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ヒト科ジリツ属オトコといふ生き物①

こんにちは!
心理カウンセラーの俊(しゅん)です。

僕は現在、心理カウンセラーの根本裕幸さんのお弟子として修行中です。
根本さんの知見満載のブログはコチラ👇

さて、心理学の世界では、依存自立という概念があります。

依存というのは、自分には何もできない、誰かに何とかしてもらいたいという気持ちや状態のこと。
自立は、誰にも頼らず、独りで生きていくという気持ちや状態のことです。

どちらもそのままでは問題が生じてくるので、最終的には他の誰かと共に支え合う「相互依存」という状態を目指していくのですが、今回はその中でも自立をテーマにしたいと思います。
特に、自立の男性。

自立には細かく言えば
①自立の依存
②自立の自立

という2種類に分類できます。
前者①は依存心を抑圧しているので何かの拍子に依存が顔を出す状態。
後者②は完全に感情を抑圧してマヒさせ、自分の心と繋がれない状態です。

「自立の自立」な男性は、自らの感情に向き合うカウンセリングなどという怖いものは利用しないので、こうして心理学の世界に学びカウンセラーを目指している時点で、僕は自立男性の要素は濃くはないのだろうなと思っています。(多分…だけど…)
とは言え、やはり同性として気持ちが分かる部分もあり、そこは心を学んでいく上で面白いなと思っています。

そう、自立男性って、僕から見てもなかなかに謎で興味深い、魅力的な人間たちなので、ここはひとつ同性の立場から、自立男性を考察をしてみたいと思います。


辛いときは話を聴いてほし…くない!?

自立男性というのは悩みやストレスを感じないように抑圧するので、知らず知らずのうちに溜め込む傾向にあります。
よって、何か辛いことがあったからと言って、「誰かに話を聴いてほしい」とは思いません。

権威は認めるという特徴があるため仕事での問題は上司や管理職に相談が出来ても、プライベートの問題などを家族や恋人に相談することはかなり苦手です。
苦手というか選択肢にも上がってこないことも多いです。

「弱っている」

という状態を開示することに大きな抵抗があるので、悩んでいるときほど周囲との接点を減らそうとします

これは同性の友人であっても同様で、かなり親密な関係であっても、久しぶりに会った際に

「先月まで結構重い病気で入院してたんだよね」
「仕事で上司と揉めて会社辞めた」
「実は奥さんと離婚してさ」

とか平気で言い出します。
サラッと。

しかもそれが結構前の話だったりするので、

「いいいいいい言えよもっと早く…!?!?」

みたいなことは、同じ男の僕も思います。

人の力を借りるということが出来ず、またそれに課題感もありません。
連絡もついたりつかなかったり。
自分である程度の折り合いを付けた後で、周囲に開示します。
彼らなりに問題と向き合っているときは、外界との扉を閉ざしてしまうのです。

   #だとしてもLINEくらい返せ
   #せめて安否報告しろ

あ、なんか変なハッシュタグが混ざりました…コホン

さて、そんな困ったちゃん達ですが、
なぜそうなってしまうのでしょうか。

自分で「解決」しようとする

何か問題が生じると、自立男性は自分で物事にケリを付けようとします。

きちんと決着すれば良いのですが、現実にはなかなか簡単に「解決」しないことが多いですよね。
もし上手く事が運ぶにしても、時間がかかったりします。

彼らの中ではその「お勤め」期間を終えて初めてシャバ(恋人や交友関係)に戻ってくる気でいるので、問題が長期化するにつれどんどんと会える機会が減っていきます。

そもそも「解決」ではなく、悩む気持ちの「解消」だけでもかなり心はラクになるのですが、そんなことは知らないし求めていないのが彼らの特徴と言えるでしょう。
うーんなんて変な奴らなんだ。
だがそこが良い!(のよね?)

そうそう、適度に連絡をしていると、何かの拍子で返事が来たりします。
その時の振る舞いによって、意外と心中を話してくれることもあります。
次のセクションでその例を見ていきましょう。

「許可無く入り込まない」ことで信頼される??

