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未だ続く敷地主義とゾーニング主義〜学び直しなき日本の問題
都市経営プロフェッショナルスクールの今年度最後の集合研修を行っていました。その中で様々なプラニングが精査されていったのですが、未だに官民ともに地域でのプロジェクトを考える時に「自分たちの活用できる敷地」の中だけで物事を考える癖が抜けきれません。
しかし本来はエリア単位で考えないと絶対にうまくいきません。
さらに言えば、ゾーニングを未だに計画図にいれるんですよね。以下のような図でゾーンを「どのような用途に使うか?」を単一で指定していきます。これ1940年代に策定されたものですが、未だに大して変化のない色分け形式を用いて計画してしまっていたりします。
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シングルユースと言われるやつですね。わかりやすいところでいえば、シムシティみたいなやつです。平面図をもとに低層住居専用地域みたいな形で指定したり、高層住宅地域とか、工業地域とか、商業地域とかに指定してまちを色分けするやつです。
が、敷地主義とゾーニング主義は今の時代には全く時代遅れで、ミックスで利活用を考えなくてはなりません。今の時代のエリア開発の基本思考が全くインストールされておらず、半世紀以上前の方法論にとらわれていたりするわけです。
それでは全くうまくいくはずもありません!
結局このような基本的なフレームワークや理論のアップデートがなされないのは、30代、40代で学び直しをしないからでしょうね。かなり昔の大学で教えていたことを頼りにしておっさんたちが政策議論をしているから、おかしなことになるのだと思いますわ。ホント不勉強なジジイに向けてわかりやすく昔のやり方でやっていたら、まちも社会も良くなりませんよ!!!
それでは何が今は違うのか、解説しときたいと思います。
◯ 敷地主義からエリア主義へ
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