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パリ編⑤〜セーヌ川クルーズ〜
フランス・パリといえば思い浮かぶのは「セーヌ川」。天気も良いし、こんな日は、セーヌ川に行って船旅でも楽しもう。そんな勢いでメトロに乗り込んだ。
セーヌ川クルーズへ
パリ滞在中にセーヌ川クルーズしてみたいなと思っていた。ナイトクルーズだったり、ランチ付きだったり、いろいろなパターンがあるみたいだったけど、今回は、シンプルに船着場に行って船に乗るコースを選んだ。
当日は、エッフェル塔付近にある船着場にメトロで移動。すでにこの辺りは探索済みだったので、すんなりと船着場を見つけることができた。
特に問題なく乗船チケットを手に入れ、いよいよ船に乗り込む。天気が良いとは言え、船が動き始めると春のパリの風はまだ冷たい。
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ゆったりと船に揺られながら川岸にある建物を眺めているとやはり歴史を感じる。ふと、パリ滞在中に甥っ子ちゃんとテレビ電話をして街の様子を見せた時に「なんかみんな壊れている」と言われ、大爆笑してしまったことを思い出した。
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「確かにパっと見たら、古いだけだよね」と子供の素直な感想に納得させられる。自分はある程度、パリの街についての情報を持っていて、その美しさ見たさに来ている節があるので、全くフラットに見れている訳ではない。そういう中で、パリの街をステレオタイプなしに見るとそういう感想もあるよな、と思った。
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ドラクロア美術館が見つからない…
セーヌ川でのクルーズを楽しんだ後は、「ドラクロア美術館」に行った。オフラインマップを手に目的の場所まで歩いていくとすぐに美術館の近くに到着。地図上では、今自分が立っている通りに面しているはずなのに入り口が見つからない。
探索の結果、一番怪しいと思われるのは、建物の側面に入り込む道。今一度、その場所に行ってみると広場の隅に緑色の門がひっそりとあることに気がついた。その先に進むとようやくドラクロア美術館に到着だ。
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ドラクロアが実際に生活したというアパルトマンとアトリエを見学し、途中にある小さな庭で一休み。大通りの喧騒も聞こえない静かな庭では、明らかに地元住民らしき人たちがリラックスした様子で思い思いの時間を過ごしていた。
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夕食はベトナム料理
夕食は、ホステルの近くにあるベトナム料理店へ。店内には、フランス生まれのベトナム人ウェイターさんがいて、丁寧に接客してくれた。ウェイターさんは、お母さんがベトナムからフランスに渡り、フランスで生まれたらしい。今はお母さんとレストランを開いていて、お母さんが料理担当だと言っていた。
とりあえず、ベトナム料理・フォーを注文し、美味しくいただいた。
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食べ終わるとウェイターさんが、お母さんが作る美味しいデザートを食べてみないかと勧めてきたので、なんとなく注文してみた。
トロトロで柔らかい芋にミルクをかけたデザートが登場。ほんのりと温かく、ミルクと芋の甘さが優しい。デザートを食べながら日本の話をしたり、ウェイターさんの身の上話を聞いたりした。
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帰り際には、「また来てね」と店のショップカードを渡してくれた。パリに来てからレストランで優しくしてもらうことが多い。そういうのが心地よく過ごせる理由になっていると思う。
あとがき
パリにはトータルで1週間くらい滞在したと思う。でも、パリは1週間あっても足りない。
パリ生活の必需品だったのは、交通系ICカード「ナヴィゴ」と「パリミュージアムパス」。
ナヴィゴ
「ナヴィゴ」は、メトロやバスが乗り放題になる交通系ICカードで、パリ市内だけでなく、パリ郊外も利用することできる優れもの。(※カードを作るには、証明写真が必要です)
カードの有効期間は、月曜日から日曜日となっていて、購入できる期間は、有効期間開始の前週金曜日から当週木曜日までとされているため、パリに金・土・日に到着する場合は、購入することができないというデメリットがある。
自分も金曜日にパリに到着したため、「ナヴィゴ」を買うまで「ナヴィゴイージー」というチャージ式の回数券のようなものを月曜日まで利用した。
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ちなみに海外行く時にパスポート無くしたとき用に証明写真を持っていく人が多いと思うので、それを貼り付ければ、簡単に「ナヴィゴ」を手に入れられる。
パリミュージアムパス
「パリミュージアムパス」は、パリ市内、郊外にある約50以上の美術館や博物館に直接入場可能なフリーパスで、ネットで購入した後、スマホの画面にパスを表示して見せるだけで使える。(ルーヴル美術館などは入場予約が必要)
自分は、パリに来た瞬間に4日間のミュージアムパスをネットで購入。その後、入場できる施設一覧を穴が開くほど眺めて予定を組んで行った。
その後の旅でも各地の交通系ICカードと観光パスには目を通すようにし、交通系ICカードはほとんど購入した。そのおかげで、長距離移動は「ユーレイルパス」、市内など短距離の移動は交通系ICカード等を使い、快適に旅を進めることができたと思う。