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米粉パン作りで振り返る~遊びが学び~

昨日は久々に子供と一緒に米粉パン作り!
最近では小麦粉や砂糖はもちろん、乳製品や油脂もなるべく取らないような食生活をしています。
そのため、今日の米粉パンは砂糖と油脂、乳製品不使用の白パン風クッペパンを焼きました。

グルテンフリーということで、9年前から粉ものを作る際は米粉をメインに利用してきました。
特によく利用してきたことに、米粉パンがあります。
ここ数年は、グルテンフリーをゆるく続けながら、たまに「スペルト小麦」という古代の小麦を使ったパンやお菓子も楽しんできました。
今日はそんな粉ものについてのお話です。


今とは違うかつての米粉事情


今でこそ米粉パンのレシピ本やSNS上でのレシピはあふれるくらいたくさんありますが、私が米粉を利用し始めた約10年前にはあまり世に出ることはまだなく、米粉自体も今ほど豊富な種類は出回っていませんでした。
米粉の粒子の違いも知らず、「米粉」として販売されている粉で数少ないレシピを参考にパンを焼く。
ドキドキしながら焼きあげ、ガチガチでとてもじゃないけどパンとは呼べない粉の塊にがっかりする…
そんなことを何回繰り返してきたことか。。。

そんな悲しくもいろんな経験をいくつも積んで、美味しい米粉パンを焼けるようになり、いろんな種類のものを楽しんできました。
そして、ちょうど子供の成長時期と重なっていたこともあり、小さいころから一緒にパン作りをしてきました。

子供とのパン作り

くまさんの形に仕上げたクリームパン
ビエノワーズ
メロンパン
ねじねじパン
まるパン

くまさんクリームパン
メロンパン
りんごとクルミとレーズンたっぷりねじねじパン

はじめは丸めたり、形を作ったり、という簡単なことから。
少しずつボールの中で粉と水分を混ぜ合わせたり、生地をまとめたり。
捏ねに挑戦してみたり。
小さくてまだまだ力がないから、すぐに「疲れた~」と言って休む。

保育園の年少の時が一番一緒にパンやお菓子を楽しんだように思います。
学年が上がるにつれて、少しずつ遊びが変わっていき回数が少なくなり、小学校に入学すると、友達と遊びに出ることが一番の楽しみに変わっていった我が子。

そんな段階から、久々にパン作りをした昨日。
気づけばとっても力がついて、一人でほぼ捏ね作業も終え、きれいに成型までできるようになって何とも頼もしくなったなあ、と横で見ながらほとんど手助けの必要ない我が子のパン作りを見守りました。

当初はグルテンフリーでもパンが食べたくて作り始めた米粉パン。
元々ハード系のパンが大好きでパン巡りの旅までしていた私は、何とか買わずに自分でパンを作って食べたい!
との思いでパンのレシピを探してはチャレンジしていました。

子供との家遊びもネタ切れになりそうなので、遊びの一環として取り入れてみたパン作り。
*作る過程は粘土遊び。
*焼き上がるまでの工程は工作遊び。
*出来上がったら美味しいお昼ごはんやおやつ!
一度で三度おいしい遊びと食育。

焼き立てパンでランチ♪


回数を重ねるごとに少しずつ難しいことに挑戦させてみたり、少し理論を話してみたり。
理解できていようが、いまいが、あまりこだわらず、伝えたいことを遊びの中で話しながら作業する。

まだ早いだろうな。
そう思いながらもいろんな話をしながら作業して、出来上がりを一緒に楽しむ時間はとても有意義で、純粋に楽しく美味しい。
もちろん、こぼしたり、粉をぶちまけたり、いろんなハプニングはつきもので、ストレスも同じくらい大きい。
それでも、焼き上がりの瞬間を一緒に「わあ~~~♪」とわくわく楽しむことができると、なんとも幸せな気持ちになります。

遊びの中で体験する大切さ

おもちゃをあまり買い与えたくなくて、おさがりのおもちゃや廃材で自分なりに工夫して作ったおもちゃで遊ぶ中での限界から、一緒に始めたパン作り。
久々なので「何も覚えてない~」と言っていた我が子ですが、作業し始めると意外にも色々覚えている!
「前作ったときこう言ってたよね?」
私が説明したことさえ忘れてしまっているこまごまとしたことまで作業と一緒に覚えていました。

言ってもまだ分からないだろうな。
そう思うことでも、小さいころから説明したり、遊びの中で一緒に学んでいくことはとても大切だといつも実感しています。
私は、分からないだろうな、と思いつつも、話さずにはいられないタイプなので、気づけば説明してしまっている、という状態です。
早くから覚えさせておこう!なんて思ったことはなく、自分がしゃべりたくて説明してしまっている、ということが大半なので、「こうした方がいい」という教育方針がしっかりとあるわけではありません。
でも、これまでの経験から、早いうちから子供にはいろんな経験をさせてあげたい、との思いは強いです。
しかも、わざわざその機会を設けるのではなく、普段の遊びの中で体験させることを心がけています。

日常の、子供にとっては大半を占める遊びの時間。
その中で自然といろんな状況や環境を体験したり、覚えたりすることが、子供の中にはすんなりと入り、身に付く。
そして、その後も遊びの感覚でそのことを捉え、進んでやるようになる。
なぜなら、大人にとっては仕事や家庭でのお手伝い的役割であったとしても、その子にとっては親と一緒に遊んだ遊びの一つだから。

振り返ってみると、自分が育ってきた道もそうだったように感じます。
お手伝いして!と言われても苦に感じないものは、小さいころに母と一緒にやって楽しかったことや遊びの一環でやってきたことが発端のものでした。
知らず知らずのうちに、受け継がれていくのだな、と寒い日のパン作りから感じました。

慎重にねじねじ中



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