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癒えるということ1。

癒えなければ、心の傷はふさがらない。

体の傷とは、ちょっと違う。創傷治癒の因子が多いとか少ないとか、タンパク質の保有量がどうとか、局所の血流量は多いとか、基礎疾患がどうとか、そう言うものとは違うでしょう。

心の傷は、そんなに簡単には癒えない。傷つけた方は簡単に済ますけど(多分自覚がないんだと思うのです)、傷つけられた方は年単位で苦しむことだってありえます。

そして、生きている以上何回も傷つく(少ない方がいいけど、うまくコントロールできるとは限らない)。

自分に落ち度はなくても(もしかしたら気づいていないだけかもしれないが)、「敵」は向こうからやってくることだってあるんです(傷をつける敵って意味ね)。

自分自身に何らかの思考の「クセ」があって、それが積もり積もってと言うこともあるでしょう。

癒えるまでは、焦ってはならないと思う。これは臨床経験上、個人的経験上の実感です。

もし病気のレベルになってるのなら、そこに至るまでの期間と同じだけの期間を治癒するために要すると、新卒の時に何度も叩き込まれた。

だから自分が傷ついても、そう自分に言い聞かせることで、バランスを保っています。

なので、もし癒えていない人がそばにいたら、言葉よりもまず寄り添ってあげてほしい。待ってあげてほしい。介入するのはいつでもできるので。

こんな文章をこの歳になって書くようになるとは思っていませんでしたが、、、。

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