旅から戻った夜のラムしゃぶ
今回の蓼科行で、『食』の面から特筆すべきは、八ヶ岳山麓産の新そばをいただいたこと、およびいつも宿泊するホテルの夕食メニューにラム肉料理が2点もあったことでしょうか。
蕎麦については別途書きます。
後者のホテル夕食はビュッフェ形式ながらけっこうな値段を取るだけあって、いつもなかなかの料理が並ぶ。
今回はいつもの和牛ステーキの他に、ラムロースの焼肉、さらにラム(スネ肉?)のトマト煮も取り放題で、ラム好きジジイは感激!してしまいました。
あまりにはしゃいでトマト煮を食べているので、同じテーブルの幼児に不審がられました。
「どうして羊の肉が好きなの?」
「ジーサンはそもそも動物としての羊が好きなのだよ。羊が好きすぎて、その昔、ニンゲンではなく、羊と結婚したくらいだ。そうしたらその羊、一緒に暮らしているうちに、4つ足だったのにいつの間にか2本足で歩くようになり、体から毛が抜けてきて、顔つきも平ぺったく変わってきて……いつの間にかニンゲンになったんだ」
と和田誠の『おさる日記』を真似た寓話を語って聴かせようとしたけれど、幼児の母親にも、そして、寓話のモデルとなったそのさらに母親にも叱られそうなので太字部分を語るのはやめておいた。
さて、6日間の旅を終えて自宅に戻った昨日、疲れてクタクタとなっている(寓話中ではかつて羊だった)運転手と買い物に行ったら、新鮮そうなラム肩肉の薄切りがあった。
「では、今夜はラムしゃぶと行こうではないか!」
長い間にニンゲンへと進化?した相棒も賛成してくれた。
「それなら手がかからないからいいよ……足りないかもしれないから念のために豚肉の薄切りも買っておこう」
旅行中の朝食食べ過ぎ+酒飲み過ぎで体重が1キロ以上増えたのでビール系は金麦の糖質75%オフを買った。
ラム肉は軽くすすぐ程度で食べるのが好きな私に対して、しっかり熱を通さないと嫌だという同居人は、ラムしゃぶとの相性はよくない。
途中で、
「アタシはやっぱり豚しゃぶの方がいいかな」
とギブアップ。
(うーむ。これはやはり……ニンゲンになる前の記憶が残っているからだろうか……?)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?