おいしい水

無類の映画好き 好きな監督:橋口亮輔、ティム・バートン、ギレルモ・デル・トロ 好きな俳優:ティモシー・シャラメ、ウィレム・デフォー、松岡茉優、片岡礼子

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2023年日本映画賞のすべて

各部門のすべて昨年の記事はこちら↓ ドキュメンタリー映画賞  ドキュメンタリー(記録映画)として選出しているのは毎日、キネ旬だけです。毎日は『生きる 大川小学校 津波裁判を闘った人たち』、キネ旬は『キャメラを持った男たち―関東大震災を撮る―』が受賞しました。 アニメーション映画賞  報知は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、毎日は『アリスとテレスのまぼろし工場』、日アカは『君たちはどう生きるか』とそれぞれで割れました。受賞はしていませんが、すべてで候補にあが

    • 【総評】第54回アカデミー賞

      総評10作品の選定まず作品賞にあがった5作品は 『炎のランナー』 『レッズ』 『アトランティック・シティ』 『黄昏』 『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』 です。 そしてノミネート数でみていくと 『ラグタイム』(8部門) 『フランス軍中尉の女』(5部門) 『ミスター・アーサー』(4部門) で8作品です。 そして3部門ノミネート作品は 『スクープ 悪意の不在』 『ペニーズ・フロム・ヘブン』 『泣かないで』 です。 このうち脚本賞、脚色賞にあがっているのは 『スクープ 悪

      • 第37回東京国際映画祭日記 3日目

        大学院の予定がキャンセルになったので二度寝して起きたのは11時ごろ。本日は13時からの上映なのでゆっくりしつつ身支度をして外へ。 まず観たのはコンペティション部門の『トラフィック』です。 『母の聖戦』テオドラ・アナ・ミハイ監督新作で脚本がムンジウということで期待していたのですが、不発だったように思います。 普通によく出来た作品ではありますが、特段印象に残るところのない作品でした。ムンジウ要素も感じることが出来ず… 美術品窃盗という物語、そして西欧と東欧の分断という背景

        • 第37回東京国際映画祭日記 2日目

          17時ごろまでバイトをして、一件打ち合わせを行い上映までの時間を潰します。 交流ラウンジでお茶しているとちょうどよく是枝監督とパヤル・カパーディア監督の対談が始まりしばし耳を傾けていました。かなり近い席にたまたまなってラッキー! もっと興味深い話を聞いていたかったですが次の上映時間が迫ってきたので中座して会場へ。 本日一本目はコンペティション部門の『チャオ・イェンの思い』です。 欠点は多々あれど決して嫌いではないですね。なにより『ニーナ・ウー』から引き続き力のある映像

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          第37回東京国際映画祭日記 1日目

          いよいよ始まりました、東京国際映画祭! ということでレポートを書いていこうと思います。 15時までバタバタと諸用を済ませて日比谷へ。喫茶店で時間を潰しいざ一本目へ。観たのはワールド・フォーカス部門のラヴ・ディアス新作『ファントスミア』です。 ヴェネツィア映画祭アウト・オブ・コンペティション部門に出品された作品です。『立ち去った女』に感銘を受けた自分としては見逃せない作品です。 結論から言えば良作でした。いきなり長丁場の4時間超え、それでもラヴ・ディアスにしては長い方では

          第37回東京国際映画祭日記 1日目

          【予習】第37回東京国際映画祭【コンペティション部門】

          みなさんこんばんは。 東京国際映画祭のラインナップが発表されたということでコンペティション部門の予習をしていきたいと思います。 アディオス・アミーゴ(イバン・D・ガオナ/コロンビア)  監督のイバン・D・ガオナは短編を一本発表しているだけの新人だと思われます。映像が出ていないのでなんとも言えませんが、ストーリーに惹かれるものがあります。見応えアリの娯楽映画でしょうか。楽しみです。 小さな私(ヤン・リーナー/中国)  監督のヤン・リーナーは90年代からドキュメンタリーを

          【予習】第37回東京国際映画祭【コンペティション部門】

          なら国際映画祭レポート DAY3

          本日が最後となりました。 今日もゆっくりの上映ですが、ホテルをチェックアウトしないといけないので10時にバタバタとホテルを出てモーニングへ。 いつもの店でモーニングをいただき、パソコンを叩きながら上映時間まで待ちます。 時間が迫ってきたので会場の奈良公園バスターミナルへ。 そして13時から観たのはカンヌ国際映画祭特別招待枠の短編4作品(計約1時間)です。なら国際映画祭はベルリンだけでなくカンヌ映画祭とも提携しており、カンヌ映画祭の短編コンペやシネフォンダシオン(学生映画部門

          なら国際映画祭レポート DAY3

          なら国際映画祭レポート DAY2

          今日は10時からの上映があるため早起き。 8時頃に起きて身支度をしたらいざ外へ。カフェでモーニングをいただきます。起き抜けのコーヒーが嬉しい。 しばらく滞在してメイン会場のならまちセンターへ。 10時から観たのはインターナショナル・コンペティションの『鳥かごは鳥を探す』です。 ソクーロフ門下生ということで期待していたのですが、ちょっと期待外れでした。期待値が高すぎたのもありますが… 物語的にも映像的にも捉えどころのない作品という印象を受けました。 チェチェンが舞台ということ

