【1分解説】マイケル・ポーターのファイブフォース分析とはなにか
※1分間に読める600文字以内にまとめてお伝えします。
ファイブフォースをヒトコトで言うと「そのビジネスは儲かるの?」と業界の収益性を分析するものです。
ファイブフォースの範囲
ファイブフォースが画期的なのは、競争の範囲を拡大したからです。3つのポイントで整理します。
第一に、企業は利益を巡って競争します。
より多くの利益を得ようと沢山の企業が戦っています。利益が増えれば、事業への再投資の原資も増えますから、より有利なポジションを獲得することも可能になります。
つまり、より多くの利益を得たものがエライ世界です。
第二に、競争相手は業界内のライバル企業だけではありません。
一般に競争というと、競合他社とのライバル関係をイメージします。ところがポーターは、この競争相手をより広い範囲で捉え直しました。利益を争っているのは、ライバル企業だけではないとしたのです。
例えば、企業が1円でも高く商品を売りたい一方で、顧客は1円でも安く買いたいわけです。飛行機のチケット代は、新幹線の料金と比較されます。
そう考えると、企業は顧客や代替品とも競争していると考えられます。
第三に、ポーターはそれら企業の競争相手を網羅的にまとめました。
これこそがファイブフォースです。企業が利益を争う相手は次の5つとしました。
①業界内企業
②売り手
③買い手
④新規参入者
⑤代替品
こうした競争相手のパワーをどうやって弱めて自社の利益を守るか、という観点で戦略を立てる為のツールがファイブフォースなのです。