第16回アジア・フィルム・アワード 受賞結果
受賞結果一覧
新人監督賞
◎ジグメ・ティンレー『一人と四人』(チベット)
早川千絵『PLAN 75』(日本)
マクバル・ムバラク『自叙伝』(インドネシア他)
キム・セイン『同じ下着を着るふたりの女』(韓国)
サイム・サディック『Joyland』(パキスタン)
『一人と四人』→未公開(東京国際映画祭で上映済み)
『PLAN 75』→公開済み
『自叙伝』→未公開(東京フィルメックスで上映済み)
『同じ下着を着るふたりの女』→未公開(東京フィルメックスで上映済み)
『Joyland』→未公開(アカデミー国際長編映画賞ショートリスト入選)
新人賞
◎MAK Pui Tung『The Sparring Partner [正義迴廊]』(香港)
ルイーズ・ウォン『アニタ』(香港)
イ・ジウン『ベイビー・ブローカー』(韓国)
YANG Enyou『星明かりを見上げれば』(中国)
パク・ジミン『ソウルに帰る』(カンボジア他)
『The Sparring Partner [正義迴廊]』→未公開
『アニタ』→Disney+でディレクターズ・カット版配信中(オリジナル版は大阪アジアン映画祭で上映済み)
『ベイビー・ブローカー』→公開済み
『星明かりを見上げれば』→Netflixで配信中
『ソウルに帰る』→未公開(東京フィルメックスで上映済み)
音響賞
◎『アニタ』(香港)
『別れる決心』(韓国)
『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『ソウルに帰る』(カンボジア他)
『RRR』(インド)
『別れる決心』→公開中
『ドライブ・マイ・カー』→公開済み
『RRR』→公開中
視覚効果賞
◎『未来戦記』(香港)
『シン・ウルトラマン』(日本)
『RRR』(インド)
『月で始まるソロライフ』(中国)
『Alienoid [외계+인]』(韓国)
『未来戦記』→Netflixで配信中
『シン・ウルトラマン』→公開済み
『月で始まるソロライフ』→未公開(中国映画週間で上映済み)
『Alienoid[외계+인]』→未公開
美術賞
◎『別れる決心』(韓国)
『ナナ』(インドネシア)
『Home Coming [万里归途]』(中国)
『Ponniyin Selvan: I』(インド)
『Where the Wind Blows [風再起時]』(香港)
『ナナ』→未公開(東京フィルメックスで上映済み)
『Home Coming [万里归途]』(中国)→未公開
『Ponniyin Selvan: I』(インド)→未公開
『Where the Wind Blows [風再起時]』(香港)→未公開
衣装デザイン賞
◎『アニタ』(香港)
『ナナ』(インドネシア)
『エゴイスト』(日本)
『Ponniyin Selvan: I』(インド)
『Alienoid[외계+인]』(韓国)
『エゴイスト』→公開中
音楽賞
◎『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『別れる決心』(韓国)
『四つの壁』(トルコ)
『ソウルに帰る』(カンボジア他)
『Ponniyin Selvan: I』(インド)
『四つの壁』→未公開(東京国際映画祭で上映済み)
撮影賞
◎『一人と四人』(チベット)
『別れる決心』(韓国)
『PLAN 75』(日本)
『ナナ』(インドネシア)
『Ponniyin Selvan: I』(インド)
編集賞
◎『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『別れる決心』(韓国)
『ソウルに帰る』(カンボジア他)
『星明かりを見上げれば』(中国)
『Ponniyin Selvan: I』(インド)
脚本賞
◎『別れる決心』(韓国)
『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『自叙伝』(インドネシア他)
『星明かりを見上げれば』(中国)
『波が去るとき』(フィリピン)
『波が去るとき』→未公開(東京国際映画祭で上映済み)
助演女優賞
◎キム・ソジン『非常宣言』(韓国)
安藤サクラ『ある男』(日本)
河合優実『PLAN 75』(日本)
