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本棚紹介;『負の魅力』を描く note 創作
個人的コレクションが並んだ『ヒミツの図書館』からnoterさんの創作を紹介させていただきます。まずは、小説、マンガ、絵画などが並ぶ『創作棚』から。
この『ヒミツの図書館/創作棚』のマガジン表紙写真は、ポルトガルのアザンブジャ(Azambuja)近郊の村で宿泊したホテルのレストランです。
こんな空間で朝食をとるのも悪くない:
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レストランだけでなく、ホテル全体が図書館のようになっており、例えば廊下から階段に至る部分の壁面はこんな感じ:
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さて、私はnoteでは、主に短編創作小説とエッセイを読むのが好きです。何回かに分けてアップするような長い作品は、
(この話、一体、いつまで続くのだろう?)
と Give-up してしまうこともあります。
全体の分量がわかるような表記をしていただくとたいへんありがたい。
サラリーマン生活を長く続けていると、ひどく(という表現はもちろんいい方向ではなく)個性的な人物に遭遇することがあり、最初は腹を立てたり、関わり合いにはなりたくないと避けようとしたり、けれどやがて、
「この人は一体、どのような人生の経緯をたどった末にこんな人物になってしまったのだろう?」
と興味を抱くに至る。
そして(私の場合は)、
「(個人的に被害に遭ったことにも)まあいいか、いつか小説に書けば……」
と心のバランスを取る。
『ヒミツの図書館』書架に数作が並んだ『かんやん』さんの作品にはそうした名作があります:
稲荷山先輩のような人物とまったく関わらずに生きていける人もいるでしょう。しかし、著者は(たぶん私も)、
「この人の『負のオーラ』は、一体どこから来て、どこに行くのか?」
その源泉も、そして行き着く果ても見届けたい、という『力』に抗えない。
そして『負のオーラ』を持つ人物は、会社組織よりももちろん、酒場で出会うことがはるかに多い。
スナップ写真のような傑作短編と、そして『淀んだ流れの果て』まで描いた中編も紹介させていただきます: