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good_vibes
私、不覚にも
「先週、私、つういんしてしまいまして、、」
その彼は私にそう言った
対面している相手の人にそう言われたのは今のところその時の一度切りだ
つういん=”不覚にも医師のお世話になってしまいました”=通院
の意味ではなく
”痛飲”の方のつういんだ
口から漢字が飛び出してくる人にはお会いしたことがないので
それを聞いたときは一瞬理解できなかった
そこは大手通信企業のお客様窓口
その人の年の頃は20代半ばであっただろうか
こんな言葉を使うなんて学のある人なのであろう
読書量も多めなんだろうな
私の中のホームズが私に説明を始めていた
しかし伝わりにくい表現なのであまり使われないと思われるのは衆目の一致するところであろう
かくいう私も使ったことがない
世間での流通量は
”通院”500万%に対して
”痛飲”はほんの数ミリ程度と思われる
”痛飲”の意味を調べると
つう‐いん【痛飲】 [名](スル) 大い に 酒を飲む こと。
と出る
「痛飲してしまいまして、、」
などとお洒落れなことをのたまう方は私の周囲にはいないので
その言葉を聞いたときは1秒くらい時が止まった
その彼の話の続きを聞いている自分と
”つういん”って”痛飲”だよな、”通院”じゃないよな
と考える自分が自分の中にいた
一通りの用が済んだところで
その彼に
”痛飲した”と会話の中で使う人に初めて会ったことを告げ
でもやっぱりわかりにくいよね~
しかし学のある人なんだね、感心したよ
と話した
あまりこんなことを言う人には会わないよな
と、その彼も思ったことだろう
がしかし、どうしても言いたかったので言った
スッキリした
その彼の業務上の説明はとても分かりやすく的確だった
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