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元気が出ない時の過ごし方

こんにちは、心理カウンセラー修行中の俊(しゅん)です。

実は最近、元気がありません…笑

9月に入ってから、急にヨロヨロと座り込むような感覚で力が抜けてしまいました。

なんだか微熱も続いていて、疲れているんだなぁという自覚から、とにかく寝てばかりいた半月だったかと思います。
(一応、上司にも事情を話して休み休み仕事もしてましたが)

不調時は寝て、食べる

ほとんど寝てばかりいたと言いましたが、家事はかろうじて出来ていたのと、加えて普段は在宅ワークがメインのため、運動不足にならないように陽の光に当たるよう散歩にも出掛けていました。

食事は、意識して栄養価が高く、脂質の低い、和食ばかり作っていました。
具沢山の味噌汁は最高ですよね。
料理研究家の土井善晴さんが上梓された『一汁一菜でよいという提案』という本を読んだ際、日本にお味噌汁があってよかったなぁと思いました。
(たんぱく質は意識して加えた方がいいです)

料理中って、割と無心というか、ちょっとマインドフルネス状態に近いような気もします。
元気が出ないながらも、自分で自身の食べるご飯を作っているとき、
「これが出来れば上出来だよなぁ」
と思いながら過ごしていました。

僕には、それが出来ない日々があったからです。

心身が崩れた経験

僕はつい2年前、盛大に心身の調子を崩していました。

その原因は、大きく言えば僕の生き方、そしてそれを反映した日々の生活にあります。

・パートナーとの不和による家の中の息苦しさ
・毎日朝から深夜まで続くハードワーク
・上司とのコミュニケーション葛藤
・コロナへの過度に神経質な思考
・在宅ワークによる運動不足
・慢性的な栄養不足

こう列挙すると、そりゃ倒れるよね…と思わざるを得ません。
誰でも分かりますよね。
でも、当時の僕は、その改善が全くできませんでした。

まず最初に、睡眠の質がみるみる悪化。
そもそもベッドに入るのが遅いのに、そこからなかなか寝付けません。
まともに眠れないまま翌朝を迎え、会議に出席していました。

仕事のパフォーマンスも急落し、お客様へのメールを一通書くのに1時間かかるようになった時、ようやくクリニックを受診。
人事にも相談して、人生で初めての休職になりました。

これはギリギリまで頑張ってしまう皆さんにお伝えしたいのですが、限界を超えても、その瞬間にはなかなか気付きません。
休んだ後で、反動が一気にくるのです
だから本当に気を付けてください。
僕が本当に調子を崩したのは、休職して緊張の糸が切れた後でした。
よく、フルマラソンに例えられます。どんなに苦しくても最後の最後まで走り切れるものの、ゴールした途端、歩くどころか立てなくなる選手が多いですよね。あれと同じ原理です。

まず、休職直後に、帯状疱疹になりました。
左脇腹に広範囲で発疹が広がり、ウイルスが神経を壊しながら皮膚に到達する過程で人生で経験したことがない痛みが出続けて、眠れないほどでした。神経痛は発疹が消えた後も1ヶ月続きます。

それが、最後のダメ押しになったのだと思います。
身体だけではなく、メンタルも瓦解していきました。

一日中ずっと心音が早く、
言いようのない不安感が押し寄せて、
頭の中は混乱しっぱなし。
自分はとんでもない病気になっていて、
頭がどうにかなってしまうのではないか、
そんな強迫観念が消えませんでした。

全てが恐ろしくなり、処方された薬すら怖くて抵抗が生まれます。
毎日、文字通り命懸けで薬を飲んでいました。

その時のことは思い出しても、ただただ悲しく、悔しく、苦しく、同じような日々を繰り返していただけでした。一日一日はなんだか長いのに、長い目で見るとあっという間に過ぎ去ってしまい、時間が経ってもなかなか良くならない自分に随分と焦りと失望を覚えていたものです。

母の教え

僕が完全にダウンした後、実家にて療養していました。
実家の自分の部屋で寝るのは何年ぶりだったか、分かりません。

物が食べられなくなり、すっかり痩せた自分を、母は真剣に介助してくれました。元々は、三十路を過ぎた身分で還暦を超えた母の世話になることが情けないやら恥ずかしいやら思うような自分でしたが、その状態に至ってはそんなことも考えられず、頼り切っていました。
母の作る日常的な食事も、久しぶりに食べました。

母の凄いところは、そんな僕に対して、しっかり話を聴いてくれて、しかし介入し過ぎず、一方で離れ過ぎず、絶妙な距離感で助けてくれたことです。
なかなか出来ることではありません。

母は産業カウンセラーの資格を持っていて、随分と実習や勉強を重ねていたのは見ていたので、今になってその成果を自分の身で体感することになるとは思いませんでした。

僕は近い人に少し引っ張られる傾向があるので、カウンセラーを目指す上ではこの辺は要訓練ですね…笑

さて、あまりに辛くて、ある夜に弱音を吐いていた時のことです。
僕は、なかなか良くならない自分の症状に心が折れていました。
すると、母はこういう言葉をくれました。

「調子が悪い時は調子が悪いなりに過ごせばいい」

「抗うんじゃなくて、委ねるようにしてごらん」

これは僕が今でも活用している残っている言葉です。

今月の不調時にも、楽しみにしていた予定やプランをいくつもキャンセルしてしまったけれども、過度に落ち込まずに、心の中でぶつぶつと
「調子が悪い時は調子が悪いなりに過ごせばいい」
と呟いていました。

何かしたい、何かしなければ、という焦りを手放して、その時の自分に一番フィットした形で生きていく。

そういうことが、休む時には必要な考え方なのだと思います。


休む、にも色々な段階があります。
僕の上記の例は少々極端でしたが、一番調子が悪かった時の話です。
療養生活も後半になると、だいぶ動けるようになり、本を読んだり散歩したり、料理も出来るようになりました。

実は、カウンセリングも、本当に調子が悪いときは推奨されないことが多いです。
(カウンセリングを受けること自体も、実はそれなりに体力が必要だったりします)
少しずつ少しずつ、エネルギーを溜めて、だんだんと物事を振り返る余裕が出てきてからでも、遅くはありません。

人には人に合った、段階に合った休み方があります。

この記事をお読みになっている皆さんにも、元気がない時があるかもしれません。

是非、自分の心身と対話して、何が一番落ち着くか、心地よいか、フィットするものを探してみてくださいね。

今回もお読みいただきありがとうございました。

それでは、また別の記事で。


心理カウンセラー 俊(しゅん)

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