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化学実験「白衣」の思い出【1/2】

最近上げた2つの記事で、「化学」および「化学者」をからかっている、と大いなる誤解を与えてしまっているのではないか、と心配になってきました……。

バランスを取るための方便ではなく、私は化学が好きだし、化学者の味方です。嘘ではない証拠に、別アカでこんな記事も書いています。

別アカ中でもかなり多い「スキ」をいただいていることからも、noteワールドに潜在的「化学」ファンは多いと思われます。

さて、これさえ着れば、誰でも実験化学者に見える魔法のコスチュームが「白衣」です。

BACK TO THE FUTURE」のドクも、タイムマシンの発明から推測するとおそらく物理系でしょうが、「Crazy Scientist」の雰囲気を醸し出すために、時々、白衣を着ていますよね:

……って、既にあまり白くないけど……

この「ポーズとしての白衣」は、「調剤」業務をほとんどやらない薬局の薬剤師さんに見ることができます。

私が企業研究所で勤務していた頃、会社に行くとすぐに「作業服上下」に着替える習慣でした。このため、ほとんどの実験業務はほぼこんなスタイルで行っていました:

風呂掃除はしていなかったけど……

けれどやはり、化学実験を行う時は白衣を着ることがありました。作業服と違って、白衣は脱ぐのに時間がかからないので、劇薬がかかったり、着火した時などに対処が容易です。

実際、学生時代、その後長く語り継がれることになった「教授室カチカチ山事件」の当事者として、証言したいと思います。この時、実験を終えた後にもかかわらずまだ白衣姿であり、おかげで被害を最小限にくい止めることができました:

会社員時代、化学実験をしている時に昼休みのチャイムが鳴ると、白衣を着たまま、食堂に行ってメシを食べていました。

この習慣を、アメリカの会社に出向しているときも続けていたら、現地のメンバーに叱られましたね。
「Toshi, お前が実験中に白衣を着ている理由はなんだ? 薬品が自分の服に付着しないためだろ? ということはお前の白衣にはヤバい試薬が付いているかもしれない。それを着たままCafeteriaに来たら、ヤバい薬品をみんなの食べ物に振りかけることになりはしないか?」
── その通りです。白衣は必ず実験室で脱いで、昼メシに来る習慣に変えました。
日本で誰にもとがめられなかったのが不思議なくらいのど真ん中直球でしたね。

さて、【2/2】では、「白衣の使用法」としてちょっと(というより、かなり)異質なことを考え付いたエピソードを書く予定です。
高校2年の時でした。
── 人生で1番、好き勝手なことをやっていた頃です。

決して「続き」ではありませんが:

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