読書感想文『朝日新聞政治部』鮫島浩【著】 崩壊する大新聞。すべて実名で綴る内部告発ノンフィクション。#総裁選
2024年夏の平均気温は基準値に比べて1.76℃高く、2023年と並んで過去最高を記録しました。でも少し暑さは和らいだ感じの今日この頃です。読書の秋にはまだまだ程遠いですが、しばらく前に買ったまま読んでなかった本に手を伸ばしてみた。
世の中総裁選のニュースで賑わってますが、鮫島タイムスというYouTubeの政治番組が好きで毎日みてる。で、その鮫島さんの書いた本。朝日新聞記者時代から朝日新聞社を辞める事になった顛末が赤裸々に描かれている。読み始めるとやっぱり面白くって、止まらなくなって一気に読んでしまった。
新聞の凋落が言われて久しいわけだが、ネット時代だしスマホの普及もすごいし新聞・テレビのオールドメディアが衰退してくのもまあ時代の流れで仕方ないなくらいに私も思ってたんだが、それだけが理由ではなかったことが事がこの本を読めばよく解る。経営陣が世間の感覚からずれていて今もそれに気づいてないってのが大きい。ネットの言論を見下し自分たちは高尚なところで知的な仕事をしている。っていう驕りが衰退の一番の原因だ。
日本新聞協会は発行部数の激減を受け消費税の軽減税率を主張するなど業界団体としての性格を強めてきてる。だいたい読売、朝日、日経、毎日など大手新聞社が揃って東京五輪のスポンサー企業だって、そんな利権に群がり政権におもねる姿勢でいたら政府批判のひとつもできるわけない。
安倍元首相が撃たれた翌日の大手新聞は見出しもすべて横並び。ちょっと異様です。
私はリベラルでも保守でもネトウヨでもなんでもないが。まあ右とか左とかもうナンセンスですね。鮫島さんの言うように政権交代を望むならば、格差問題、もっと上下の構造に目を向けるべきなんです。鮫島さん、本物のジャーナリストとして頑張ってください。
https://www.youtube.com/@samejimatimes
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