教育実習に行く前に観ておきたかった対談
こんにちは。
今日朝のオンライントレーニングが終わった後に、YouTubeを眺めていたら
元湘南ベルマーレの監督 曺貴裁 さんとOB岩政さんの対談の動画をたまたま見つけました。
もともとお二方の事はとても尊敬していて参考にする人物でしたのでおもむろに観ていました。
その中で曺さんが指導者になりたての頃の話がありました。
最初のうちは15分おきにやる事とかを決めて時計を見ながら進めていた。選手の様子とか雰囲気をみて流れを作れとかいうけどそんなん最初から無理でしょ!
でもそれをやった後に
"今日はあの練習は楽しそうだったからもうちょっとやったほうが良かったな"
とかを思う。
とりあえず人から言われた事をやってみる事が大切。だって最初から自分で考えて雰囲気を掴むなんてできない。
そう思って続けているとだんだん自分のやり方とかが見えて来る。
そうやっていた時期が1番楽しかった。
特に1番僕が心に響いた言葉
その中でも"またこれやっちゃった"とか今日もこれができなかったとか思う事もある。
人に教える事って相手がわかっていないと何の意味もない。ただの「知識のひけらかし」なだけ。
僕は昨年の夏、教育実習に行った。
初めて教壇に立ったり、体育館で指導する事を楽しみにしていた僕は、色々な教材研究を進めアイディアを持って行ったつもりだった。
時には指導教員の方のアドバイスにも
「僕はこう考えているからこうしたい」
みたいな事を述べてやり通したこともあった。
しかし教材研究をしたのも
知識や練習方法を取り入れていた
だけで、
本質的にそれがなぜ必要なのか、どうしてそれをやると良いのか
みたいなところに目を向けていなかったと思う。
生徒はいつもと違う人が違う内容の事をやると興味を持ってやってくれる。しかしそれが生徒がまた学びたいとか、練習を続けたいと思ってくれるかどうかはまた別の話であり、そのような"学びたい欲"を起こさせる事が教師の大切な役割でもある為その面では僕はどうだったのかはわからない。
もっと自分の中での理解が深まっていれば良い授業ができただろうなぁと後悔している。生徒たちが良い子で、めちゃくちゃ話を聞いてくれた分、もっと準備していけばよかったと思っている。
その反省を活かし、僕と穴田中心に開講している朝のオンライントレーニングでは
なぜこのトレーニングが必要か
実用するときはどんな時か
みたいな事にこだわって伝えようとしている。
しかしオンラインでもあるし、話術や手本を見せる技術が怠り難しい。日々向上させていきたいところ。
これは昨日から始めたマガジンでも意識しているのでそちらにも注目していただけたらありがたいです。
また、曺さんが自信を持ったきっかけではこう述べている。
ドイツに留学に行っていた頃、カタコトのドイツ語で子供達をめちゃくちゃ褒めた。
自分が
"こういう事を言ってくれたら嬉しいな"
と思う事を考えて褒めた。
そしたら全くうまく喋れないのに、子供たちが
"このコーチが1番楽しかった"
と言ってくれた。
それで初めて自信がついた。
こういうことしたら人からこう思ってもらえるんだ
と気が付けた。
"自分がこの子を変えたい"
"なんとかしたい"
という気持ちが自分を動かす。でもそれがなかなかできない。
例えば、
誰かから教わった事をそのまま伝えるだけ
誰かに助けを求めてそれで終了
人間はそうなってしまいがち。
だからこそ最初の頃に思っていた気持ちは今でも大事にしなきゃいけないし、ドイツにいたあの子供達に感謝したい。
曺さんは改めて素晴らしい人なんだなと思いました。
またこの対談を教育実習前に観ておきたかったなと思いました。
残念ながら僕が教壇に立つのはもう教員としてしか立てません。
教育実習生
という立場ってすごく良い立場で、小野隼平くんのInstagramで、
"教育実習生という職業があればなりたい"
という事を書いていた気がします。
本当にその通りで僕も今となっては教育実習は楽しい思い出しかありません。
またあの頃の生徒たちに会いたいなって今でも思います。
これを読んでくれている学芸大の3年生の皆さん、また選択実習がある4年生の皆さん、
是非ともこの対談を見て教育実習の準備をしてくれたらなと思っています。
ただ一回実習に行ったくらいで、これをやっとけみたいな風に言っていて偉そうですね。
でも僕は本当に実習前に観たかったです。この対談。