夏の匂いと記憶
今年も、いよいよと暑い夏になってきました。
7月になると、夏休みの記憶を思い出します。
現代の自動車では、エアコンがない自動車はありません。でも、1970年代前後の自動車には、エアコンが装備されていなかったので、夏のドライブは大変でした。
昭和の40年代、父が買った我が家のコロナは、左右の三角窓から風を車内に流し入れる感じで、もちろん、クーラーはついていませんでした。
子供の頃、夏に家族でドライブに行くのですが、あまりにも距離が長いと、熱くて、そして、揺らされて、酔ってしまって何度か吐きました汗。
そのときに、夏の暑さと車のにおいが嘔吐と重なって、ドライブしていなくても、車のにおいをかぐだけで、吐きそうになったことを思い出します。
においは、思考に影響を与えやすいなと改めて思います。
嗅覚は五感の一種です。
五感からの情報と過去のマイナスな記憶と結びついていると、時間が経過していても、同じ情報が入ってくるとネガティブになる。体に影響を与える。
こういうことは、気が付いていない分野でたくさん発生しているかなと思います。
逆に、アロマのように、いい匂いで、気分が晴れて、思考にいい影響を与えることもあります。
さて、もし、五感からの情報でネガティブな思いになってしまった場合は、前回ご案内した「フィーリングフロー」が効きます。私の師匠も言っておられました。
五感からの影響で嫌な思いになったら、その五感の情報から引き出された過去の記憶にフォーカスするのではなく、体の中でどういう感覚がいるのかを探す。
探してみて、形を特定してみて、重さ、色、温度、質感などをただただ見てみる。それを見つめることによって意識上にあげて、シンプルにそれに集中する。
そうして、変化を待つ。
そうしている間に、過去のネガティブな記憶へのアクセスが切れて、また、切ることができることが分かって、五感からの情報と過去の記憶は別物と分かる。
そうすると、落ち着くことができて、ネガティブ度合いが減ると思います。
一度試してみて下さい。
パッシブな思考が脳幹に影響を与えて体に影響を与えるのとは逆に、五感が過去の記憶を結びつくことによって思考に影響を与える。
身体と心はつながっているなとつくづく実感します。
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