意識改革
人と接する仕事を経験した事がある方はわかると思うのですが、クレームというのがたまに存在します。
ただ、その意見が本当にクレームなのかどうか、見極める事は経営者には大事なのです。
人間、誰しも面倒なことは避けるもので、
あーこいつダメだわ
そう思ったら、見切りをつけます。見限ります。
しかし、マイナス意見を述べてくれる顧客というのは、足りなかった何かを第三者視点から感じ取れる人なのです。
そして、その意見をきちんと伝えてくれる存在はとてもありがたく、
その意見をどう受け止めるかが、会社としての分岐点でもあります。
残念ながら、遠回しに伝えても汲み取れない経営者というのがたまにいます。
そういう人は、火の玉豪速球の言葉を受けて初めて問題点に気付いたりします。
相手を本当に想ってるからこそ、できる行動であり、そのためには自分は嫌われても構わない。
厳しさの中に優しさがある人とは、こういう人なのです。
過去、自分が受けた案件の中に、
① 顧客の意見をクレームとした人
② 顧客の意見を、貴重なご意見として受け止めた人
と、綺麗に分かれたことがありました。
結果、どうなったかというと
クレームとして改善しなかった会社(お店)は、1年経たずに潰れました。
貴重なご意見として受け止めた会社(お店)は、そのあと複数店舗展開になりました。
稀に、共感能力がずば抜けて高い人がいますが、貴重な意見を出したのはこのタイプでした。
自分の気持ちや意見だけでなく、相手や周りの気持ちや意見さえも考え汲み取れる人は相当優秀です。
なおかつ、先の先の先まで状況を予測できるのです。
このままいくとどうなるか、どういう問題が露呈するのか。
だからこそ、厳しい意見を言えるのです。
もし、身近にそういう人がいたら絶対手放してはいけません。