1月19日(木)の日記
夫がドラクエビルダーズ2にはまって、無心で材料を集め、さまざまな素材でできた直方体を組み合わせて畑や家や村を作っているのを見ている。そんな風に現実も、作れたらいいのにね。
今日は芥川賞と直木賞の発表。ノミネート作品が出たときから面白そう!と思って買っていた『しろがねの葉』と『地図と拳』が受賞してうれしい。
芥川賞も『この世の喜びよ』は買ったから早く読まなきゃ。でもどの作品が受賞したとしても、わたし個人にとっての価値は変わらない。1冊は1冊。大切な1冊かもしれないし、いつか忘れてしまう1冊かもしれない。自分の目でしっかり確かめたい。
芥川賞ってとくべつな属性を持った人や経歴が変わった人ばかりに甘い気がしていたから、前回・今回とふつうの人たちの中から滲みでる物語が選ばれたことがうれしい。これは好みの問題だけど、わたしは「自分でも書けたかもしれない」と感じる物語のほうが純文学として惹かれる。
知らない世界に連れて行ってくれる物語ももちろん楽しいけど、たぶん一番好きにはならない。それならもっとエンタメに寄ったストーリーを楽しみたい。
夜は『うるさいこの音の全部』の続き。なんだかモゾモゾして、あれこれ知ったような感想を言うのが恥ずかしくなる小説だ。でも面白い。とくに小説を書く人には、これは失望ではなく希望の話なんじゃないかと思う。
来週、なんかすごい寒波がくるらしい。
やめて。