イン・タオ『Home Coming [万里归途]』(中国)
ラウラ・バスキ『ナナ』(インドネシア)
『非常宣言』→公開中
『ある男』→公開済み
助演男優賞
◎宮沢氷魚『エゴイスト』(日本)
岡田将生『ドライブ・マイ・カー』(日本)
マイケル・ホイ『Where the Wind Blows [風再起時]』(香港)
オ・グァンロク『ソウルに帰る』(カンボジア他)
イム・シワン『非常宣言』(韓国)
主演女優賞
◎タン・ウェイ『別れる決心』(韓国)
ハッピー・サルマ『ナナ』(インドネシア)
倍賞千恵子『PLAN 75』(日本)
シルヴィア・チャン『消えゆく燈火』(香港)
カリーナ・ラム『アメリカから来た少女』(台湾)
『消えゆく燈火』→未公開(東京国際映画祭で上映済み)
『アメリカから来た少女』→公開済み
主演男優賞
◎トニー・レオン『Where the Wind Blows [風再起時]』(香港)
西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』(日本)
鈴木亮平『エゴイスト』(日本)
パク・ヘイル『別れる決心』(韓国)
モーセン・タナバンデ『第三次世界大戦』(イラン)
チャン・イー『Home Coming [万里归途]』(中国)
『第三次世界大戦』→未公開(東京国際映画祭で上映済み)
監督賞
◎是枝裕和『ベイビー・ブローカー』(日本)
濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』(日本)
ダヴィ・シュー『ソウルに帰る』(カンボジア他)
パク・チャヌク『別れる決心』(韓国)
ダルジャン・オミルバエフ『ある詩人』(カザフスタン)
『ある詩人』→未公開(東京国際映画祭で上映済み)
作品賞
◎『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『別れる決心』(韓国)
『波が去るとき』(フィリピン)
『ある詩人』(カザフスタン)
『Ponniyin Selvan: I』(インド)
統計
ノミネート
10 『別れる決心』(韓国)
8 『ドライブ・マイ・カー』(日本)
6 『Ponniyin Selvan: I』(インド)
『ソウルに帰る』(カンボジア他)
5 『ナナ』(インドネシア)
3 『Where the Wind Blows [風再起時]』(香港)
『エゴイスト』(日本)
『Home Coming [万里归途]』(中国)
『PLAN 75』(日本)
『星明かりを見上げれば』(中国)
2 『RRR』(インド)
『自叙伝』(インドネシア他)
『ある詩人』(カザフスタン)
『波が去るとき』(フィリピン)
『非常宣言』(韓国)
『Alienoid [외계+인]』(韓国)
統計
受賞
3 『ドライブ・マイ・カー』(日本)
『別れる決心』(韓国)
2 『アニタ』(香港)
『一人と四人』(チベット)
所感
最多受賞が米アカデミー賞候補になった『ドライブ・マイ・カー』、そしてカンヌ映画祭監督賞『別れる決心』というのは非常に納得です。
一方でノミネート三番手につけたインドの『Ponniyin Selvan: I』はいきなり感があって戸惑います。そもそもアジア・フィルム・アワードはインドの娯楽大作を謎にプッシュすることがあります。昨年JAIHOで初公開された『バジラーオとマスターニー』もそうでした。国内での評価が高いのでしょうか。JAIHOあたりで配信してくれればいいですが。
他にはアカデミー賞カンボジア代表作『ソウルに帰る』、インドネシア代表作『ナナ』、ヴェネツィア映画祭受賞作『自叙伝』など国際的に評価された作品が順当に候補になりました。
いつもは割と予算だけかかったけど酷評されたような作品が主要部門に入ってくるのですが今回それはなかったですね。主演男優賞に『第三次世界大戦』がノミネートされたり、主演と助演男優賞に『エゴイスト』が入ったのはよかったです。特に助演男優賞を受賞した宮沢氷魚は素晴らしかったので納得です。
技術部門に入った『未来戦記』や『星明かりを見上げれば』、『アニタ』などは配信にあるのに全く知らなかったので、メンションしてくれたという意味で感謝です。気に入るかは別として。
インドだけは謎ですが他はかなり順当な結果になった第16回でした。