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森の芸術祭オフィシャルバスツアーリポート②ヒストリーコース(前半)
ノーザンオカヤマを舞台に繰り広げられる「森の芸術祭」はまだまだ序盤。メディアでの露出も多くなり、行ってみようと思う方が増えているのでは?そんな皆さまに旅のご参考になればと、オフィシャルバスツアー体験リポートをお届けいたします。今回は第2弾!
ヒストリーコース体験リポート!(前半)
オフィシャルバスツアーの2コースのうち、前回は「ネイチャーコース」をご紹介しました👇
今回は、もう一つの「ヒストリーコース」(津山・奈義エリア)をリポートします🚌🌳
津山メインのヒストリーコース
私Haruは、芸術祭2日目の9/29(日)に津山発着のコースに参加しました。集合場所は前回同様、津山駅北口ターミナル。9時出発に向けて、8:50までに集合でした。
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「ヒストリーコース」は津山がメインということで、津山のスペシャリストの方がガイドについてくださりとても心強い。同乗者は、兵庫や大阪からいらした方々で、みなさん津山に前泊して津山グルメを堪能したそうですよ。
歴史建造物を巡る街歩きも魅力
津山は江戸時代から城下町として栄え、津山城を挟んで西側に「城西」、東側に「城東」というエリアがあり、東西それぞれに歴史的町並みが残っています。東と西で違う特徴があり、街歩きが楽しいのが魅力です。
まずは城西地区へ。津山藩主の森家の菩提寺「本源寺」や森忠政が城を築くにあたり総鎮守とした「徳守神社」など12もの寺が集まった寺町。これだけの寺院が集中しているのは全国的にも珍しいそうです。この一帯は2020年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
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森芸では、「作州民芸館」と「城西浪漫館」が作品展示会場になっているのですが、これらは大正・昭和の名建築。外観を眺めるだけでも楽しく、思わずたくさん写真を撮ってしまいます。
作品鑑賞:作州民芸館(川島秀明、難波香久三、スミッタ・G・S、ムハンナド・ショノ、染谷悠子)
車窓を楽しんでいる間にあっという間に到着したのは作州民芸館。明治42年に旧土居銀行として建築されたルネサンス調の左右対称な木造建築は国の登録有形文化財です。銀行建築好きにも堪らないですね!!
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こちらでは、多数のアーティストの展示があり、見応えたっぷり。岡山県真庭市勝山生まれの難波香久三さんの力強い作品からは山々がグッと迫って来ます。ノーザンオカヤマの風土を感じられる一枚です。
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ムハンナド・ショノさんの作品は、機械が砂に絵を描くというもので、会期中も常に上書きされていくそう。自然と同様、訪れる度に違う趣きを見せるのは面白いですね。
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窓辺に飾られた蜷川実花さんの作品は、会期前に津山で地元の方々とワークショップを行った際のものだそうです。
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作州民芸館の1Fには売店があり、駄菓子やパンなど地元感あふれるお買い物ができます。時間があったらぜひお立ち寄りを。
作品鑑賞:城西浪漫館(ビアンカ・ボンディ、江見正暢、ルシーラ・グラディン、ウメッシュ・P・K)
作州民芸館から次の目的地までは徒歩移動。その間も古い建物を眺めながらの散歩は飽きません。到着したのは、大正6年に旧中島病院として建築された城西浪漫館でこちらも国の登録有形文化財。ロミオとジュリエットのようなバルコニーがまさにロマンチックです。かつて、朝ドラ「あぐり」のロケにも使われたそう。
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ここでは、4人のアーティストの作品展示がされています。病室だった部屋にはそれぞれ違うデザインの暖炉があってどれも素敵。当時の様子を偲びつつ、作品を鑑賞していきます。
最初の部屋は、南アフリカ生まれのビアンカ・ボンディさんのインスタレーション。会場近くの苔などを集めたそう。部屋中が緑に侵食されたような空間にはっと息を呑みました。現地でしか感じられないこの世界観を体感してみてくださいね!
