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ヒト科ジリツ属オトコといふ生き物②
こんにちは!
心理カウンセラーの俊(しゅん)です。
今回は自立男性についての記事の第二弾を書いてみたいと思います。
心理学において「自立」とは、「誰にも助けを求めず1人で生きていく」という状態で、人に頼ることも弱っている様子を見せることも苦手な方々が当てはまります。
ちなみに第一弾の記事はコチラ👇
想定より多くの方が読んでくださり、クライアント様にもこの記事についてお声がけいただきました。
やっぱり皆さん、自立男性の生態について興味があるんだなぁと実感するばかり…笑
いやほんと、彼らって面白いですよねえ。
さて、今回のテーマは、役に立ちたいオトコたちです。
そう、自立男性って、みんなの(特に好きな女性の!)役に立ちたい生き物なんですよね。
「それにしちゃ言動一致してねぇやろがい!!」と仰る淑女諸姉のご意見にはグウの音も出ませ…じゃなかったご説明しますのでお待ちください!
「役に立つ」は存在意義の証明!?
自立男性は、その表面的な姿とは裏腹に全く自信を持てていません。
しかも、厄介なことにそのことを自覚していないことも多いものです。
その自信の無さは言い換えると
「僕はここに居ていいのか」
「おれは必要とされているか」
「自分は誰かに認められているか」
等の声なき声になり、その不安を払拭するため、分かりやすくその実感を得られる「仕事」に没頭する自立男性は少なくありません。
そして、頼られている状態によって「自分が居てもいい」という許可を出しているので、全身全霊でパフォーマンスを上げ、顧客や同僚からのウケも良かったりします。
(もちろん、仕事そのものにやりがいや面白みを感じることは素晴らしいことです)
パッと見では、とても問題を抱えているようには見えないことも多いでしょう。
ただ、恋愛やパートナーシップに舞台を移すと、また違った表情を見せることがあります。
「君に俺は必要ない」の謎ムーブ
彼ら自立男性にとって、経済合理性や売上目標のように分かりやすいロジックや指標やゲームルールがなく、ましてやお互いの「感情」を含めた抒情的コミュニケーションが主体となる恋愛はかなり難解な取り組みです。
(何しろ自立男性の多くは感情を抑えて思考やロジックで動いているので)
「口説き落とす」という局面だけ切り取ると異常に上手い男性も多く居ますが、それを経て恋人になってしまうと、継続的に良好なパートナーシップを築くフェーズにまったく対応できないことが多々あります。
パートナーの関係では時に喧嘩に発展するのは普通のことですが、自分の行動で女性を悲しませたり怒らせたりすると、隠れていた「自信の無さ」が顔を出し始めます。
デートでの振る舞いや、一緒に暮らす上での家事、他ちょっとした日常的な面で、パートナーに「落胆された」と感じると、一気に自分の足元が揺らいでしまい、多くはその不安を怒りで覆い隠します。
感情の暴走を手なづけることが異常に下手なので、自分の思いを言葉にすることもできず「もういい!」と吐き捨てて姿を消したり、音信不通になったり…
「いやお前そんなんでよく仕事でやっていけてるな!?」
と思われる女性も多いことでしょう。
信じられないかもしれませんが、彼は仕事では完璧にできるのです。
じゃあ私の前でも完璧にやれよ!!!と言いたいですよね、はい、お詫びします(え)
彼がそんな風になってしまうのは、誰よりも力になりたい人の期待に応えられなかったという自分への失望感、相手が喜んでくれなかったという哀しみと絶望感が強いからなのです。
時にパートナーシップの問題はセックスレスも引き起こしますが、一部の男性にとっては好きな相手とだけセックスができないという現象が起きます。所謂「たたない」状況に直面することも少なくありません。
そして、その「たたない」ことは男にとって「役に立たない」に文字通り直結します。
信じられないほどに自信を喪失してしまうのです。
上記に代表されるような嫌な感情が駆け巡る状態が続くとどうなるか。
「彼女にとって、自分は居なくても困らない人間だ」
という極論にまで到達してしまい、
「君に俺は必要ない」
「おれでは幸せにできそうにない」
「もっと他に良い男を見つけてくれ」
などの謎ムーブをかますのです。
くぅ、なんて厄介な連中なのだ。
主君(姫)が「受け取る」だけで喜ぶチョロい家臣
もし、女性の皆様がそんな男性を見初めて、一緒に生きていく道を選ばれるのであれば(その時点で貴女もなかなかにマニアックではありますが)、彼と「張り合う」ことはあまり推奨されません。
相手の拗らせた男性性に、男性性を用いて対抗してしまうと、大きくぶつかることもあるでしょう。
ですから女性性を用いて包むことなどが推奨されることが多いのですが、僕がオススメするのはひたすらに「受け取る」ことです。
ここまでは自立男性の生態と問題点について書いてきましたが、実は彼らと問題を引き起こす事態になる場合、女性側にも何らかの心理的な障壁が隠れていることも多いのです。
彼が経済的に支援してくれたり、プレゼントしてくれたり、何か代わりにやってくれたときに、心のどこかで「悪いな」「申し訳ないな」等の引け目や罪悪感があると、それは鈍感な自立男性にも伝わります。
(そこだけ鋭敏なのかよ!とツッコミたくなりますが)
肝心なことは、
「私は彼の好意を受け取るに値する」
というマインドになること。
それだけで、彼は貴女に寄り添う一番の騎士(ナイト)に進化していくでしょう。
仕事で、市場や会社や上司や顧客に仕えることには非常に長けた男性にとって、「姫」となった女性が喜んでくれることが、最大の幸せになるのです。
何ともチョロくて、可愛いやつではありませんか?
自立男性へ贈る言葉
さて、おそらく自立男性の諸兄はこのようなケッタイな記事は読まないと思いますが(笑)
どこかで誰かから伝わることを期待して、僕から応援の言葉を贈りたいと思います。
大丈夫
君はそのままでパートナーを幸せにできる
そう、君は居た方がいいよ
だからパートナーの手を握ってあげてほしい
君が居ることで、どれだけ世界の色彩が変わって見えるか、
彼女に聞いてみるといい
恥ずかしくたって構わない
泣いたって構わない
泣けるような素敵な男になっていこう
心から応援しています
以上、自立男性の奥深さについての記事、第二弾でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また別の記事で。
心理カウンセラー 俊(しゅん)