40ゲイが転職に求める条件5選
40ゲイの私、正社員として会社を変えること8社。
2、3年毎に会社を変える、いわゆる「ジョブホッパー」でございます。職務経歴書を作成するとA4用紙で3枚を優に超えてきます。このあたり長くなるので別途お話しすることとしますが、転職大好きゲイである私が転職時会社に求める条件を勝手に5選を紹介します。これから転職されるゲイの方の参考になれば幸いです。
1. LGBTQ +に対してサポーティブであること
ある程度の企業規模になれば、セクハラ防止を謳う規定が整備されているはずです。LGBTQ +に関連するセクハラであっても、丁寧に対応してくれそうな企業を選ぶことが重要になってきます。
2017年セクハラ指針において、対象者SOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)に関わらずセクハラが成り立つとされました。2020年パワハラ防止法において、LGBTQ+のアウティング行為がパワハラに該当することが示されました。
しかし、少数派であることをいいことに、内部で揉み消されるような事例があることがわかっており、泣き寝入りすることもある様です。当事者としては、できれば静かに暮らして行きたいところですが、有事の際に「相談できそうな雰囲気」があることは非常に重要です。一つの目安としては下記のようなページでLGBTQ+への取り組みを公言していることです。
SONYさん、例として使用させていただきますね。レインボーフェスティバルに協賛してたり、プライド月間に力を入れていたり、どんな活動をしているかによっても確認できますね。
最初から堂々カミングアウトして働く方もいらっしゃると思います。身に危険及ばぬよう、まず自分でできる範囲で良いので、会社がLGBTQ+に対してどのようなスタンスであるかを調べてみましょう!
2. 髭に寛容であること
ゲイは髭!男らしさの象徴。生やしている方も多いですね。私は髭がOKであることをかなり重要視します。これはどうやって見極めましょうか?
私のおすすめは、「髭のまま面接にいくこと」です。髭がNGであれば少なくとも髭について聞かれると思います。
「その髭には何かこだわりがあるのでしょうか」
「剃っていただくことって、可能?」
本来容姿についての質問はNGだと思いますが、真っ先に聞いてくるでしょうね。髭がNGであれば、結果的に選考落ちされていくものと考えます。面接は自信を持って髭で臨んでみましょう。
どうしても希望の会社があれば剃ってください。ファッションに寛容な業界を紹介すると、ファッション、IT、ベンチャー、外資全般ですかね。営業や飲食であれば難しいかもしれません。あとは入社後に実績を上げて周囲に認められてください。髭程度で何も言われなくなると思います。私は人生で1度髭を剃るように会社から言われました。そんな会社はすぐに辞めました(笑)
3. 必要以上にプライベートを詮索されないドライさ
飲み会が週1必ずある職場。毎日必ず上司とランチに行く。必要以上にミーティングがある。誰かと一緒にいる時間が長ければ長いほど、プライベートが露出されるものですね。ふとした瞬間に隠してたものがポロッと出てくるものです。「私」と言ったつもりが「アタシ」なってたり、スイーツやアイドル好きがバレたり。できるだけ同僚と一緒に居たくないです。
そういったカルチャーについてはどうやって確認しましょうかね。これも企業サイトをくまなくリサーチしてください。アットホームな職場、チームワーク抜群など粘着質な環境がわかるような文章と共に社員の集合写真など掲載されていたります。これは過干渉してくる「ブラック企業フラグ」ですね。できれば避けたいと思います。
だからと言って、イベント事を全てお断りしていると仕事に必要な情報も回収できなかったりするので、意を決してほどほどに参加するように心がけてくださいね。
4. 在宅/フレックスタイム勤務がある
これは前述の通り、できるだけボロが出ないように仕事をしたいので、できるだけ同僚と一緒にいることを避けます。そのためには物理的に距離を取る、協業を適度に避けることが有効です。いざという時に使える在宅/フレックスタイム勤務制度があること。その心理的安全性に優るものはありません。出勤日にオフィスの座席を自由に選べる、フリーアドレス制を導入している会社もお薦めできます。常に同じ人の隣に座る必要もないので、何かあっても「あれ?」程度で傷は浅く済みます。
「○○さん、ドラッグクイーンって知ってる?」
「私、2丁目のバーのママと仲良いのよ。今度一緒に行く?」
「お肌綺麗ですよね、何かされているのですか?」
「新宿でモテそうですね」
ええい、こんな鎌(釜)かけやかましいわ!(笑)ほっといて下さい。
今度言われたらホットラインに通報します。(上記は実話)
やり手な人とは時間場所を意識して、適度な距離を保ちましょう。
5. 退職金制度の充実度
多数のゲイは一人で生き、一人で死んでいくものです。いざ誰かに頼りたい時に頼れないサガがありますよね。将来への蓄えも、他人に頼らず自分で用意したいです。これはノンケ独身者にも言えることですね。貯金はちゃんとされてますか?
65-85歳まで生きるのに必要な資金は年金受給を考慮しても生活費だけで1,000万円程度だかかるそうです。それに自分の葬式代や若い男とつるむゲイバー代など娯楽費を合わせて2,000万は持っておいた方が良さそうです。そもそもアタシたち世代は年金もらえるのかしらあ…
いろんな不安が押し寄せてついついホゲてしまいましたが、働けるうちにお金を貯めておくことは大切です。退職金制度の充実度は是非会社選びの基準としてみてください。現状をまず調べましょう。いまの会社で退職金制度はありますでしょうか?いくら、何を基準に貰っていますか?例えば一律月給の○%を拠出すると決まっている会社もあれば、課長なら年○万円(ポイント方式)となっている会社もあり、この辺は実に様々ですので、しっかり自分の退職金の金額を分析しましょう。
退職金の金額は入社時の条件交渉に乗せましょう。前職にて年間50万拠出されていたのに、入社して退職金制度がなく、見た目の給与は上がったが、退職金を含めた「全報酬」を見ると実は変わっていなかったということが起きます。忘れずに給与以外の報酬として転職先の人事に伝えてください。何かしら考慮してくれるかもしれません。退職金は少しの差が積み上がり、大きくなるものですから入社時しっかり交渉を行いましょう。
どうしても譲れないものは何か?
独断と偏見で「ゲイが転職に求めること5選」と題してお送りしてしました。当たり前ですが大切なことはこれらを皆さんが自分事として捉え、何に重きを置くかです。キャリアを大事にしたいのであれば、こんな小手先のアイデアはどうでも良くなるでしょう。やりたい事があれば多少のことも我慢できるかもしれません。他にも残業が少ない、休みやすいなどワークライフバランスを大切にされる方もいるかもしれません。どんな会社で働いてみたいですか?想像するとワクワクするものです。あー、私も転職したくなってきました(発作)。是非、転職時の参考にしてみてね。ではまたお会いしましょう!少しでもストレスフリーになりますように!
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