の、大粒黒ぶどう品種。環境適正が高く、国内では北海道から九州まで幅広く栽培されています。ワインに醸造した場合も、生食用黒ぶどうの香りを強く残しますが、同時にいちごを思わせるベリー系の香りがよくあらわれます。

北海道ワイン株式会社


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