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よしペン、中年ゲーマーになったわけ(後編)

今の時代をフルに楽しむと未来はきっと面白くなる!

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人生の大きな節目40歳を目の前に焦っていた自分

「40歳になって駄目なヤツは、それからも駄目だからな」
(中略)
あるときぐんと伸びる瞬間がくる。これが40歳までに一度もこない人は、まず駄目なんです。
引用:『絶対幸福主義』著:浅田次郎

20代後半に読んだ本に書かれていたこの一節。
30代は、40代に向けての土台づくりの10年にしたいと思ったものでした。

しかし、その思いとは裏腹に、時代に翻弄される激動の10年でした。
32歳の時に派遣エンジニアとして働いていた大手家電メーカーの工場が閉鎖の憂き目にあい失業。

そして同級生のお誘いがあり現在の職場であるクリニックの事務員に転職。しかし、2年目を過ぎた勤務中に東日本大震災に見舞われ、職場は津波で流失し、その後内陸の空き店舗を利用して再開。

その後は、職場の立て直しや、地元の復興・街づくりのイベントなどの手伝いも精力的に参加し、とても忙しく動き回る日々を過ごし、36歳の時に結婚もしました。
ハタと気付いた時には、40歳手前のアラフォーになってました。
焦って何かしなきゃ。新しいスキルを手に入れたいともがき、あがきしましたが、結局、挫折してしまいました。

プロフェッショナルの新しい仕事

喪失感が僕を埋め尽くしたとき、たまたまNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」。
「新しい仕事スペシャル」で、YouTubeのHIKAKINさんと、プロゲーマーの梅原大吾さんが取り上げられていました。

また、同じ頃にイケダハヤトさんのこんなエントリーが目に止まりました。

「パソコンも新調しちゃったし、eスポーツが話題になってるし、僕も何かゲームをはじめようかな」
ということで、世界的に有名なMOVA (マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)型のオンラインゲーム「League of Legend」をダウンロードしてさっそくプレイ。
(その時の恥ずかしいプレイ動画をyoutubeにあげてます)

今思えばオンラインゲームも、PCゲームもほとんどやったことがない初心者にはかなりハードルの高いゲームでした。
慣れないマウス&キーボード操作にかなり四苦八苦でしたが、お陰でPCゲームでは基本的なWASDキーなどの操作に慣れる事ができたと思います。

その後は、色々なゲームに挑戦し、ゲームを学ぶ為にYouTubeで色々なゲーム実況を見ているうちに、ヴァーチャルYouTuberの存在を知りました。

さらにヴァーチャルYouTuberさんが、紹介していたVRchatを始めてみて今に至ります。

日本と韓国の若者たちとチームを組んで、オンラインゲームを楽しむことが出来るなんて、一年前には想像もできないことです。
日々新しい発見や出会いがあり、毎日が楽しく充実しています。

まぁ人生を楽しんでいこうよ!

この文章を書くために「絶対幸福主義」を読み返しました。そしてプロローグに書いてあった文章に目がとまりました。

苦労とは、すればいいというものではない。苦労がすっかり板につき、顔にまで出てしまう人生は不幸である。苦労を積み重ねるのではなく、日々の幸福を積み重ねることこそが、真の人生経験なのである。
(中略)
幸福を味わうために好きな道楽をするのならすればいい。ただし聡明な道楽をしなければ、小さな幸福は大きな不幸となってくつがえる。自分の人生に誇りを持っていれば、聡明な道楽を積み重ねてやがて大きな幸福を手に入れることが可能である。
引用:『絶対幸福主義』著:浅田次郎

僕は41歳になりました。周囲では、稼業をついで社長になったり、事業家になったり、それなりの役職に就いて活躍しています。
しかし、僕には何の役職もなく、胸を張って誇れる実績もありません。
でもだからこそ、今さらに何か苦労に苦労を重ねて頑張るよりも、新しい事にドンドン挑戦して好きなことして楽しく生きたらいいんじゃないかなぁ。
そんな開き直りで、今日もゲームを楽しんでいます。

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