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ヘミングウェイが「最高」と言ったらしいカマス鰆で一杯

富山県を中心とし、新鮮な魚介類をセールスポイントにしているスーパーが最近名古屋地区にも進出し、繁盛しています。
お店に行くと、特に賑わっているのはやはり鮮魚売り場。
楽しみなのは、長い間生きているのに(たぶん)まだ食べたことのない魚に出会うことです。
多くは氷見や射水など富山の港であがった魚です。

魚の通称は地方によって異なったりしますので、ホントに人生初かな、と買って帰った後にググってみたりします。

さて、12月初めですが、
『てっぽうさわら(かますさわら)氷見港産』
という刺身を見つけ、
「これは……初めてだよな」
と買ってみました。
切身の見ためはサワラというより、イサキのような感じです。写真ではブリにも似ているようですが、食べなくても脂が少ない気配がわかります。

広島の酒『賀茂金秀』でいただきました

げい刺しでは失敗した(米焼酎でいただくべきだった!)フルーティーな生酒『賀茂金秀』(2本目です)でいただきました。

イサキのような弾力はなく、感触は確かにサワラに似ていないこともなく、けれどサワラより脂は少なく、淡泊な味わい。
うーん。確かに《人生初》の味であーる。

調べてみると、鉄砲サワラ(カマスサワラ)は実はサワラの仲間ではなく、同じサバ科ながら異なる属(カマスサワラ属)なんだそうです。

https://zukan.com/fish/leaf141416

Wikipediaを読んで、興味をひかれたのは:

釣り好きとしても知られるアーネスト・ヘミングウェイは、どの魚が最もおいしいと思うか聞かれて、次のように答えた。
He did'nt hesitate to declare that wahoo are the best eating, fastest running and hardest fighting fish in the ocean !
(日本語訳)彼は躊躇することなく言ってのけた。カマスサワラは食べて最高、最も速く、最も難しい釣魚だと。

Steen Ulnits (2011-09-27). Fishing the World: Catching Them All !. AuthorHouse. p. 148.

全長85から105センチで成熟し、170センチまで大きくなるとのこと。八丈島から小笠原諸島にかけては『島寿司』の材料として珍重されるそうです。

そんなことを調べてから、また酒を飲み、10数年前にフロリダ州キーウェストにあるヘミングウェイの家に行った時のこと、その家には実際に今も(=その当時も)6本指の猫が住んでいたこと、彼が愛した酒場『Sloppy Joe’s Bar』で飲んだこと、など想い出しました。

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