意識の大転換が起こる
「心が静か」になっていく段階は、いくつかあると思います。
まず、瞑想をして、呼吸に集中して、デフォルトモードネットワークが切れている段階。
続いて、呼吸から体の感覚に意識を移して、体を感じている段階。
そのあとで、だだ、音に集中している段階。
そして、最後に、意識を見ている段階があると思います。
ここまで深く行うと、40分~50分くらいの瞑想になります。
意識を見ている段階が最も難しいと思いますが、楽しい部分でもあります。あっという間に外の時間が経過します。
瞑想にあまり慣れていない人は、この時間が落ち着かなくて雑念に連れ去られたり、眠くなって、睡眠に入ってしまったりして、意識を見つめるというところまで行かないかも知れません。
これらの落ち着かない事とか、やりたいことや気になっている事が、ついつい、頭に浮かんでしまうのが、邪念の「エゴ」と呼ばれるものです。だいたいこれに気が付きません。
エゴは誰にでもあるのですが、その根源である、他人からの評価を気にする、親からの評価を気にする、自分を攻撃してしまう自分自身の声が聞こえてくる、、、そういうのがエゴですが、これと本来の自分と切り離せないことが本当に課題になります。
そういうときに、エゴが「私、私」とものすごい勢いで自己主張するので、その自己主張を聞きます。
聞いていても、それに持って行かないように注意して、聞きます。
そして、聞いたら、その意識を横に置いて、そこに無いようにします。
そうすると、また、主張する意識が出てきます。その意識が出てきたら、それに気が付いて、また、横に置きます。
それをずっと繰り返します。
そのとき、優しい気持ちで、その意識を見つめると、何かの変化があるかも知れません。
私の場合は、苦しい意識の周りに優しさが覆いかぶさり、なんとも言えない、ジーンとした感覚になり、その後、同じ苦しい意識が上がってくることはなくなりました。
これが、マインドフルネスでいう「受容」だと思っています。自分で自分を受容した瞬間です。
そして、もっと深く瞑想すると、意識も止まって、体だけの感覚になったり、体と止まった意識が一体化している感覚になったりします。
その瞬間は、ものすごく静かであり、時間も止まっていて、どれくらい、外の時間が経過しているのかもわかりません。
この状態になっているときは、それに気が付いていません。
あとから、気が付きます。
そのあと、現実に戻ると、それまで思い悩んでいたことが、「あれ、なんでそんなに悩んでいたのだろう」となるときがあります。
これは、一旦、悩みの意識が切れて、執着していたこともそこで切れて、別の見方ができるようになったからだと思います。
マインドフルネスでは、心の中でずっと続いていた意識を「なかったことにする」「ゼロにする」という大転換が起こります。
そういう大転換が起こるということを体験すると、本当に冷静になり、やるべきことを粛々と行うことができたり、勇気が湧いてきたりするので、結果的に、人生が豊かになっていくのかなと実感しております。
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