前の正解は今の不正解〜時代で常に変化する需給ギャップを理解せよ
今、工業高校卒業生が大人気というニュースが流れたりしていますね。前々から地方経営者からは聞いていた話です。しかし少し前の世代には信じがたいお話でしょう。
日本においては戦後に進学において、地方から都市部へ、さらにより高度な高等教育へ、そして普通・文系へ、そして自営ではなく会社員に、という変化がありました。
そもそも戦前戦後において、日本中が自営社会であり、その中での人口爆発が戦後起きたことで、そもそも進学は贅沢という時代がありました。中卒で集団就職という形態が成立したのも1950年代でした。1955年当時全就業者の約60%が自営業とその家族。そのうちさらに40%は農家と言われています。
この時代において進学は贅沢であったし、さらにそこを軸にして子供にはより高等教育を受けさせたい、と親たちが思うトレンドも発生したわけです。結果として、高校進学、大学進学という高等教育へのアクセスが活発になり、受験戦争となったわけです。
しかしながら、最近はこのあたりも少しずつ供給制約社会に日本がシフトしていくなかで、昔のように「代わりはいくらでもいる」みたいなことは終焉し、様々な業務で必要な人材が足りなくなっています。
少し前の常識は今の非常識。このあたりの構図を常に意識しておかないと、キャリアデザインなどでも大変なことになるなーと感じますね。最近の大学生のコンサル採用枠の爆発的な増加とかもその典型例です。
◯ 戦後一貫した高学歴化
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