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受け取り拒否を解除していく

「俊さんて、褒められた時に目が合わないよね」

一瞬、言葉に詰まった。

あまりに無自覚で、なのに心当たりがあり過ぎて
矛盾した内心の反応に頭の処理が滞り、

「そ、そうかぁ」

と小さく情けない声をあげて笑うしかなかった。
(嗚呼格好悪いよ〜)

仲間からの言葉によって、
いかに自分が「受け取り下手」か、
そしていかにそれが習慣化されていたかを、
思い知った瞬間だった。


こんにちは、心理カウンセラーの俊です。

皆さんは、人から褒められたり、お祝いされたり、
賞賛されたとき、どんな反応をしていますか?

冒頭の述懐は、カウンセリング講座を共に受ける同期との会話の実話です。

「正確には「目が合わなくてかわいいね」と言ったの!」と後から指摘されましたが、受け取り拒否過ぎて最後の言葉は記憶にすら残りませんでした。この場を借りて、ごめん同期よ…そしてありがとう…😂

今回はその体験談と僕の意識の変化プロセスを、実況中継的に記事にできたらと思います。

追い風に慣れてない

僕らは多かれ少なかれ、承認欲求というものがありますよね。

それなのに、いざ褒められると

「いやいやいや💦そんな滅相もないです」

「とんでもないです!まだまだなんです!」

とか言っちゃってませんか?

僕はこれを極力避けようとは努力していたので、何とか言葉だけでも

「ありがとうございます!嬉しいです!」

と言うようにしてきました。

ただ、LINEやメールだと明るみに出ないですが、対面で褒められると動揺した態度がバレバレになりますね…笑

僕はいま心理カウンセラー根本裕幸さんの弟子として学んでいるのですが、その講座中に互いの価値や魅力を伝え合う一番最初の回の所作が、冒頭の会話につながりました。

口ではありがとうと言いながらも、伝えてもらったフィードバックを書き留めるフリをしてノートに目を逃し続けていました。うぁぁ恥ずかしい。

それもこれも、追い風に慣れてないからかもしれません。

様々な困難や、失敗による指摘、良くて叱咤激励ばかり受けていると、向かい風にばかり耐性がついて、その中を踏ん張って歩くことは上手になっていきます。

ただ一方で、背中からたくさん風を送られても、慣れていないと変な姿勢で千鳥足になるしかありません。

ぜひ胸を張りながら「ココココ!ありがたい!共に中華を目指しましょう」と大将軍さながらに堂々とありたいものです。

漫画『キングダム』より、王騎将軍

そもそも褒められた言葉を聴けてない

僕らはカウンセラーの修行の過程で、「傾聴」と言うものを学びます。

クライアントさんの言葉に耳を傾けて、受容と共感を大事にしていく話の聴き方です。

繰り返しますね。

「言葉に耳を傾けて、受容と共感を大事にしていく話の聴き方です」

これ、褒められたときも出来てますか?


僕は出来てませんでした…爆


「褒められた」ということは即座に察知します。

その瞬間、いやいやいやいやー!という気持ちが先走ってしまい、そもそも相手がかけてくださっている言葉の意味や背景に思いを馳せることなく、ましてや共感など出来るはずもなく、恐縮してしまっていました。

でもそれって、ちょっとバランス悪いですよね。

カウンセリングで相談を受ける時だけ傾聴モードにして、自分が褒められた時はモードOFFにするって、そんな器用さ要らないんだよ!って思います笑

何より、
「ああ、僕は相手の言葉を聴けてなかったんだなぁ」
としみじみ振り返りました。


受容と共感、そして価値を伝える

誰かが褒めてくれるとき、大抵その人の心が何か動いています。

「〇〇なところが素敵だな」

「〇〇なの素晴らしいな」

そう思っているからこそ、僕に(そしてあなたに)言葉をかけてくれるんです。

しかも、よく考えたら、わざわざ相手に伝えるというアクションを取って、アウトプットしてくれてるって、本当に凄いことだと思いませんか?

これを受け取り拒否してきたのか…と思うと、誠に遺憾であります。申し訳ねえ。。


だからこそ、良いフィードバックをもらったら、その言葉をかけてくれた相手の気持ちに寄り添って、受容し、共感し(これは慣れるまで大変だと思うけど!笑)、そして逆に、その相手の価値と魅力を伝えてあげてください。

僕はそうしたいなぁと、心から思いました。

難しければココロの宅配BOXへ!

どうしても瞬発的に受け取れない!涙
という方も居ると思いますので、その際はひとつ良い手があります。

声をかけてもらったその瞬間は、動揺しても硬くなってもいいので、一旦「ココロの宅配BOX」に置いてください。
少なくとも受け取り拒否はしていません。
受け取りの一時保留です笑


そして、後でひとりになったときに、落ち着いてからその荷物を開けてみましょう。

そしてゆっくり感じてみましょう。
どんな気持ちで、自分の価値や魅力を感じ取ってくれたのだろう。
どういう感情で、それを伝えてくれたのだろう。

たぶん、恥ずかしさや抵抗が徐々に薄れていき、相手への感謝の方が強くなっていきます。


そして、勇気を振り絞って、感謝と共に、価値と魅力を相手に伝えられたら最高です。

LINEでも、メールでも構いません。

もし直接会って伝えられたらあなたは覇者です。
中華を目指しましょう。


今後、僕自身がやりたいなぁと思っています。


受け取り上手を一緒に目指しましょう。


それでは、また次の記事で。


心理カウンセラー 俊(しゅん)

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