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山下健二郎さんから感じたナチュラルな「ダイバーシティ&インクルージョン」
上手く伝えるのが難しいのですが、朝のニュース番組、「ZIP!」での山下健二郎さん(三代目J Soul Brothers)のコメントにすごく感動しました。
トピックは、
「外国人に大人気の日本の中古品 「ユーズド・イン・ジャパン」を調査!」
というもので、
日本にインバウンド(訪日外国人)が増えていて素晴らしい
来日のお目当ての一つが「日本の中古品」である
携帯電話やカメラなど、品質が非常に高くて素晴らしい
という文脈の中で、最後に「古着」にも注目が集まっていることを紹介していました。よく見ると、生産国はアジアなどの海外品であるものの、それでも日本の古着屋ではとても品質の良い品物を扱っていて、更に、新品同様にとても綺麗に陳列されている点も訪日客にはとてもウケている。それはデザイナーをやっているような目利きのプロにも驚かれている。アメリカなどの海外の古着屋のように、造作なく洋服が積み上げられているのとは大きく違う。
という流れでそのコーナーは締めくくられました。
その後、コメントを求められた山下さんのとても自然な発言が、私にはとても新鮮でした。
それは、
「僕はアメリカに行った時に積み上げられた古着から探し出すのも好きですね。宝探しみたいで。」
という趣旨で、本当に自然に心からでた何気ないコメントのように感じました。
それがなんだ?と思われるかもしれませんが、少なくとも私が番組の流れから感じたことは
「日本って素敵」「隠れた魅力があるよね」「やっぱり綺麗に扱うって価値があるよね」「日本人の良さが出てるよね」
という類ものでした。なかなか元気のない今日の日本。多くの場合、そんなコーナーの後にコメントを求められたら、流れに乗ったコメントをしてしまいそうなものですが、山下さんのコメントはそうではありませんでした。
そこで感じたのが、ああ、これが「D&I(ダイバーシティ&インクルージョ
ン)」の本質なんじゃないかな。ということです。
「日本だけじゃなくて海外の良さにも目を向けようよ」というような特段の意図も何も感じない自然なコメントでした。
シンプルに「自分が好きなことを好きという」ということなんだと思います。それが自然体から出た時、人は何も違和感を覚えないんだ、と思いました。
今の日本社会ではそれが本当に難しいのでは、と感じます。
最近、娘たちが良く聞くので、若者が好きな楽曲も時々聞きますが、今も昔も「好きなことを好きというのは大事だけど、怖いよね」というトーンの曲がとても多い気がします。「空気を読む」「KY」という言葉・雰囲気が染みついているからこそなんじゃないかな。
YOASOBIさんの「群青」のフレーズ「好きなものを好きという。怖くて仕方ないけど」というのをよく覚えています。
これは私生活だけじゃなくて、仕事においても同じなんじゃないかと私は思っています。私は色々な国の人と仕事をする機会に恵まれていますが、日本が他と大きく違う一つの要素な気がしています。
本当に大事なことはわざわざそれっぽい綺麗な言葉でまとめる必要も、ラベリングする必要もないんだよなーと。体現しているってこういうことだ。と清々しく感じた朝でした。健二郎さんありがとう。