【ふせん会議術】を使うと、何も進まない会議が変わります!
会議に集まった人の時間がムダになる「あいまいな発言」「フワフワした言葉」「感想を言ってるだけ」など、気になりませんか?
そんな時、ふせん会議術を経験していると、「それって具体的には?」と言った突っ込みが入れられます。
【とある会議】悪い例
あなたはこの会議を見て、どこが問題だと思いますか?
どうすれば「決まる・生産性の高い会議」になると思いますか?
9個以上指摘出来たら「ふせん会議術」免許皆伝です (笑)
⏩田中洋子部長「社内研修プログラムの改善提案の議題について話しましょう」
⏩伊藤隆 メンバー「特に新入社員の研修に関して、改善の余地があると思います。」
⏩伊藤隆 メンバー「実践的なスキルトレーニングをもっと取り入れるべきだと思います」
⏩佐藤真一 課長「どうしても、インプットばかりになって、やった気になるからね」
⏩田中洋子 部長「効果的な研修は、社員のスキル向上と業績の向上に直結しますからね~」
⏩田中洋子 部長「そこはバランスを見て、しっかりと考慮に入れたいですね。」
⏩鈴木花子 主任「本当ですね、弊社員一人一人のスキルアップは不可欠だと思います。結局は人が資産ですからね」
⏩佐藤真一 課長「いつもいつも現場の営業力でも競い負けしたりすることが多いから、そこは大事ですね」
⏩伊藤隆 メンバー「はい、そうですね。 次回までには具体的に内容を詰めてみますので、また皆様にお時間をいただいて、ミーティングさせてください。よろしくお願いします。」
【参考】tiktokの「よくある会議をコンサル脳で突っ込み」と言う、にっしー社長の動画を見て、「あっ! これふせん会議術と同じ発想!」とびっくりして、使わせていただきました。 使わせていただき、ありがとうございます m(__)m
どこが悪いのか? わかりました?
具体的にどこが悪いのか? それはなぜなのか? 一つ一つ説明しますね。
✅1 社内研修プログラムの改善提案について話しましょう
何をしたら改善になるの?
全員で「改善とは?」を合意せずに、会議をスタートしたらダメです。
✅2 特に新入社員の研修に関して改善の余地があると思います
社内の研修プログラムがいくつあって、そのどれに「改善の余地」があるの?
新入社員研修だけでいいの?
余地とは? 具体的にどこまでを改善することなのか説明が欲しい
✅3 実践的なスキルトレーニングをもっと取り入れるべきだと思います
実践的とは? 具体的には? 例えば?
OJT的に動くこと?
提案書を作ってお客さんに提案するようなロールプレイで身に着ける研修?
「実践的」や「もっと」と言ったフワフワした言葉は、具体的に示さないと、なにが「実践的」「もっと」なのかわからない
✅4 どうしてもインプットばかりになって、やった気になるからね
それって、感想ですね?
誰がどう、やった気になるのか、測ることはできないので、これも危険な言葉
たとえば、「研修を受講しただけでXXXが実践できるようになるために、実際にお客様とのロールプレイのような実習が必要ですね。」と言うのがいい
✅5 効果的な研修は、社員のスキル向上と業績の向上に直結しますからね~
効果的とは、どう測るかわからない
何が効果なのかを設定していない
✅6 そこはバランスを見て、しっかりと考慮に入れたいですね
しっかりと考慮に入れるとは、具体的にどんなアクションをとること?
✅7 本当ですね、弊社員一人一人のスキルアップは不可欠だと思います。結局は人が資産ですからね
自分は何も考えず、それっぽく部長・課長の意見に「後のり」している
✅8 いつもいつも現場の営業力でも競い負けしたりすることが多いから、そこは大事ですね
競い負けの原因が「営業力」と決めつけているが?
営業力・価格・商品の良さ、など、どれで、競い負けしているか分析されることで、対応策が異なる
✅9 はい、そうですね。 次回までには具体的に内容を詰めてみますので、また皆様にお時間をいただいて、ミーティングさせてください。よろしくお願いします。
今日の会議、何も決まっていませんよね
なんとなく会議をしたから、次回もしようと言うのは危険
【ふせん会議術1】会議の目的・目標を定義してから、討議に入ります
上の例の会議の目的は「社内研修の改善」でした。
ふせん会議術では、議論する前に必ず以下の定義を行います。
目標はどんな状態になることか?を明確にします
問題は、「目標を阻害すること」
問題には、原因があること
これらが分かりやすいよう、ふせんに「目標O」「問題P」「原因R」と言った記号をつけます
O : Objective
P : Problem
R : Root Cause
【ふせん会議術2】一つ一つの言葉が、会議の参加者で共通認識しているか?
ふせん会議術では、セッションリーダーと言う、議論の交通整理役を置きます。
議論するメンバーとは別の「第三者」として、メンバーの発言に注意します。 例えば、、、
一つ一つの発言が、参加者全員で共通認識しているか、常に配慮します
私がセッションリーダーをすると、上の例のような「改善とは?」「改善の余地とは?」「実践的とは?」など、あいまいだなぁ? と感じたときは、かならず確認します。
【ふせん会議術3】セッションルール・参加者の役割
自分の発言したことを、いちいち「突っ込み」されて、「それってどういう意味?」と聞かれ続けると、不愉快になりますよね。
ふせん会議術では、会議の前に、「セッションリーダーと言う、第三者の議論の交通整理役を置くことと」、セッションリーダーは「会議の交通整理役(突っ込み役)」と了解を得ておきます。
なので、議論するメンバーが「あいまい」発言があったとき、セッションリーダーがそれを確認することは、皆「妥当で、当然必要だ」と了解していただきます。
まとめ
私の「ふせん会議術」を「プロジェクト推進力育成セミナー」で、たくさんの実習をすることで、体験いただいています。
未然に防止すること
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