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うちばやししゅん
2020年6月27日 11:49
海外で調査をしていくなかで、イギリスでは何度か苦いおもいをしたことがある。あるときは最悪といっていい調査旅行だった。 パリ北駅からユーロスターに乗ってロンドンはセント・パンクラス駅にむかう。北駅1階(日本でいう2階)で出国すると、そのすぐ先にイギリスのイミグレーションがある(つまり、パリのユーロスターのホームはイギリス)。 入国管理官に「なんのための渡航か?」と聞かれる。「研究活動だ」
2020年6月5日 00:49
本の佇まいに直結する装丁を見ていくのも、稀書を収集する上でのたのしみだ。19世紀のなかばのフランスとイギリスを例にとって比べてみると、フランスではほとんどが革装丁またはコーナーと背だけ革の半革装がおおい。 というのも、フランスでは本はカルトナージュと言われる暫定的なペーパーバックとして売られ、購入者は自分でルリユール(装丁家)のところにもっていって装丁をしてもらう。つまり、おなじ本でもおなじ