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明治維新を知るための「自由民権運動史」

明治維新を知るための、あるいは入門としての「自由民権運動史」。

このような切り口で語る「自由民権運動」はどうだろうか。

自由民権運動の流れや、それに身を投じた人々、運動が現実の政治や社会に与えた影響を通してみる「明治維新」「明治日本」。

明治維新といえば封建体制の終焉(具体的には廃藩置県)までを意味する向きもあるけど、近代国家形成までを含む大きな意味での維新という見方も出来ると思う。

明治国家をつくったのは時の政府である。伊藤博文や大久保利通、井上馨、山県有朋、松方正義といった討幕に貢献した薩長閥の面々が中心となり、富国強兵や殖産興業、議会政治の導入などの国策を通して近代日本の基盤をつくった。だから明治の国造りの中身について語るとき、もっぱら政府閣僚を中心に据えた視座になりやすい。

自由民権運動を通してみる明治維新は、そのような「上からの視点」でなく、草の根の国民目線を意識した「下からの視点」を中心に、と考えている。

自由民権運動に身を投じた人たちは、士族だけでなく、農民から地主、商人、教師、学生、警察官、神官に至るまで幅広い層に及ぶ。在野に生きた国民たちが運動の中で目指したもの、求めたものとは何か。強大な国家権力の弾圧に遭い、多くの犠牲を払ってまでも闘うことをやめなかった強さの原動力は何なのか。そしてその思いは最終的にどこに行き着いき、どのように変わったのか。

「万機公論に決する」民主主義の主役は政府でなく国民のはずである。国民が考えたことや目指したものを中心に据える歴史観は明治という時代にこそふさわしい。

まだ手探りだけど、いずれ「明治維新入門としての自由民権運動」「自由民権運動を通してみる明治日本」という主題で大きな記事を書きたいと考えている。

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