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雄牛は肉食か?〜ゲームチェンジャー

Netflixでも観られる映画『ゲームチェンジャー』より。

スポーツ栄養学において最大の誤りは動物性タンパクへの過信だというところからはじまります。

たとえば牛肉を例にとってみても、そのタンパク質は牛が食べる「植物」に由来する。

牛や馬といった草食動物だけでなく、肉食動物であっても彼らが捕食する「肉」はもとをたどれば「植物」であると。

牛、豚、鶏も、どれも中継点(植物を摂取する)に過ぎないと。(だからこそ植物毒であるレクチンに警鐘を鳴らすガンドリー博士は肉を摂るにせよ、結局は彼ら(家畜)が食べている「穀物=レクチン含む」を食べているのだと)

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ストロングマン 世界記録保持者のパトリック・バブーミアンは牛乳や卵も含め、動物性食品は一切摂らない。

彼は「肉を食べないのになぜ強い?」との質問にこう答える。

雄牛は肉食か?

バブーミアンは肉食をやめ菜食になってから体重が105kgから130kgに!!(ま、そりゃそうだ。牛、馬、象、、さらにさかのぼってブロントサウルスだって草食)

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ここではベルトの「力」の文字は正しい。(逆さまにしてたのはたまたまで、天地がどっちかはわかっているのかな)

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Tシャツの“VEGAN BADASS”もかわいい。
(BADASSは「超イカス!」的な意味)

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そしてここでケト界で当たり前のように言われる「人類の祖先は肉食だったのでは?」へのひとつの回答を。(ここしばらく自分の中で違和感だったり、どうにも腹落ちしなかったことのひとつ)

ハーバード大学 自然人類学者のDr. Richard Wranghamが言うには

実際は考古学での評価とは違い、草食のほうが重要だった、と。

なぜならば、草食であれば場所を選ばず(それほどは)当てにすることができるから。

また、マックスプランク研究所 考古遺伝学者のDr. Christina Warinnerは

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と。

「道具と動物の骨にばかり注目した考古学の偏見が事実を曲げた」と言う。「骨」や「道具(石器)」に比べ植物はすぐに腐敗しあとに残らない。(考古学の研究対象にあがらない)

現在はその「残らない」とされ「見過ごされてきた」植物の化石が注目され、それによって原始時代(肉食が主だと考えられてきた)は菜食が主だったと。

Dr. Warinnerは「遺伝子的にも身体構造的にも人間は肉食に適しておらず、植物の消化吸収に適応している」と。

彼、彼女らのような専門家でなくとも、肉食動物に比べ人間の腸は長く、植物を消化するのに適応していることは(草食動物ほどではないにしろ)ちょっと思い出してみればわかること。(これは摂食の際に最初に通る関門である「歯」の形状をみても明らか)

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いや、この映画(ゲームチェンジャー)を観ればもっとしっかりわかることをここで紹介しても劣化する伝言ゲームになってしまうかな。

ということで、ワタクシ的に「ふわっとふくよかなウルヴァリン」と呼んでいる前述のストロングマン(パトリック・バブーミアン)の胸熱な紹介を。

彼が重量挙げをはじめたのは14歳。

小柄で弱虫な子供だったと回想する。

でも「弱きを助けるヒーローになりたかった」と。

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彼が4歳のときに彼の両親と妹が車の事故に遭い、お母さんだけが助かった。

その体験がバックグラウンドにあってか「閉じ込められた人を助けられる」体力、強さを欲した。

それがいま(ストロングマンとしての)につながっている。

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俺はとても単純なので、こういうエピソードを聞くだけで激しく胸熱になってしまうんだけど、なんかいいな、素敵だなって感じちゃうんだよね。(ゆるっとふわっとふくよかで、そして超ストロンガー、いやストロンゲストな彼を)

『ジェネレーション・アイアン』でも感じたことだけど、物理的な(肉体における)強さを誇る彼、彼女らはむしろそれを誇ることなく、より謙虚に日々研鑽をつづける(want to)のかなと思います。

いわゆるエフィカシー(自尊心、自己肯定感)みたいのは高いというよりむしろ低く、だからこそその伸びしろをもっともっとと(wantを埋めるべく)努力(でもhave toではない)が当たり前の日々を過ごす。

いま、こんな状況だからこそ(規模の大小の差はあれ、茶番劇が多くの人の生命も含めて奪う、傷つける状況)原点である身体(イコール心)、それを作る栄養(摂るもの)への興味、関心が自分をこうした作品(Dr. キャンベルの著作もそうだし、紹介したNetflixで観られる映像作品もそう)に向けているのかなと強く感じる今日このごろ。

とはいえ、基本的に人それぞれ。合う合わないはあるので(唯一無二の絶対的な真理がないように)結局は自分でいろいろ試して(考えて)合うものを見つけることが肝要だと思ってます。

そのためにも(自分で考えつつ試す)こうした様々な知識、情報を土台として持っておくことは役立つでしょう。

自分のレシピを作るために。

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