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ギリシャ③〜嵐のようなメテオラ日帰り弾丸ツアー〜

アテネから電車でメテオラに行き、観光スポットをバスツアーで巡った。過密な日帰り弾丸ツアーは大変だったがとても充実していた。


アテネからメテオラに

アテネからメテオラは、鉄道で4〜5時間くらいかかるため、ギリシャ到着前は行くかどうか迷っていた。

しかし、ギリシャに着いてしまえば、「ここまで来たら行くしかない」という気持ちが余裕で勝つに決まっている。

気づけばアテネ発メテオラ行きの日帰りツアーを予約していた。

当日はアテネのラリッサ駅を早朝に出発し、4〜5時間ほどでメテオラの最寄駅カランバカ駅に到着。

小さな駅の目の前にある駐車場からバスに乗り、メテオラを目指した。

メテオラとは?

メテオラといえば、崖の上に建つ修道院の姿をイメージしていたが、それ以外のことはまったくわからなかった。

どうやら、ギリシャのテッサリア地方ピンドス山脈に高さ30〜400mほどの岩の塔がいくつも点在している地域を「メテオラ」というらしい。

昔は岩の塔の上にたくさんの修道院があったようだが、現在は6つの修道院のみとなっている。

ちなみに現地の言葉でメテオラは「宙に浮く」を意味するだとか。

嵐のようなツアー

早速始まった日帰りの弾丸ツアーは、まるで嵐のようだった。

6つの修道院を外から眺め、そのうち2つを見学し、隠者の洞窟とやらを見るという予定だ。

鬼教官のようにキビキビと過密なスケジュールを捌いていく女性ガイドとピノキオのゼペット爺さんのような優しいドライバーとともにメテオラを爆走。

ある場面では、鬼教官が「早く次行くわよ」と檄を飛ばす中、ゼペット爺さんが「外は暑いだろう」と笑顔で水を配り出す。

鬼教官に急かされながらも、おじいさんが「そこで配り終わるから」となだめている様子は見ていて面白かった。

隠者の洞窟

はじめに訪れたのは、確か隠者の洞窟だ。

ここでは山の中でバスを降り、少し山道を進んでいった。

山道を進んでいくと至る所に穴が空いた大きな岩が見えてきた。

ガイドの説明によると岩の中は洞窟になっていて、修道士たちが祈りと瞑想のために人里から離れて暮らしていたということ。

登り降りが過酷そうだ。

日本で比叡山の延暦寺に行ったことがあるが、山の上のある延暦寺も静謐な雰囲気があり、ひたむきに祈りを捧げる場所として俗世を離れたところを選ぶのはどこでも必然なのかもしれない。

絶景スポット①

ガイドさんおすすめの絶景スポット。

ヴァルラーム修道院

14世紀にヴァルラームという名の人が修道院を建てたことからその名がついた。

修道院自体は、標高500m以上に位置しているため、150段ほどの階段を登らないとたどり着けない。

高所恐怖症だから崖沿いの階段を登るのは少々怖かった。

修道院と言っても厳しい感じがなくて、温かみがあるように感じる。

建物もいかつくなく鉢に植えられた植物がたくさんあり、おしゃれな村に入り込んだよう。

心安らかな場所であることは間違いない。

絶景スポット②

ガイドさんのおすすめスポットその2。

聖ステファノス修道院

アギオス・ステファノス修道院とも呼ばれていて、こちらも14世紀に建設されたという。

標高500m以上にあるものの、6つある修道院の中で唯一階段を使わずに入ることができる。

見ただけではわからなかったけど、修道女さんがいる尼僧院らしい。

修道院の情報があやふやなのは、ガイドさんが修道院の解説をほとんどしてくれなかったからである。

ヴァルラーム修道院の時も時間内に戻ってこいしか言われなかった。

修道院の雰囲気は、ヴァルラームを同じように穏やかな感じだ。

個人的にはとても好み。

なんとなくポップなイメージというか、スイスとかの村にありそうな感じだなと勝手に思っていた。

聖ステファノス修道院からの眺め(加工多め)

あとがき

嵐のようなツアーの帰り道、夕食にパンを買ってアテネ行きの電車に乗り込んだ。

4時間の移動後、アテネのホステルで荷物を受け取り、すぐさま電車で空港へ。

いよいよ、サントリーニ島に行くのだ。

終わってみれば、日帰り弾丸ツアーも悪くなかった。

長時間移動に慣れてきたのもしれない。

これからの旅でも電車やバスの長い移動は続く。

そんな時に周りの席の人と仲良くなって会話するのが楽しい。

旅の合間のふとした瞬間に旅の醍醐味が詰まっているのかもしれない。




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