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三つ目の段階
「武術」「武道」と聞くと
「身体能力に関係ない」
「男女関係ない」
というのはある意味お決まりで言われることですよね。
私は大学時代にそこに魅力を感じで合気道部に入りましたし。
とはいえ
「身体能力に関係ない」
「男女関係ない」
とは何を根拠にそう言っているのか、という具体的な話をしようとするとちょっと難しい。
格闘技だって運動が苦手な人も練習を積み重ねていけば強くなっていくし、身体能力も高くなっていくでしょう。
その自覚できる閾値に到達するまでの時間に個人差があるだけ。
例えば躰道は最初から身体能力が高い人だけがしている武道ではなく、
稽古をして行くうちに自然とダイナミックな動きができるようになると聞きました。
ということは身体能力はたとえ低かったとしても鍛錬して行くうちに自ずと高くなっていくもの。
つまり、
「身体能力に関係ない」
「男女関係ない」
とは
後天的に身につく身体能力のことではなく、先天的に持つ身体能力のことではないでしょうか。
つまり才能と呼ばれるもの。
先天的に身体能力に恵まれている人はそれでゴリ押しするだけで大概の相手に勝つことができるでしょう。
後天的にどんなに鍛錬しても骨格は変わらないし、骨格に搭載できる筋肉量も限界があります。
これはもう動かしようのない才能の差。
その差を埋めるものが『身体操作』、つまり『技術』、それが『武術』ということなのかもしれません。
しかし現代。
身体能力に恵まれている人が、それを磨くための環境を作って、年々と積み上げられた技術を学んでいるなんて堪らないですよね。
敬天愛人錬武大会に出場して
体格も、筋肉も、スピードも、テクニックもすごい
そんな人も多くいました。
身体能力:身体操作=9:1
の人に勝つために
身体能力:身体操作=3:1
の人を
身体能力:身体操作=6:7
ぐらいにするのが武術だと思っています。
ただ現代は
身体能力:身体操作=9:9
の人がいるわけです。
おいおい、どうすんのこれ。
そこで3つ目の選択肢を私はここに加えることにしました。
『相手の強みを消すこと』を徹底して行うのです。
おそらくこの意識は対等なレベル、または格上と相対する時に必要になると考えています。
例えば間合いを詰める時に、ステップで入って行くと挙動でバレてカウンターの餌食なることがありました。
それに伝統空手の方を見ていると超反応、超スピードなのでもはや近づくことすら難しい。
なら私は日常動作にある【歩く】を意識してス〜っと入っていくようにしました。
挙動を抑えて歩み足で間合いを詰めると反応が一拍子遅れるんですよね。
相手の持つ優秀な反撃センサーを潜り抜けるといった感じ。
合気道なんかはここを特に意識したらレベルが上がったように感じています。
つまり、武術または格闘技を学ぶことで『高度な身体操作』を身につけ、
稽古で『身体能力』も向上し、
さらに上を目指す時に『相手の強みを消す』ことに到達するのではないかなと。
これが私の中での
「身体能力に関係ない」
「男女関係ない」
に至る一つの道かもしれません。
では!
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