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自ら「問い」を立て考察する

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人の脳は「問い」を立てることで、それに答えようとする形で思考が前に進みます。興味の赴くテーマで自ら問いを立て、それを気ままに論じていく。
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「対話」ってそもそも何だろう?

私は対話が好きです。対話の場をたくさん創りたいし、対話の場がいろんな価値を作っていることを体感しています。 いろいろな場所でも、対話が大事とはよく言われるものの、そもそも対話って何なんだろう、対話の意義って何なんだろう?というのは、意外とはっきりととらえらえれていないかもしれない。 対話ってそもそも何だろう?対話の意義って何だろう?ということを考えてみたいと思います。 対話が何かを考える上で、対話ではないものをあげてみる。 例えば、議論は対話とは少し違う。議論は明確な目

前提

「前提」という言葉を、みなさんよく使っている前提でお話を進めたいと思う。 辞書の定義を調べてみると、「ある物事が成り立つための、前置きとなる条件」とか書かれている。 反対に言うと、前置きとなる条件(=前提)がないと、ある物事が成り立たないということである。この状態をもう少し解像度を上げて考えてみると、”ある物事が成り立たない”という最終的な結末が決まっているにも関わらず、そのことに本人たちが気づいているか気づいておらずかは別にして、時間を無駄にしながら突き進んでしまうとい

「出社したほうが捗る」の本質は、他者から受け取る五感の情報量にあるのではないか

私の会社では、固定出社日が週2日、それ以外にも自分が出社したい日には出社できるという仕組みが取られています。 リモートワークで自宅からできるに越したことがないという人もいれば、出社したいという人もいるでしょう。 私は後者ですが、その一番の理由は「仕事が捗る」からです。 このように書くと、在宅だと捗らないのかという突っ込みを受けそうなので、書くことを少し躊躇っていたのですが、出社した方が在宅よりもメリットが多いと感じていることは事実として受け止め、そこには何があるのかを整

リスクとは何か?

今日はどうしても書くことが思いつかなったので、普段からなんとなく書こうと思っていた「リスクとは何か?」という問いについて考えてみたいと思います。 リスクと言われると、一般的に「リスク=危険」と捉えられることが多いですが、実はファイナンスの分野や経済学の分野においては、異なる定義がなされているということをご存じでしょうか? ファイナンス上の定義では、「リスク=ある事象の変動に関する不確実性」と定義されることがあります。ポイントは、マイナスな変動のみではなく、プラスの変動も含

30分は長いか、短いか

仕事をしていても、大体スケジュール管理の単位って、30分単位ではないでしょうか? 社内ミーティングであれば、30分もしくは1時間、商談も大体1時間、イベントなども、1時間半や3時間といった感じで、いずれにしても30分の倍数であることが多いと思います。 多分、人間にとってなんとなく区切りの良い時間なんだろうと思います。 私は仕事でGoogleカレンダーを使っています。カレンダー上も30分〜1時間のブロックで予定がスケジュールされ、1日が構成されることが多くなります。 そう

言語化力を高め感情まで言葉でやりとりできれば、ビデオや対面なくともチャットだけで仕事が円滑に進められるのという確信

リモートワークが当たり前となり、チャットベースでコミュニケーションをとることが当たり前となってから久しいですね。(実際のところ、私はコロナ世代入社なので、コロナ前の働き方を知りませんが・・・) 現在の職場で、それはもう仕事ができる方がいます。私がチャットをすると3分以内に返信が返ってくるし、私が1から4くらいまで情報共有しなくても13くらいまで先読みして仕事を進めてくださるスーパーマンです。 ふと気づいたのですが、その方とは数ヶ月前から久しくビデオ通話や対面で直接話してい

インスパイアされるのも悪いことじゃない

二郎系というラーメンのジャンルをご存知だろうか?濃厚で濃い味付けの豚骨醤油スープに、もちっとした麺、これでもかというくらいの野菜(=もやし)が乗ったラーメンのジャンルだ。 そして、そこには「二郎系インスパイア」というジャンルも存在する。二郎系に惚れ込みラーメン二郎の味付けや特徴を模してはいるが、ラーメン二郎の直系ではないお店のことだ。 生粋のマニアの中には、インスパイアのことを面白く思わない人もいるようだ。直系を愛するがあまり、それ以外を二番煎じとして見てしまうのだろうか

