子供を泣かせるゲーム
少し目を離している隙にテレビゲームで遊んでいた息子がいきなり声を上げて号泣しはじめた。
何事かと見に行ったら怒号を上げ、地団太を踏む息子の姿があった。
「こんなゲーム買わなけれobunokcewni…」「なんでここでzawsxedrcftvg..」
等、言葉にならない言葉を大声で叫んでいる。
どうしたのか聞いてみようとふと画面を見るとプレイしていたゲームの画面が。。「マインクラフト」。
YouTubeで配信されている人気動画を見て興味を持ち、誕生日に祖母にねだって買ってもらったゲームが、ものの10分で我が家に嵐を起こしたのだ。
「マインクラフト」とはサンドボックスというジャンルのゲームで、与えられた世界観の中で自由に行動するタイプのゲームだ。
サバイバル的な事を気軽に楽しめるのかと、私も息子がプレイするのを許し
楽しみにしていたのだが。
話を聞いてみると、事前に動画を見て学習していた息子は、ゲーム序盤から必要な素材を採取し、道具を作りそろえ、自分の家を作り始めていた。
そんな中、家の周囲にモンスターらが現れ、その中に「クリーパー」と呼ばれるモンスターがいたらしい。
この「クリーパー」はプレイヤーに近づくと自爆をし、周囲一帯を破壊してしまう。
息子が一生懸命作っていた初めての家はこの自爆の爆発によって無残な姿に
なってしまった、そこからの号泣であった。
とにかくあんなに焦がれていたのにいきなり180度逆の感情に変えてしまう、なんて恐ろしいゲームだろうか。
そして、その息子の心情たるやどのくらいのショックだったのであろうか?一旦落ち着ける為にゲームは止め、他の事に意識をそらせて落ち着かせ、
息子の一日は終わった。
が、私にとってここはゲームの腕の見せ所。
私自身が「マインクラフト」をにわかに学習しプレイ、序盤の進め方や
「クリーパーの対処の仕方」等を学ぶため、深夜までプレイをした。
それが功を奏し、翌日には息子は私に助言を求めながら「マインクラフト」
を楽しめるまで気持ちを戻すことが出来たのであった。
隠して我が家において「マインクラフト」は「子供を泣かせるゲーム」であったと共に、親子の絆を深め、一緒に楽しめるゲームとなったのであった。
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