          なら国際映画祭レポート DAY2

          なら国際映画祭レポート DAY0&1

          DAY0皆さん、なら国際映画祭はご存じでしょうか? 東京国際映画祭やフィルメックスなど映画ファンには有名な映画祭と比べると知名度の面では劣るでしょう。しかしなら国際映画祭に出品後に一般公開されて好評を博したり、各国のアカデミー国際長編映画賞代表に選ばれたりするケースも少なくないのです。 今年も世界の映画祭で評価された粒ぞろいの作品が集まりました。 ということで今年は初めてなら国際映画祭に出向き作品を鑑賞していきたいと思います。 バタバタと荷造りをして図書館で本業(?)の資料

          なら国際映画祭レポート DAY0&1

          アカデミー国際長編映画賞 個人的ランキング②【66位~57位】

          みなさんこんばんは。今回はアカデミー外国語映画賞受賞作を全部みたということで個人的ランキングをつけていきたいと思います。 66位 『エーゲ海の天使』(第64回/イタリア) 戦時中が舞台でありながら戦闘シーンはほとんどなく、ギリシャの孤島での暮らしと人々との交流を中心に描きます。 まあ気が抜けた作品、と言えなくもないのだが、なかなか楽しめました。尺も96分とちょうどよく、これ以上長かったらキツかったですね。 海の青さや夕暮れの赤が印象的な撮影、叙情的な音楽は素晴らしく、イタ

          アカデミー国際長編映画賞 個人的ランキング②【66位~57位】

          【総評】第65回アカデミー賞

          総括 ノミネート時点でトップだったのは『許されざる者』『ハワーズ・エンド』の9部門、受賞数トップは作品賞も受賞した『許されざる者』の4部門でした。それに次いで『ドラキュラ』『ハワーズ・エンド』の3部門が続きます。  日本からは『ドラキュラ』の衣装を手掛けた石岡瑛子がオスカーを獲得しました。  外国語映画賞ではウルグアイ代表としてノミネートされた『A Place in the World』がノミネート取り消しになるという珍事も。 10作品の選定 作品賞にノミネートされたのは

          【総評】第65回アカデミー賞

          アカデミー国際長編映画賞 個人的ランキング【67位~76位】

          みなさんこんばんは。今回はアカデミー外国語映画賞受賞作を全部みたということで個人的ランキングをつけていきたいと思います。 まずはワースト10からいきます。 76位 『地獄門』(第27回/日本) 一時間半かけてやる話じゃない。誰にも共感できないし。ストーリーが雑すぎる。 ただやっぱり京マチ子の存在感と妖しさは素晴らしいし色や画がきれい。 まあおすすめはしない。 75位 『ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー』(第49回/コートジボワール) ??なぜこんなものがアカデ

          アカデミー国際長編映画賞 個人的ランキング【67位~76位】

          【予習】第81回ヴェネツィア国際映画祭 オリゾンテ部門【作品紹介】

          Nonostante(イタリア/ヴァレリオ・マスタンドレア)  俳優として活躍するヴァレリオ・マスタンドレアの監督作品です。初監督作『Ride』が国内で高い評価を得ています。入院している男性が、ある患者が入ってきてから日常が乱されるようになるという物語のようです。コメディ・ファンタジー的な感じでしょうか。 Quiet Life(ギリシャ/アレクサンドロス・アヴラナス)  『ミス・バイオレンス』はJAIHOで観ましたが、なかなかクオリティの高い作品でした。ギリシャのアヴ

          【予習】第81回ヴェネツィア国際映画祭 オリゾンテ部門【作品紹介】

          【予習】第81回ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門【作品紹介】

          The Room Next Door(スペイン/ペドロ・アルモドバル)  スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の初英語長編です。ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーアという最強オスカー俳優コンビがどのようなケミストリーをみせるのか楽しみです。  とは言うもののアルモドバルは正直苦手な作家なんですよね…そこは心配なんですが、『ヒューマン・ボイス』と『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』という英語作品は良かったので案外英語との相性はいいのではないかと思っています。 Ba

          【予習】第81回ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門【作品紹介】

          【総評】第76回アカデミー賞

           みなさん、こんばんは!  久しぶりにこの企画をやります!  今回は『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』が作品賞に輝いた第76回アカデミー賞!その総括と個人的ランキングを書いていきます。 総括この年は『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』の年でした。ノミネートされた全ての部門で受賞、『ベン・ハー』『タイタニック』と並ぶ11部門で受賞となりました。 また、『ロスト・イン・トランスレーション』ソフィア・コッポラはアメリカ人女性として初めて監督賞にノミネートされました。 また

          【総評】第76回アカデミー賞

          【予習】第62回カンヌ映画祭【コンペティション部門編】

          今回は予習がてらカンヌのコンペに決まった監督たちの受賞歴をまとめてみたいと思います。 『メガロポリス』フランシス・フォード・コッポラ  きました!今年一番の話題作と言っても過言ではないコッポラの作品です。コンペに入るのは『地獄の黙示録』以来のこととなり話題性抜群です。最近は奮わなかったコッポラですが、賞レースに本格参戦なるでしょうか。 『The Apprentice』アリ・アッバシ  こちらも注目の監督!今アツい北欧ホラーの代表監督、アリ・アッバシが今回手掛けるのはな

          【予習】第62回カンヌ映画祭【コンペティション部門編】