将棋中継のある日は、うれしくもあり…
今日は藤井聡太棋聖に佐々木大地七段が挑戦する将棋・棋聖戦、各1勝で迎えた第三局です。
対戦企画のみだったAbemaが公式棋戦の生中継を始めたのは、4年ほど前でしょうか、将棋ファンにとってはうれしい番組でした。
ただ……
棋聖戦は持ち時間各4時間の1日制です。
名人戦などは、持ち時間各9時間の2日制です。
中盤の難所では30分以上の長考はざらで、時に1時間を超えることもあります。
マラソン中継に関するマーフィーの法則は、
《トイレに席を立った時、必ず順位が入れ替わる》
ですが、いやいや、わずか2時間ちょいの間じゃないですか。
将棋中継の間、トイレ我慢してたらおそらく命に関わるでしょうね。ま、スマホで見ていることもできますが。
長考が始まると、解説のプロ棋士が一番困っていますね。
想定される手順を仕方なく何度もなぞったり、聞き役の女流棋士が、
「**先生、最近、運動とかしています?」
「お昼ごはんのメニュー、美味しそうでしたね!」
「おやつ! アタシも食べたーい!」
将棋とは関係のない話題で苦し気なやりくりをしています。
ま、彼らはそれでメシ食ってるわけですが……イチ視聴者としての問題点は、
《他の作業が手につかない!》
PCの2画面機能を使って別画面で表示している場合はもちろんですが、別タブで解説の音声を聴いているだけでも……他のこと、できませんねえ……。
本はもちろん読めないし、カキモノも進まないし、新聞読んでもアタマに入ってこないし……ま、せいぜいソリティアのような単純ゲームができるくらいでしょうか。
── 困ったことです、まったく。
でも、ちょっと目を離すと、何が起こるかわからない!
今日は、藤井棋聖が勝利しました。
意外性の高い《9七桂馬》と顔面受けの《7六玉》、あっと驚く逆方向の《8六玉》、と「藤井マジック」を堪能しました!
すごい才能をリアルタイムで見ているだけでも、文句などもってのほか、感謝しないとバチが当たるかもしれません。