余白を持たせておくこと

先日、余裕のある人とはどのような人かということを書きました。それに派生して、ちょっと別の角度から余裕さについて考えてみたことがありました。 余裕のない時って、「余白」がないんてすよね。時間的にも精神的にも。時間的な余白がなくなってくるとなおさら精神的な余白もなくなってくると言う感じ。 「余白」が、結構大事な要素なのではないかと思いました。 余白とは、自分のキャパシティの余剰部分というイメージでしょうか。100のキャパシティがあったときに、80くらいを稼働させ、残り20を

私が、相手がお勧めしている本をその場でポチる3つの理由

私は、人がお勧めしている本はその場でポチる(=購入する)ということを結構します。 会話の中で、相手が「〇〇の本を最近読んでさ〜結構良かったんだよね」などと言ったら、許される場であればその場でスマホで調べ、この本ですか?と聞いてみる。そうそうそれそれ!となったら、その本の話が話題に上がっている間くらいにはポチッとAmazonかメルカリで買ってしまいます。 相手が特に自分がリスペクトしているかたであれば、なおさらすぐにまずポチッと買ってしまうことが多いです。 その人が良いと

「余裕」はどこから来るのか

余裕がありそうな人、実際に余裕がある人というのが周囲には何人かいるのではないでしょうか?一方で、いつも忙しそうで余裕がなさそうな人もいるのではないでしょうか? 余裕がありそうな人は、マネージャーであったりむしろ普通の人より圧倒的に仕事量が多いのではないかという人だったりします。それなのに、「最近忙しいですか?」と聞くと、「暇だよ」なんて答えられたりするので驚きます。 私は余裕がなさそうな方の人種に入っていると自覚しているのですが、余裕がある男になりたいななどと思うわけです

マナーや作法について「型だから」「そういうものだから」では納得しない新入社員にどのように伝えたらよいのか?

お客様への訪問する場面や名刺交換の場面において、マナーや型というものが存在します。 ビジネスマナーについて、「型だから」「そういうものだから」と若い世代に教えてもあまりうまくいかないことがあります。これは"最近の若者"の特性なのか、いつの時代の若者もそうなのかは議論が分かれるかもしれませんが、「マナーだからやれ!」と言われて若手社員が納得を得られないのは事実です。 特にZ世代の特徴としてであるのか、「根拠なき押し付け」に対する強烈な嫌悪感があるのだと思います。 多様性や

営業は、お客様とぶっちゃけ話ができてからがスタートなのかもしれない

最近お客様と接するときに意識していることがあります。それはタイトルにもある通り、お客様と可能な限りぶっちゃけ話ができる機会を探ることです。 先日、私が参加したあるワークショップで自己分析をしたときに自覚したのですが、利害関係のない友人やコミュニティの人とはリラックスして会話をしたり、心で相手を聴くことが当たり前にできるのに、営業としてお客様と接しようとすると、どうしても身構えてしまうと感じていることに気づきました。 利害関係があるからというのは1つの要因ではあると思うので

20代後半の今、何に優先的にお金を使いたいか?

お金というのは人生を豊かにしたり、誰かをハッピーにするための活動に充てることができたりする「ツール」であるということを以前書きました。 お金の使い方には、その人の価値観がよく表れると言われます。「お金を何に優先的に使いたいか?」という問いに対して考えることは、自分の人生の価値観そのものを考えることに近いのではないかと思い、改めて整理してみることにしました。 お金の使い方は、年代別や自分の人生のフェーズによっても異なってくると思います。20代が後半に差し掛かった今、何にお金

論理的思考力は筋トレだ(後編)

前半では論理的思考とは何か、また人はどのようなプロセスを経て思考力のようなスキルを身につけるのかということを書きました。そして、思考力の類は一度学んだだけで習得てきるようなものではなく、繰り返し使うことで使えるようになるものだといういことをお伝えしました。 しかし多くの場合、この「繰り返し使う」ことが難しい場合が多いのです。 特に企業においては、社員が論理的思考ができるようになることで、組織としての業務効率を上げたり、コミュニケーションを円滑にしたり、ビジネス上の成果を上げ