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高齢者が賃貸物件を借りる際のコツとは?

皆さん、こんばんは!

70歳をとっくに過ぎていて「おひとり様」である私の母親は
現在、地元の静岡で賃貸住宅暮らしをしています。

不動産賃貸業界では、70歳を過ぎた高齢者が賃貸住宅を新たに
借りるのはとても難しいという現実があります。

今日は、賃貸業界歴18年超の私が
「高齢者が賃貸物件を借りる際のコツ」について
書いてみたいと思います。


ひとり暮らしの高齢者が新たに賃貸住宅を借りる理由


まず、ひとり暮らしの高齢者が新たに部屋を借りる事
になる理由をみていきましょう。

・アパートの老朽化による退去
  今まで住んでいたアパートが老朽化によって建て替えを
 する事になった場合、入居者は「立ち退き」と言って
 大家さんから期限付の退去を迫られます。

・住生活をコンパクト化する目的で戸建を売却
  息子や娘達が独立して、パートナーも亡くなり、足も悪くなって
 くると住居の2階部分も使わなくなり建物は荒れてしまいます。
 そうなってくると広い家を売却して賃貸住宅に移り住むケース
 も出てきます。
 
 また、将来高齢者施設に移る為の資金作りとして売却を
 しておく方もいらっしゃいます。

・節税目的で戸建を売却
 固定資産税などの節税目的で売却をする方もいらっしゃいます。


大家さんが感じる「高齢者へ部屋を貸す事のメリット・デメリット」

 
  大家さんは「高齢者にお部屋を貸すこと」に対して
 どの様なイメージを持っているのでしょうか?

【メリット】
 ・高齢者は住み始めると長期間住んでくれる
 ・駅から近くない不便な立地やバス便の立地でもOK
 ・若者に不人気な「1階部分」が高齢者には人気
 ・若者に不人気な「和室」のままでも高齢者はOK
 ・規則正しい生活を送ってくれる

 

【デメリット】 
 ・孤独死への不安
 ・健康面への不安
 ・認知症が始まった場合の不安
 ・家賃滞納への不安



「メリット」・「デメリット」どちらもありますが、
年々少子高齢化が進んでいるので
大家さんとしては「デメリット」ばかり言っていられない
世の中になってきました。



高齢者が賃貸物件を借りる際のコツ


それでは、高齢者が賃貸物件を借りるには
どの様な事に気をつけていけば良いのでしょうか?

①健康であることをアピールする
 
健康である・足腰はしっかりしているなどを面談などで
 アピールし、家族などからも説明をしましょう。

②金銭面での安心材料をアピールする
 毎月の年金収入や、貯金が充分にある事を示し
 説明をします。

③身近な場所に家族がいることをアピールする
 近所に家族が住んでいて、毎週の様に会っている事、
 何かあった場合はすぐに物件に行けるという事を
 説明すると良いです。

④サポート体制もしっかりしていることをアピールする
 
高齢者用サービスなども頻繁に利用するので安心だという
 サポート体制などをアピールします。

⑤家賃保証制度を利用する
 「高齢者住宅財団」や管理会社指定の「家賃保証会社」
などを利用した家賃債務保証制度を利用する説明を
しておくと話がスムーズです。

⑥安否確認サービスを使う
 本人、もしくは、管理会社が指定する「安否確認サービス」を
 利用して、入居者に異常があった場合に即現地に行けるという
 説明をします。

⑦「セーフティーネット住宅物件検索サイト」や賃貸住宅ポータルサイトの「シニア相談可」物件で探す
あらかじめ高齢者が住む事を想定して貸し出す物件をインターネットで探すと交渉しやすいです。



まとめ


・70歳以上の高齢者は賃貸物件が借りにくい

・高齢者に貸すにはメリット・デメリットがある
・高齢者が賃貸物件を借りる際のコツを学んでおく


年齢が進むごとにお部屋はとても借りにくくなって
しまうので引越しは早めの方が良いです。

特に、現在老朽化している物件に住んでいる場合には、
「立ち退き」は高い確率で突然やってきます。

もっと高齢者が物件を借りやすい世の中に
なると良いですね。

「不動産の終活」はなるべく早めにやりましょう。
実家にいるお父様、お母様にも教えてあげて下さいね!

最後までお読みいただきましてありがとうございました!



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