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『すべての、白いものたちの』×香り
『すべての、白いものたちの』ハン・ガン著 2023年2月初版
白いものたち
として
おくるみ
うぶぎ
しお
ゆき
こおり
つき
こめ
なみ
はくもくれん
しろいとり
しろくわらう
はくし
しろいいぬ
はくはつ
寿衣
をハン・ガン氏は挙げています。
白のなかに、つき、や、なみ、があるのが意外でした。
この本はエッセイです。
読み進めていくと、まずは文体の美しさに惹きこまれます。
とにかく、美しいです。
ただ、いつも死が隣にいるように
白さの中に死があるような表現があります。
単に優しいだけでもなく、沼を感じます。
白い香りというのを考えてみました。
まず思い浮かぶのはフランキンセンス。
ゆきのようなこおりのようななみのようなを表現できます。
寒い雰囲気の白さといえばティートリーでしょう。
ペパーミントにも白さがあります。
どこか死を思わせるような少しの毒を入れたい…
クローブかな?と合わせてみると毒すぎる。
クロモジの特有成分の香りが白さの中に深みを増してくれます。
ベースには杉の木しか思いつきません。
真っ白な雪の中では杉の木が似合います。
そしてどこか悲しい。
悲しみはネロリで表現しました。
そんなでできたブレンドがこちらです。
<香りブレンド>
フランキンセンス
ペパーミント
ティートリー
ラヴィンツァラ
ホーリーフ
クロモジ
ネロリ
スギ
※すべて天然の精油でブレンドしています。