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海外移住を考える

いま、特に20代から30代くらいの若い世代の人たちを中心に、海外移住を考えている人が増えているそうです。

海外移住をテーマにした本も多数、出版されており、海外移住を検討するきっかけや、実際に生活していく中での苦労なども記載されており、重要な参考本となっています。

筆者も海外移住に憧れを持っている40代ですが、あらためて海外移住を考えるきっかけや、現地での困難、また海外移住に向いている人とそうでない人など、まとめてみたいと思います。


海外移住を検討している人に若い人が多いのは、ワーホリ制度を利用してある意味お試しで一度、海外生活を体験できることがあげられると思います。

特に最近は円安で出稼ぎワーホリをする方も多く、実際に海外で働いたり生活したりすることで、日本では得られない良さに気づき、将来はまた海外で、と考える方も多いようです。

働く、という面でみると、日本では長時間労働や人間関係、仕事の進め方の違いなどのマイナス面が多くありますが、海外では割り切った働き方やフランクな人間関係、残業をしないなどプラス面が多く上げられますね。そういった部分はとても魅力的だと思います。

ただし、かなり個人主義的な働き方のため、ある程度自分に裁量があるので、自分で上手く仕事をコントロールして進めなければなりません。同僚が助ける、とかはあまり期待できないと思った方が良いです。そのため、自分自身のスキルややり切る力など、1人でコンプリートできるようでないと、なかなか海外で働くということは厳しいようです。中にはカフェの店員や農業など、単純だけどだれでもやる気があればできる仕事もありますので、そのような仕事の方がよければ、そちらの方向に進むのもありだと思います。


次に物価が高く、生活コストがかかりすぎるという問題があります。これは特に欧米やオーストラリアなどの国々に当てはまります。

コロナ禍以降、物価が急速に上昇し、なにをするにしてもすぐにお金がなくなるという傾向にありますが、もし生活費を抑えて生活したいと考えるなら、極力外食をしない、住まいをシェアする、昼食は自宅から持っていくなど、いろいろと切り詰めていかなければなりません。

または東南アジアや東欧などの物価の安い国に住むという手もあります。ただし、それらの国々では、少々治安が悪かったり、衛生面が進んでないなどのマイナス面もありますので、どの部分を優先するかで、どの国を選ぶのか決めていくしかありませんね。どの国だって、良い面悪い面はありますので。

物価の高い国々では、比較的に賃金水準も高いようですので、物価の高い国で賃金の安い簡単な職種に就かなければなんとかなりそうな気もします。それでも贅沢はなかなかできないと思いますが。。


最後に誰と海外移住するのか?という問題です。1人で着の身着のまま移住するのは、気軽で責任も自分ひとりですからハードルは高くなさそうです。ただし、現地に行っても最初は誰ひとりとも知り合いがいない状態ですので、孤独感に苛まれる可能性があります。

次にパートナーと一緒に移住するパターンです。この場合はお互いの希望に合った国を探すのが大変でしょう。ふたりでじっくりと話し合って決めていくしかありません。
パートナーがいるので、現地での話し相手には困らないでしょう。ただし、生活費も2人分かかりますので、それだけの収入の見込める仕事を見つけなければなりませんが。


海外移住をするにあたっての良い面や問題点などをざっくりとまとめてみましたが、そもそもなぜ、海外移住するのか?との問いが頭を浮かんできました。

少子高齢化で将来が不安とか、今の日本の政治がうまくいっていないため希望がもてないとか、日本の習慣や気遣いに疲れ果てたなど、いろいろあると思いますが、1番大きいのは他人に寛容ではないところではないかと考えています。

日本人はやさしいとか礼儀正しいなどとよく言われますが、障害のある方や外国人など、普通の日本人とは違う部分のある人に対して特に冷たいと感じています。普通の日本人はこうだ!少しでも違う所があると興味もでない、など、極端なところがあると思います。また基本的に生活弱者に対しても冷たいと思います。
そういう同じ人間なのに冷たい態度をとる日本の風潮が嫌だと、マイノリティな人ほど海外移住を考える傾向にあるのではないかと考えています。

自分たちだけが良ければそれで良いという風潮になりがちな日本ですが、誰でも分け隔てなく平等に暮らしていける日本になれば良いなあと思いながら、まとめとしたいと思います。

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