「MEMENTO と欠片」
破片にロマンを感じたのはいつからだろう。焼き物の持つ恒久性と、時代を渡り破片になった後、尚美しいたたずまいを作品にしたくて、年始から、新作のアートワークを制作してきた。
作ったあとに、叩き割り、再度継ぎ直す作品は
初めてつくったのは、2011年ミラノサローネにて発表したシリーズ。
(亀と蝶の聖杯 一部を欠けさせて白いうるしで継いでいます)
そこから京都のアートホテル BnA Alter museum の部屋も2部屋作らせていただいた。
(3019という千年後の世界をイメージした部屋)
そこから、コンセプトを再構成し、よりコンセプチャルで肯定感のある作品がつくりたいと考え、制作した。
そんな作品シリーズ「MEMENTO」を4/23からの寺田倉庫WHAT CAFEでの展示会《POP UP SHOW with tremolo「24molos」》にて発表します。
https://cafe.warehouseofart.org/
今回制作するにあたり、何度も作品を割った。ガラス作家の十川賀菜子さんに協力いただき、陶磁器の破片をかたどり同じガラスの破片をつくり、再度つなぎ合わせた。
割りながら、その割れたときの音を聞き、無作為にちらばった陶磁器の破片をみて、美しいとおもった。そして、割れるということに一種のカタルシスを得ることがわかった。割れる壊れるとは、悲劇ではあるのだろうが、壊れたものをみたときに人は、そのものの物理的な強さを感じるのか。作品は割れる前より割れたあとのほうがエネルギーが強い。なぜだろう。
破片は、
時間の旅をするチケットのようなものかなと思う。
パラレルに存在する世界。
それも、自身が膨大な可能性の中から選び取らなかった方の現実に行けることは、大きな意味で現実の肯定にもつながるのかもしれない。
そんなことも思うわけです。春ですからね。
こちらでも今回出品する作品を少し紹介。
(MEMENTO in the garden かつてどこかの庭にあったつくばい)
緊急事態宣言も出てしまいそうですが、
お気をつけてお越しいただき、
実物を見ていただけると、とっても嬉しいです。
4/23、24、25の午後すぎごろまで在廊予定です。
ー展覧会詳細ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
WHAT CAFE POP UP SHOW with tremolo
「24molos」
展示会期
:1st Session 2021/3/27(土)~4/18(日)
2nd Session 2021/4/23(金)~5/15(土) →こちらに参加します。
概要:
新型コロナウイルスの影響により、世の中は新しい繋がりを求めるようになった。
アーティストたちは「今後どのような繋がり方をするべきか」を自身に問いながら、あらゆる挑戦を続けている。本展「24molos」では、24人の若手アーティストとの出会いによる「新しい繋がり」に注目。アーティストによる世界の捉え方や力強い表現は、観る人に新しい世界との繋がりを感じさせるだろう。
作家リスト :
1st Session
ナカミツキ、池田真優、佐藤のぞみ、五十嵐がく、鈴木掌、田村有紀、オオタキヨオ、世界だいすけ、大和千桜、Sayuri、Ochiro Worlds、大村 雪乃
2nd Session
中村綾花、新宅加奈子、オオヤサヤカ、大場麻未、チヒロボ、Okuda Yuta、バティスト、堀 真澪、若佐 慎一 、Showko、タカハシ マホ、Yurika Horikawa
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また4/24,25の土日は、WHAT CAFE SPECIAL MARKET 2021 SPRINGと題したイベントが開催される。
アーティストと直接話しながらアート作品との出会いや発掘を体験することができるほか、CAFEスペースではパワフルなアート空間の中でフード・ドリンク・アルコールを楽しめる。
また、MARKET会場で行われるライブペイントやパフォーマンスでは、イベント会場の醍醐味であるアーティストの熱気を感じられる日。
すこしずつ内容公開しますが、ぜひお出かけいただければ嬉しいです。
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