【AIR】皆がやったら疑え! トレンドの「穴」を理解せよ〜宿泊市場をもとに考えるブルーオーシャン戦略とピンホールマーケティング
LDLパートナー会議での話をもとに、地域産業の「偏り」について書いておきたいと思います。
世の中では流行りとかトレンドというものがあって、どうしても一方向に皆が流れていきがちです。日本は特に皆で一緒のことばかりやりがちですが、結果としてレッドオーシャンに突入ということがよくあります。
地域活性化文脈でもよく「成功事例」とか「先行事例」とかを参考にして、補助金とって皆が同じことをやる。結果としてレッドオーシャンに皆で突入し終了というのも少なくありません。
観光における高付加価値化というのも然るべき流れなのですが、なんかこう付加価値化という観光庁の予算とって、古い宿の一つの部屋だけ改装して高単価にしようとするみたいなアレな事業が流行ったり。高付加価値化を全く間違って理解しているのですが、補助金コンサルとかに騙されてレッドオーシャンに向かって、さらなる玉砕に向かう企業がそれなりに存在するのです。
一方で皆が観光だー、高付加価値だー、といっている中で、ダークホース的に「穴」をもらって成果を上げている取り組みもあったりします。これをみれば市場は極めてまだら模様で、自分のポジションに基づいて判断しないと、流行っているから、皆がやっているから、では失敗します。
私は、「物理」「時間」「資本」という3つの軸で判断を行うべきと思っています。このあたりを掘り下げて解説します。
◯ 宿泊市場の競争戦略と横並び
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