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他にもアルゼンチン生まれのルシーラ・グラディンさんのテキスタイル作品やインド人のウメッシュ・P・Kさんの絵画を通して、各国の森や自然に対する目線の違い、そして、共通性なども感じられる時間となりました。入口には津山の江見写真館社長の江見正暢さんによるステンドグラス作品もありますのでお見逃しなく!
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ツアーでは時間が足りなくて体験できませんでしたが、ここ城西浪漫館には幕末に使用されたコーヒーメーカーの復元品があり、実際にコーヒーをいただくことができるそうです。さすが、「珈琲」という漢字を生んだ津山ならではですね!
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作品鑑賞:グリーンヒルズ津山(エルネスト・ネト)
さて次は一度街中を離れて、バスでグリーンヒルズ津山へ。中国山地を望む丘陵地に25ヘクタールにも渡って広がる緑豊かな公園です。親子連れなど地域の方が思い思いに過ごしていて地元の憩いの場になっているようでした。花々が美しいフラワーガーデンは季節ごとに違った景色を見せてくれそうです。
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芝生の上にエルネスト・ネトさんの屋外作品がインスタレーションされています。《スラッグバグ》と名付けられたこちらは、リサイクル繊維でつくられたかぎ針編みのネットが竹の支柱に吊り下げられたもの。作品の中に入ることもできる体験型アートなんです(日時が限られているのでwebサイトをチェック!)。浮遊感があって心地よく、中から見えるグリーンヒルズの緑が美しく見えました。
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リオ・デ・ジャネイロ生まれのネトさん、音楽もとてもお好きなようで、衆楽舎が企画した前夜祭アフターパーティでも大変なエネルギーで盛り上げてくれました♪
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時間に余裕があったら、バスの集合時間前に津山市地産地消センター「サンヒルズ」へ。地元の新鮮な野菜や果物などが販売されていますので、ぜひお土産に!この季節は新米も充実してそうです。
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ちなみに、敷地内にあるカフェ「THE HILLS HOUSE TSUYAMA」では、森の芸術祭の特別メニュー「森のいろどりパフェ」が提供されています。ツアーでは時間がないですが、個人で行かれる方はスイーツでもノーザンオカヤマをお楽しみくださいね!
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予約必要ですので、詳しくは👇を
作品鑑賞と昼食:衆楽園(リクリット・ティラヴァニ、加藤萌、甲田千晴、森夕香、太田三郎)
津山グリーンヒルズを後にまた津山の中心街にバスで戻り向かったのは、国の名勝にも指定されている衆楽園。津山藩2代藩主・森長継が京都から作庭師を招いて造られた庭園です。有名庭園は入場料が必要なところが多いですが、ここは無料なんですよ。津山の懐の深さを感じます。
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さて、お待ちかねのランチタイム!なんと迎賓館で!こちらは、リクリット・ティラヴァニさんによる特別な空間になっていて、作品の一部としてリクリットさんがプロデュースする「ハレノクニ弁当」をいただくことができます。
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このお弁当、私たち衆楽舎とも親しいbistro CACASHIのシェフ平山さんが共同開発したものなんですよ。地元食材をふんだんに使い、津山のスーパーマルイが手掛け、津山市シルバー人材センターの皆さんが提供するという津山づくし。料理など日常的な行為の共有を通して社会的交流を提示するアート活動で知られるリクリットさんならではの発想です。
真庭市勝山在住の染織家・加納容子さんによる大きな暖簾が印象的な空間で、美しい庭を眺めながらの昼食はとても癒されました!このお弁当は事前予約が必要ですが、バスツアー参加者にはもれなくついてきますので、ありがたいですね。
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実は、衆楽舎noteでダントツのビュー数を誇る記事はbistro CACASHI平山さんのご登場回!こちらもぜひ👇
園内には他にも加藤萌さん、甲田千晴さん、森夕香さん、太田三郎さんの作品があります。ゆっくりランチをしているとすぐに集合時間が来てしまうのでご注意を。
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作品鑑賞:津山城周辺(ジャコモ・ザガネッリ、アシム・ワキフ、ソフィア・クレスポ)
次は津山城周辺へ。鶴山公園、つやま自然のふしぎ館、津山国際ホテル跡地と3カ所に作品展示があるのですが、ツアーでは1時間弱しか自由時間がなく、どれを観るかを選ばねばなりません。アシム・ワキフさんの屋外作品を観るには鶴山公園の石段を上るのに片道20分ほどかかりますが、健脚の方はチャレンジしてください。登った先には城址から望む津山の街並みが素晴らしいですよ。紅葉の季節はなおさらです。
私は前日の満奇洞で筋肉痛だったので、石段手前のつやま自然のふしぎ館にてソフィア・クレスポさんの作品を鑑賞することに💦ふしぎ館自体、とても見応えがあるので初見の方はそれなりに時間がかかります。が、津山に来たなら必ず一度は体験していただきたい異空間!ここにしかない唯一無二の施設です!
