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新卒人事に赤裸々に聞くシリーズ「お祈りメールに面接のFBを尋ねること。選考復活の可能性もある」あじゅまるさん(12/n)

あじゅまるさんプロフィール


メーカーの人事。新卒の採用も担当。自動車メーカーの営業から転職した経験を持つ。
あじゅまるさんnote:あじゅまる|note


まさか過ぎる敗者復活戦

『逆にそれ(選考の不合格理由をメールで尋ねる)をした人は『必ず再選考する」って裏で明言する企業とかもあります。』

ーえ?

『そんな変わったやつの熱量だったら、「めっちゃやってくれるじゃん」みたいな。「落としたのに狂ってんな」みたいな。』

ーじゃあ、そのお祈りメール送ってきたメアドとかに、「ちょっとあの、今後のフィードバックのために落選した理由を聞いてもいいでしょうか?」ってメールを送れば良いってことですか?

『「私本当御社のことが第一志望で、どの点が悪かったのか、少しだけでもよろしければお伺いしたいんです。本当にお手間だったら返信不要です」とかって送ったら、企業は落ちた理由書いていくんじゃないかなと思いますよ。』

ーへえ、そうなんだ。

『それを「教えろよ」みたいな感じで言うと、「なんじゃこいつ」みたいな感じだと思うんですけど、「本当手間でなければ…」みたいにへりくだって聞けば全然来ると思います。』

ー知らなかった。そうなんですね。

『だいたいこれ、僕はちょっと関連会社やグループ会社とか聞いたりもしますけど、ほとんどが「そんなの来たらやる」っていってますね。だってそんなことしてくるのって百人いて一人いるかいないかなので、一人に返すことって手間じゃないっていうのもありますし、そんな熱量あるなら、もう一回やってみるかっていうことにしてる企業さえある。』

ーじゃあ落ちても敗者復活戦はあるかもしれないんですね。

『全然ありえますね。まあ敗者復活までは行かなくても、もしかしたらちゃんと理由を教えてくれるとか。』

ーでも面接で落ちた理由を教えてくれるだけでも、就活生的にはかなりありがたいですよね。


逆質問で「今日の僕の面接のフィードバックをください」と聞くのは褒められた行為ではない理由

ーなんかちょっと似た話で、まあこれはよくあるダメな話なんですけど、面接の逆質問で「今日の僕の面接どうでした?」みたいに面接のフィードバック求めてくるのは人事的には気分的にどういう感じなんですか?

『あーあれはあの人によると思うんですけど、あんまりよろしくないって気がしますよね。』

ーやっぱそうですよね。

『なんでかって言うと、逆質問ってお互いがどんな人なのかを知るためのものなんですよね。たとえば学生が企業への疑問を解消する一方で、企業側は「どういった意図で、うちの会社のこの部分を知りたいと思ってるんだろう」っていうのも知りたいんですよ。

なので「私のフィードバックください」は学生本人にしかメリットがなくて、企業側のメリットがないんですよね。』

ーあー、確かに。

『その考え方で行くと、「それって自己中だよね?」みたいに企業側に判断されちゃうので、あんまりよく思う人は少ないです。』


面接のフィードバックの拾い方

ーやっぱりフィードバックが欲しかったら、面接で祈られた後にメールで質問していく形の方がいいですね。

『そうですね。あとは、その場で聞くパターンの人もいることはいます。うちの場合でもたまにいるので、役員面接とかで面接フィードバック必須みたいなことを言ったりする子がいたりするので。その場合はそう言うことを聞いてくる人ってあんまりいないから、逆に新鮮だったわって喜ぶ人もいますね。』

ーあー、これはじゃあやってみないと分からないんですかね?

『それはやってみないとわかんないですけど、少ないですね。まあ印象はよくないんじゃないかなって個人的には思うっていう。やっぱり基本的には悪手ではありますね。

これよりはお祈りメールが来る前にメールしちゃった方が良いと思います。例えば『例えば本日面接頂きまして、ありがとうございました。本日の面接はとても有意義で、こういう風に感じました。何か差し支えなければ次の選考を待つまでの間に、こういうことを調べたいと思うので(こういった風に成長したいと思うので)、何か少しフィードバックいただけるでしょうか。』とかって送ればいいと思います。』

ーそういうのやっていいんですね。

『はい。僕がやったのは、受付がある企業とか、面接ににアテンドしてくれる人事担当者とかがいたりすると思うんですよね。その人に帰り際に言うっていう。』

ーえ、そういうアテンドしてくれた人に何を言うんですか?

『例えば「本日は面接ありがとうございました。今日の面接で私この会社の志望度が上がりました。ぜひ次に挑むまでに、私が成長できるようなところがあれば、今日の面接の感想みたいなところ、差し支えなければいただきたいなぁっていうふうにお伝えだけいただいてもいいですか?」みたいな。』

ーすごい!

『これ結構学生の時やってたんですけど、そう言ったら7割ぐらい返してくれましたよ。』

ーえー、そうなんですね。

『僕の就活自体が十年ぐらい前ですけど、返してくれました。』

ーたしかにこうやって伝えておけば、メールとかで後日。

『そうですね。後日帰ってくるっていう。それが帰って来ずにお祈りメールだったら、お祈りメールに返信すれば良いっていう。』

ーへーすごいなあ。
確かにこれで自分の面接とかのフィードバックが回収できるし、運が良ければ選考に復活もできるかもしれないっていうできるかもしれないっていうすごいメソッドですね

『これ企業側目線の裏事情もあって、今って口コミとかめっちゃ怖いですよね。てなったときに、雑な扱い方したら「なんか書かれるかな」っていうのがあって。

そういったなんか「不合格にしたのになんか理由聞いたぞ」みたいなことになっても、それをめんどくさいって放置していたら、「あの会社は返してくれない」とか変な口コミとかもあるのが怖いっていうところもあって、答えざるを得ないっていうところもあります。』