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④ 宿題を出せない子どももいる、ということを先生は知らないといけない。

 「宿題を出さないなんて!」
 「宿題くらい出しなさい!」

 と、指導をされている方もいると思います。
 私もその一人です。

 だけど、かたくなに出さない子どももいます。
 出せるときと、出せないときがある子どももいます。
 普段出せるのに、急に出さなくなる子どももいます。

 出さない子どもにはどんな背景があるのか、それについて最近思うことを書いていきたいと思います。

 まず、宿題を出さない子どもを分類してみました。 
 ① 出せない子ども
 ② 出したくない子ども
 ③ 出すことを忘れる子ども

 一つずつ簡単に説明してみます。

 ① 出せない子ども

  「出せない子ども」も、二つに分類されると思っています。
   1つ目:「学力的に厳しい子ども」
   ・そもそも宿題で問われていることが分からない子ども
   ・時間がかかって期日に間に合わなさい子ども
   2つ目:「家庭的に厳しい子ども」
   ・お家の手伝いが忙しい子ども
   ・習い事が多くて家での勉強の時間が確保できない子ども
   
  以上の二つに分類できると思っています。
   このような子どもたちは、
   つまり、「やりたくてもできない」子どもです。

 ② 出したくない子ども

  これはいわゆる、勉強に対する意欲が低い、学校に対する抵抗感があるだと思っています。

 ③ 出すことを忘れる子ども

 この子どもが一番多いように感じます。宿題はしているけれども、宿題を出すことをすっかりと忘れてしまう、そんな子どもがとても多い印象があります。この子どもたちの傾向としては、
  ・出さないことにあまり危機感を持っていない
  ・宿題を出すことの優先順位が低い

ということが挙げられると思います。

 以上の①~③のタイプ別の子どもがいると思っています。
 
 そこで、今回のテーマである、「宿題への配慮」について、書いていきます。

 「出さない子ども」が一定数いることは間違いないです。
 これは、つまり、個別最適化されていない状態であるのでは?、と思うように最近なりました。

 また、出せる子どもにとっては何の問題もありませんが、出せない子どもにとっては苦痛でしかない時間になっている可能性があるのでは、とも考えるようになりました。

 では、どうすればよいのか、
 ・ 宿題を数種類提示し、自分にあったレベルや量の宿題を
   自分で選択する形態にする。
 ・ 宿題は同じ量を出すが、期日を子ども自身が決める。
 ・ 宿題を学校から出さずに、子どもたちの自主学習の内容を提出する。

 今、ぱっと思いつくのはこれぐらいですが、これからの個別最適化が求められる時代の教育で「宿題」に対してどのような工夫をすべきなのか。
 何かしらは配慮をしないといけない、でもすべての子どもに対応するのは難しい、そんなジレンマを抱えながら子どもと関わっています。

 一人ひとりの子どものためにも、
 自分なりの「答え」をいつか導き出したいですね。

 
 

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