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そして、われわれ衆楽舎と親しく、メンバーの嶋尾や、オモシロビトでご紹介した須江さんが制作に協力したジャコモ・ザガネッリさんの作品「津山ピンポン広場」は城下スクエアに。ここは津山国際ホテルの跡地に芝生が敷かれ、新しい憩いの場としてオープンしたばかりの場所です。自由に卓球ができるので、息抜きにピンポンを楽しむのも良いかもしれません。
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この夜、ジャコモさん主催のパーティが開催されたので再度訪ねてみたところ、世代、国籍など関係なく、仲良くピンポンする姿に感動!自然と笑顔が溢れるアートって素晴らしい!津山の新しい名所になりそうです🏓
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ものづくりが大好きという、すえ木工の須江さんも功労者の一人。以前、オモシロビトとしてこのnoteにもご登場いただきました!
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前半まとめ
津山市内にアート展示が集中しているため、ヒストリーコースは見どころいっぱい!バスツアーとはいえ、屋外での徒歩移動も多いので、日差しが強い日は帽子や日傘など準備しておいた方が良さそうです。どの施設も売店やカフェ、トイレがあるので、お土産を買ったり休憩したりうまく時間を使ってくださいね。
まだまだツアーは続きます。続きは次回の後半リポートで!
オフィシャルバスツアー「森の誘惑」
この芸術祭、開催エリアが広域に渡るため、効率良く鑑賞するには、このツアーがおすすめ。「ヒストリーコース」(津山・奈義エリア)と「ネイチャーコース」(新見・真庭・鏡野エリア)があり、この2コースを組み合わせると、ほぼ全ての作品展示エリアを訪れることができます。専属のツアーガイドさんが同行してくれる上に、ランチも付いているので食事の心配もありません。ただし、作品鑑賞にはパスポートが必要ですので、事前に各自で入手しておいてくださいね。
■運行期間
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■発着場所
・岡山駅発着(JR岡山駅西口バスターミナル)
・津山駅発着(JR津山駅北口広場)
■コース
ヒストリーコース(津山・奈義エリア)
津山城周辺エリア(作品鑑賞・昼食)=グリーンヒルズ津山エリア(作品鑑賞)=奈義町現代美術館エリア(作品鑑賞)
ネイチャーコース(新見・真庭・鏡野エリア)
満奇洞・井倉洞エリア(作品鑑賞)=新庄村(昼食)=蒜山エリア(作品鑑賞)=奥津エリア(作品鑑賞)
予約はこちらから
津山では衆楽舎プレゼンツの「森の文化祭」開催!
私たち衆楽舎では、森の芸術祭期間中に、ノーザンオカヤマを訪れる皆さま、地元の皆さまと、一緒に芸術祭を盛り上げよう!ということで、おもてなしの気持ちを込めて自主企画「森の文化祭」を週末を中心に勝手に開催しています。メイン会場は、ごんご通りの「文化ストア大手町」。ジャコモさんの津山ピンポン広場とお近いですので、合わせてお楽しみいただけます🏓
まもなく、メインイベントの発表がありますので、お楽しみに!こちら👇で、衆楽舎関連のイベントのお知らせを更新していますので、作品鑑賞の合間にぜひお立ち寄りください♪
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衆楽舎のPR担当、Haruでした。