さて、それでは自立男性と、非自立男性(主人公)の会話を舞台の脚本形式で表してみます。


場所は居酒屋
2人の男が店員に案内されて席に着く
少しして、枝豆と生ビールの中ジョッキが運ばれてきた

主人公「まずは、乾杯」

自立男「おう」

ジョッキを合わせたあと、喉を鳴らしてビールをあおり
2人して声にならない息を吐いた

主人公「そういや最後に会ったのはお前の転職祝いだったよな」

自立男「そうだった。今も何とか続いてるよ」

主人公「よかったなぁ。念願の業界だったもんな」

自立男「お前は?」

主人公「相変わらず。新しい上司が嫌味なやつで面倒くさい」

自立男「そういう人種はどこにでも居るんだな。うちもだよ」

しばらく上司の特徴で話に花が咲く

主人公「そういえば、エリちゃん元気か。今年あたり結婚すんの?」

自立男「ああ……出てったよ、去年」

主人公は飲んでいたジョッキを一瞬止めるも、そのまま飲み干して
コトンとテーブルに置いた

主人公「そうか」

自立男「うん」

主人公「…おれ、次の注文するけど、お前どうする?」

自立男「ん、次はハイボールにするよ」

主人公「OK。ついでに何かつまみも頼もう」

枝豆を口に押し出しながら注文ボタンを押す
店員がやってくると、主人公は飲み物の追加とつまみを数品頼んだ
しばらくお互いの趣味の自転車の話題で盛り上がる

数時間が経過したのか、2人は店を出て道を歩き出す

主人公「まだ時間大丈夫だろ。もう一軒行こうぜ」

自立男「そうだな」

主人公「珍しい日本酒置いてる店見つけたんだよ」

自立男「そういえばお前、レモンサワー以外も飲めるようになったのか」

主人公「えぇ、何言ってんだよ今更。さっきから色々飲んでただろ」

自立男「そんなのいちいち気にするかよ」

主人公「あのなぁ、友達のことは気にしろよお前、どんどん気にしてこい」

自立男「分かった分かった。飲める種類増えてよかったな」

主人公「大人になったんだよ」

自立男「もうとっくにオッサンだろ」

主人公「お前こそピーマン食えるようになったのか」

自立男「ピーマンがおれのことを嫌いなんだよ」

主人公「他人の気持ちを勝手に決めつけるな」

自立男「うるせえ」

主人公は笑いながら横断歩道の前で立ち止まる
自立男は点滅する信号を眺めている

自立男「…去年、エリにも似たようなこと言われたよ」

主人公「…ふーん?」

少しずつ、何があったのか話し始める自立男


という展開ですね!

長い!!!長過ぎる!!!
そして回りくどい!!!!

でもこんな風に時間かかること、割と普通にあるんですよね。

正直、結婚間近に思われた同棲中の恋人が「出ていった」と聴かされたら、
「ええええーーーー!?」
「なんで!?」
「何があった!??」
「相手と連絡取れてるのか!!?」
「そして去年!!??なぜ今言う!!!!!」
と質問責めにしたくなりますよね。

でも自立男性にはそんなに急いで切り込むのは得策ではありません。

彼らは自分ことを話すことに慣れていません。
特に、自分の気持ちを話すことには絶望的に訓練が不足しています。

一気に回答を求めても、彼らには用意できている言葉が無いのです。

だから、そこで集中砲火してしまうとバタンと心のドアを閉ざして
しまうんですね。

言葉の準備が出来るのをじっと待つことで、
「こいつは自分の予期しないタイミングで切り込んでこない」
と信頼を得られるし、結果的に話を聴くことができたります。

むしろこの事例では、当日中に理由を話し始めそうなので、
優秀な部類と言えるでしょう。
マジで最後まで話さないこと、普通にあります。

く…なんて面倒くさいんだ!!

でも、そこがまた可愛い!(のでしょ?)

奥が深い自立男性の生態

さて、今回は同性の目線から、自立男性の特徴について紐解いてみました。

女性の皆様から見ると余計に意味不明な行動をする彼らですが、なかなか
良いところもあり、その可愛さは母性本能もくすぐりますよね。
今後も少しずつ、その内面を解説できたらと思います。

本日も長文のところ最後まで読んでくださりありがとうございました!

それでは、また別の記事で。


心理カウンセラー 俊(しゅん)

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